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待ちに待ったDVD化! 2006/7/22
黒澤、小津、成瀬と続いたDVD化もやっと溝口健二の登場となります。
この作品は、溝口の最高傑作で、クレーンショットでカットを割らずに長まわしで捉えたワンシーンワンカットは息を呑むすばらしさです。
没後50年で、これ以外にも大映から後期の作品がDVD化されるし、誠にうれしいかぎりです。
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無常観と諦念 2007/4/17
美貌の御所勤めから老醜の娼婦へと、運命に翻弄され人生を転落していく女の一生を、これ以上ないと思われるリアリズムで描いた名作。特に主演の田中絹代の存在感は、演技がどうこうという次元をすでに超えており、女優としての演技を極めた後の、もはや生身の女としての凄まじいまでの迫力と情感があるばかりである。依田義賢の格調高い精緻な脚本と、溝口監督のきりきりと身を締め上げような非情な演出力が作り出す世界は、日本映画の到達したひとつの頂点を指し示している。他の誰にもマネの出来ない、映画史上に燦然と輝く名作といえるだろう。エンターティメントのかけらも無い一見地味な作品だが、観る者を圧倒するオーラがこの映画にはある。映画を終始支える現実に対する無常観と諦念は、映画の底辺に静かに流れる仏教思想を背景に、輪廻転生の予感を感じさせるものなっているが、それは現実の悲惨を極めた果ての光明であり、魂の救済は悲惨と老醜の後に死と共にやってくる。重く深い映画である。
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溝口監督戦後の最高傑作か 2007/8/12
個人的には溝口健二の戦後の最高作と位置づける、傑作中の傑作。この作品も他の溝口作品同様、生みの苦しみにのたうちまわったようで、おかげでさまざまなエピソードに事欠かない。まず、当時の新東宝のスタジオのあった場所が線路のすぐ近くで、音声を同時に録音している都合、昼間は仕事にならず、主に深夜に撮影を敢行した。それでも電車がたまに通ると撮影を中断しなければならなかった。
次に戦後しばらくスランプが続いた溝口はこの作品に賭ける意気込みにはもの凄いものがあったらしい。ところがコンテがなかなか決まらない。すなわち大変な手間をかけて建てさせたセットを見て当日になってあっちに動かせ、こっちに動かせと無理難題をいいたててばかりだから、ついにチーフ助監督がブチ切れて辞表を叩きつけた(ちなみにこの助監督はこのいきさつを文章にまとめて雑誌に発表した)。さらに一番の被害者の美術の水谷浩にも三行半を突きつけられる。そして水谷は54年の「噂の女」で復帰するまで溝口とは縁を切ってしまう。
と、すごいエピソードの連発でそれだけで伝説の映画にもなっている。これで愚作または凡作だったらシャレにならないのだが、とんでもない傑作にしあげているのがさすがは溝口監督である。とにかく田中絹代が素晴らしい。彼女から最高の演技を引き出している。画質と音声にやや難があるものの、作品全体の熱気がそれを帳消しにしている。いろんな意味で今じゃ絶対にこんな映画作れません。必見です。
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女優 田中絹代 2007/1/22
田中絹代が仏像を見ながら三船のことを思い浮かべる冒頭のシーン。
この時の、田中絹代の表情に心を打ちぬかれた。
このシーンだけで、この作品は名作だといえると思います。
序盤では、少女の役を演じている彼女ですが、撮影当時の年齢は40代。
いやはや、恐るべき女優魂!
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商品として 2007/2/13
作品は、言わずと知れた溝口の代表作の一つですが、画質があまりよくないです。
台詞が聞き取りづらい場面もありますが、字幕がないです。
これは不親切だと思います。