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遊星からの物体Xのレビュー

企画がねぇ…。  2006/9/29

改めて観てみると良くできた映画だとつくづく感じます。 始まりから終わりまで目が離せずこの上なくサスペンススリラーの王道を全うした作り。 どんなに技術が進化しても、つまるところ映像だけではだめなんでしょうなぁ…。 そういった意味でこのDVDの企画はどうなんでしょうねぇ…。ワイド対応にして欲しかった。



寸止めの美学?反骨の人、カーペンター監督その2  2007/4/3

いわずと知れた「B級ホラーの巨匠」カーペンター監督ですが、かつてのC・イーストウッド同様、本国アメリカよりもヨーロッパでの評価が高い状況が続いておりました。 しかし遂に再評価が始まった感があります。「シン・シティ」のR・ロドリゲスを筆頭にカーペンター監督作品へリスペクトを掲げるクリエーター達が表舞台に出てきたのが大きいのでしょう。 「要塞警察」「ザ・フォッグ」のリメイクが既に公開済みですが、「ハロウィン」「ニューヨーク1997」の企画までが進行中であるようです。 そして本作「遊星からの物体X」も然り。 これはいかにカーペンター印の作品が「オリジナル」であったかを示していると思います。 それにしても、この「遊星からの物体X」を今リメイクする必要があるのか?という疑問はぬぐえない(実は本作自体が再映画化ですが)。 結局、デジタル技術を使って、より“洗練された”ホラーにしようということなのでしょう。 この作品をロードショーで見た時にはロブ・ボッティンによる“特撮ショー”としての側面が強すぎてドラマ部分が若干、弱いと感じました。 もしリメイクすると言うのなら、その部分に新しい解釈なり展開を盛り込んでいただきたいのですが、それが出来ないようならば到底このオリジナルの足元にも及ばない結果になることは明らか。 ドラマ部分が弱いといったものの、あらためて見直してみると何気ない描写に異様な緊張感が漂っていたり、閉鎖空間の中での複雑な人の動きをスムーズに見せる辺りはさすがのカーペンター節で、けっして特撮・特殊メークを見せるだけの作品にはなっていないのはやっぱりお見事です。 簡単にいえばやっぱり実に「映画らしくって」面白いのだ。 ジョン・カーペンターは今や数少ない「フィルム・メーカー」ですが、客の見たがっている映像や、期待される物語を提供することだけが映画づくりだとは思っていないことは本作のラストを見ても明らかですね。この「気骨」と「映画作家としてのプライド」こそ今のアメリカ映画界が必要としているものだと思うのですが。



不誠実な仕事  2007/9/13

作品自体は言わずと知れた名作です。 が、商品の仕様が不誠実極まり無いですね。字幕メニューを見るとわかりますが、多国籍仕様で制作したディスクに外装・解説を各国対応にして売るという手抜き仕事です。 監督・主演者の解説が収録されていますが日本語字幕は無し、解説書に対訳を載せてお茶を濁すというのには呆れました… 最低限やらなければいけない仕事はきちんとこなして欲しいですね。



自分はエイリアン(しかも3らへんから!)世代ですが???  2007/3/25

●良い点  「エイリアン」よりずっと前にってか白黒フィルムの時代からこのシナリオがあったのかと思うと、その斬新さは一目瞭然です。「2001年宇宙の旅」にも言えますが、中身の濃いSFは時代を経ても見ごたえがありますね。オチもアメリカ映画にしては大胆過ぎます。こういうの好きです。  CGをバカスカ使った血の気のないSFホラーよりはこの頃のアナログなホラーの方が遥かにいいアジ出してると思います。BGMもいい具合にマッドです。最初から異常な行動をとる他国の隊員が実は・・・という序盤の布石も大好きです。 ●悪い点  心理駆け引きについてその後の模倣作品が多すぎて、どうしても見慣れてしまった自分がいる、という点です・・・。上記のような歴史的前提を持って観るのと、何も考えずにとりあえず観るとでは、後者だとどうしても物足りなさを感じてしまうだろう・・・、という点で-1点です。他の方の評価でネタバレしてるので書きますが、ハッピーエンドを期待してるなら止めた方がいいです。でも、その中にもちゃんと深みがあるので観る価値は十分あります。



