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傑作の待望DVD化。しかし… 2007/1/23
このDVDには呆れた。まずパッケージ裏を見てみると…大々的に愚劣な宣伝文句でこの素晴らしい名作のネタばらしをしてしまっている。それに他のコピーも、これではこの文芸名作をただのエロ映画におとしめており、本来見せるべき思春期の青少年達には恥ずかしくて到底見せれるものではなくなってしまっている。
それともっと驚くべきは言語。(オリジナル)ドイツ語と記されている。自分が以前から映画館やビデオで観ていたのは英語である。大体主演のドミニク・サンダやジョン=モロダー・ブラウン少年(共に英国人)がドイツ語を喋るわけもなく…観てみると完全に別人がドイツ語に吹き替えて喋っている。口が合っていない(笑)。
それともう一つ致命的なのが、画面処理が暗すぎて、この映画のとても大切な部分、影の部分での行為や表情(特にドミニク・サンダ登場時など)の表情が潰されて見えなくなっている。全体的にも荒くて汚くなっている映像で、この映画独特の美しい映像、空気感も潰れてしまっており、より綺麗な画像を期待してのDVDだがビデオ版のほうが百倍綺麗。
という訳でこのDVD版は異常に酷い出来で、完全にこの名作への冒涜であり、この素晴らしい傑作を台無しにしている。買ってガッカリ…どころか観てて怒りがこみ上げてくるのを押さえる事ができない。この版はおすすめできない。この作品の素晴らしさを本当に観たければ。
『オリジナル』は非のうちどころのない名作で5つ★だがこのDVD版は酷すぎるので★一つ。
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ああ、青春よ! 青春よ! 2007/1/24
ツルゲーネフの原作を、ドイツの俳優マクシミリアン・シェルが製作・脚本・監督・出演の4役を兼ねて映画化。ハンガリーを中心にヨーロッパ各地でロケを行い、異性への憧れと愛に目覚めてゆく少年の揺れる心を瑞々しく描き、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。
主役の美少年(J.M.ブラウン)・美少女(D.サンダ)は、公開当時から話題になっていたが、今から観ても最適なキャスティングであるように思う。端正なマスクのJ.M.ブラウンはナイーブで爽やかな16歳の少年役を好演し、気高くミステリアスな雰囲気のD.サンダは没落貴族の倒錯・背徳のイメージにぴったりだ。
M.シェルの演出は、原作の自然描写と叙情性をよく再現していたが、所々で70年代風の演出や音楽が挿入されミスマッチな感じだ。また、ツルゲーネフの詩的リアリズムの世界と自伝の要素を含んだ思索的な文章を読んだ後では、どうしても物足りなさを感じてしまう。映画を観てから原作を読むのがオススメ・
「ああ、青春よ! 青春よ! お前はどんなことにも、かかずらわない。お前はまるで、この宇宙のあらゆる財産を、ひとり占めにしているかのようだ。・・・・の頃は、私はなんという希望に満ちていただろう! 何を待ちもうけていたことだろう! なんという豊かな未来を、心に描いていたことだろう!」(ツルゲーネフ「はつ恋」より)
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ファム・ファタール 2006/12/28
デカダンの香り漂う妖艶さと気品を兼ね備えた女優、
ドミニク・サンダ・・魔性の公爵令嬢ジナイーダは、
まさにハマリ役です。
又、ジョン・モルダー=ブラウンの、ガラス細工の様に
繊細な美少年ぶりもいい。
純真無垢な少年の初恋とその残酷な結末を、原作のイメージ
そのままの、幻想的な映像美で綴った珠玉作です。