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読んでから見るか、見てから読むか・ 2006/10/10
長編で有名なマルセル・プルースト「失われた時を求めて」前編「スワンの恋」の1984年映画化作品。
ユダヤ人でありながら、その教養の高さと審美眼のために、貴族達からも一目置かれ、社交界にも出入りする"エレガンスの権化"スワン氏(J.アイアンズ)。
紹介された時の第一印象では、全く好みでなかったにもかかわらず、ふとしたきっかけで、高級娼婦のオデット(O.ムーティ)に本気で恋してしまい、彼女に手痛く振り回される。
原作で、ボッティチェリの絵画の中の女性「チッポラ」に比されるオデット役は、ムーティでは少し肉感的すぎる印象だが、アイアンズのスワン氏と、アラン・ドロンのシャルリュス男爵は適役。
珍しく、A.ドロンが脇役に回った作品。
原作に合わせ、当時のファッションや家具調度品がかなり忠実に再現されて居り、プルーストの世界を視覚的に楽しむ事ができる。
因みに、「失われた・・・」の最終章「見出された時」も99年に映画化されて居り、こちらでは、カトリーヌ・ドヌーヴがオデットを、ジョン・マルコヴィッチがシャルリュスを演じている。