誰が同化されているのか!?  2007/5/3

サスペンスとホラーの要素をもったSFの名作です! 決してB級ではなくて、本格的な作品で、楽しめます。 ノルウェーの観測隊が発見した謎の生物は、他の生物に浸食し、同化してしまうため、誰が人間で誰が怪物なのかわからなくなってしまいます。 南極観測基地という狭い舞台、限られた仲間たちの中で、お互いを疑うようになる設定はほんとうに怖いですし、どきどきいたします。 クリーチャーもののはしりとも言える映画で、今見ても怪物に同化された人間の姿は大変怖くて、見事に作られています。 CGではない怪物の動きは、今見ると逆にどうやって撮影しているのだろうと思ってしまいます。 ラストシーンは謎が多く、結局どうだったのか意見が分かれるところだと思いますが、そういった残された謎の数々も、この映画の面白さだと思います。



派手な特撮ばかりに目が行ってしまうけど  2007/8/26

・・  最近のジョン・カーペンターの再評価やリメイク・ブームはファンにとっては嬉しい限りですが、そんなカーペンター監督のフィルモグラフィの中でもっとも評価が難しいのがこの作品ではないでしょうか。公開当時からグロテスクなクリーチャーの造形に注目が行ってしまい特撮ファンからは熱狂的に支持されていましたので、逆に映画作品としての正統な評価がされていない感もありました。私自身も特撮に目を奪われてしまった1人なんですが、今、再見すると最後の余韻のある終わり方とか、途中の隊員同士がお互いに疑心暗鬼に陥っていくところの描写なんかも以外にしっかりと描かれています。それでも個人的には「要塞警察」がベストですし、最近のグロテスクなだけの彼の作品をB級映画の巨匠のように異様に持ち上げてしまう良くない傾向はこの作品から始まったことを考えると複雑な心境です。



Story lost in excess gore  2007/4/30

Yep we are confronted by a dog-splitting being from the great beyond. Being isolated we must evaluate track and kill this most obviously menacing “Thing”. But what, who, and where is it・ In an attempt at graphic surprises we have sacrificed character and mood of the book "Who Goes There" by John W. Campbell Jr.”, and the original movie "The Thing From Another World." Ah you say what if you do not compare・ Still it is a sticky blob story that has no personality of its own. If you are looking for Adrienne Barbeau you will not see her because she is just the voice, great voice, of the computer (uncredited). This movie is fun to watch and say “don’t look there” but it is far from extraordinary.



内?外両面からの恐怖  2007/8/12

閉鎖された極寒の南極を舞台に繰り広げられるSFホラーの傑作。 古典的な作品ながら、今観ても十分に楽しめる。 見た目がかなりグロテスクなクリーチャーがおぞましく、 気持ち悪いから忘れたくても記憶に残る。 誰がそのグロい感じの物体X(THE THINGS:生きもの)に乗っ取られているか分からず、 疑心暗鬼が渦巻く人間模様も緊張感たっぷりで、目が離せない。 いつの間にか自分もその世界に取り込まれていて、 いや、私はTHINGSに取り込まれてませんってば!!とか 必死に弁解してしまいそうになるくらいの引力あり。 ラストシーンの二人のやり取りも印象的。 絶望感と悲壮感、 それにお互いに対する恐怖が混在する空気を少ないセリフで見事に表現している。 これは凄い。



エイリアンの鏡  2008/1/20

動く血液 ドラゴン化する犬 人間の頭だけちぎれて その頭から足が生え蜘蛛みたいに 衝撃のシーンの連続 プレデターとも エイリアンとも違う怖さ 色あせ無い作品 怖すぎます



カーペンターの最高傑作!  2008/2/14

 この映画を劇場で観たのは四半世紀以上も前のことですが、名画座の堅い椅子に座り続けて 痛くなってたであろうお尻のこともすっかり忘れしまうくらいスクリーンに釘付けにされたのを今でもなんとなく覚えています。  救いのない絶望感に満ちたラストシーンに象徴されるように、単なるホラームービー、ましてや 幼稚な怪獣映画などではなく、人間の心の闇までを描いた奥深い人間ドラマです。  視覚的には、超リアルなCGを見慣れた世代には、怪物たちのちょっとチープなつくりなどは多少幻滅かもしれませんが、 物語としての面白さやインパクトはまったく色褪せていない名作だと思います。 (私は手作り感満点のクリーチャーたちがデザイン的にも、テクスチャ的にもけっこう好きなんですけどね・笑)  鬼才カーペンター監督の最高傑作といっていいのでは。



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