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心から愛しくなる映画 2007/2/11
最近のアメリカ映画は続編やリメイク、金ばかりかけた空虚な大作ばかりで、観てもすぐに内容が頭から消えてしまう作品ばかりだなあと思うことが多かったのですが、この映画を観て、アメリカの映画製作に携わる人々の裾野の広さ、才能の豊かさを改めて感じました。
典型的な「負け組」一家が、娘をチャイルド・ミスコンに出場させるためオンボロ・バスでカリフォルニアへ向かうという一種のロード・ムービーなのですが、当初救いようのない状況にあった家族が、トラブル続きの旅の中で何か絆のようなものを取り戻していく過程が素晴らしい脚本と演出で描かれます。一貫して今のアメリカ(のみならず、日本にもあてはまる)の価値観に対する強烈な問題提起がなされているという硬派な映画でもありますが、ちっとも堅苦しさは無く、鑑賞後はサイコーの気分にさせてくれます。クライマックスのミスコンシーンでは、私も大笑いしながら涙がぼろぼろ出てくるという希有な体験をしました。
映画好きの人なら、必ずやこの作品を愛おしく思うでしょう。限定的な公開だったので未見の方も多いと思いますが、沢山の方に出逢っていただきたい一本です。
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愛すべき負け犬一家 2007/1/18
映画の冒頭、主人公となる一家の惨状が描かれ、非常に居心地の悪い思いをします。
爺さんは老人ホームを追い出されたヘロイン中毒者、息子はあたる見込みの無い自己啓発本の発売を目論む隠れダメ人間、その嫁はヘビースモーカー、息子は一言も口をきかない変人。さらに嫁の兄(ゲイ)は恋人を取られた上、仕事も失った自殺未遂者。もう家族は崩壊間際という感じです。
本作は、そんな負け犬家族が、一番年下の娘の美少女コンテスト参加の為に、一家でぼろいワゴンに乗り、コンテスト開催地を目指す道中を描いたロードムービーです。
低予算の映画でありながら、芸達者な俳優陣がそろったことと、優秀な脚本と演出により、負け犬一家の各個人の性格の掘り下げが非常に深いところまで行われており、最初にあれだけ居心地が悪かった家族を、いつの間にか好きになってしまいます。
本作は、ブラックユーモアにあふれたコメディなのですが、一番の見所は、美少女コンテストのダンスシーンです。娘のダンスシーンはおじいさんからある演出が施されており、そのあまりのすばらしさに、泣きながら笑うという、あまり出来ない経験をしました。
年に何本も出ない素晴らしい傑作だと思いますので、是非観てみて下さい。
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笑顔になりたいならば即買い! 2007/2/13
それぞれに問題を抱えたいびつな家族が、ミスコン出場に夢を賭ける健気な少女(メガネっ子+幼児体系でお腹はポッコリw)の奮闘と笑顔に励まされ心を一つにしていく様は、所々で爆笑しつつも、心が温かくなること間違いなし!
何より練られた脚本と、「シックス・センス」のトニ・コレットに、今やあのスティーブ・ブシェミの領域に近づいたのではないかと思われる「恋愛小説家」のグレッグ・キニア、そして「40歳の童貞男」で名を上げたスティーブ・カレルなど、実力派キャストのアンサンブルが素晴らしい。
中でもヘロイン中毒で、「F●ck!」と、連呼する爺さんが最高。彼が巻き起こした、とある事件をきっかけに、物語が大きな変転を迎えるのだが、その最後に待ち受けているカタルシスがあったからこそ、全米で口コミで大ヒットしたのだと思う。
最後に付け加えると、劇場を出る人々がイイ笑顔をしていた。きっと、みんなリトル・ミス・サンシャインとその家族にエネルギーをもらったのだろう。僕らの心を照らすのは、つまるところ誰かの笑顔だと思うのだ。発売されたらすぐに買いたい。
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祝!アカデミー賞2冠!! 2007/2/26
ミニシアター系の映画ながら口コミでロングヒットし、あらゆる賞を受賞して、
米アカデミー賞の作品賞・助演男優賞・助演女優賞・脚本賞と4部門にノミネート
されていました。
そして今日、惜しくも作品賞・助演女優賞は逃しましたが、見事アラン・アーキン
の助演男優賞、そして脚本賞を受賞し2冠を達成しました!本当におめでとうござ
います!!
自分のことのように嬉しくなるほど、この映画は本当に素晴らしくて、いい映画。
思い出しただけで笑いと涙がこみ上げてくる。
気鋭の脚本家マイケル・アーントが作り上げた世界にどんどん引き込まれていきま
した。有名な俳優さんは出ていないけれど、本当に心からいい映画を作ろうという
出演者やスタッフ、そして監督の気持ちが伝わってきて、とても気持ちがいい爽快
な映画でした。
早くDVDでもう一回観たい!何回も何回も観たい!
この映画の脚本を書いたマイケル・アーントは、『トイ・ストーリー3』の脚本を
担当することが決まったそうです。『リトル・ミス・サンシャイン』で散りばめられた
「光」を『トイ・ストーリー3』でも散りばめてほしいです。
ひさしぶりに、心から誰かに勧めたくなる映画に出会えました。
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個性的な出演者によって名作に化けた 2007/4/4
娘のミスコン出場のため、めちゃくちゃでどこか心に負い目のある家族らが黄色いワゴンに乗って、決勝会場を目指すというロードムービー。サンダンスなど多くの国際映画祭で高い評価を受けた。
ダコタ・ファニングの再来(ちょっとキャラが違う、、)とも言われるアビゲイル・ブレスリンのおしゃまな演技を、ドラッグ中毒で放送禁止系の用語を連発する祖父や、40歳の童貞男で評価を得たスティーヴ・カレルらが脇で支え、生き生きとした作品になった。砂漠とワゴンの乾いた黄色っぽい色調、個性的なキャラの描き分け、笑いあり涙ありの展開と、シンプルで低予算ながら、見所満載でうまくまとめている。笑いどころよりも、少しほろっとさせる場面の方が心に残るのも好印象。
台詞(特に祖父の)に、細かなアメリカの文化や風俗ネタがちりばめられているので、本作が米国で高評価だったのは、そういう細部のメッセージも踏まえたものと言えそう。そのへんの文化的ギャップで、日本人には少しわかりにくい点があるようにも思えるので、過度に期待し過ぎないで見た方が後味はいいはず。オチというか、クライマックスも評価が割れているようだし、人によって好みが分かれそう。それでもなお個人的には大好きな映画です。
6
笑って、笑って、泣いて、笑って 2007/1/29
冴えない家族が、末の娘のミスコンテスト出場のために黄色いバスに乗って
会場へ向かうというロードムービー。
2007年アカデミー賞作品賞、助演男優賞(おじいちゃん役のアラン・アーキン)、助演女優賞(末っ子のアビゲイル・ブレスリン)脚本賞4部門ノミネート、
助演男優賞と脚本賞2部門受賞のコメディ。
見終わった後の幸せ感はこれまで観た映画の中でも最高級。泣きながら大笑いしていた。
家族の面々が、映画のラストでもそれぞれの障害を克服しないままというのが
なんだかいい。ひとりひとりがそのままで愛おしくなる。
主演のアビゲイルちゃんがまたたまらなくかわいらしい。
お兄ちゃんのドウェーンを慰めに行くために芝生の坂をとことこ降りる姿は
忘れられない。最後のおじいちゃん仕込みのダンスシーンも必見。
久しぶりにみんなに勧めたい映画。
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suki 2007/2/22
俺とした事が。観てる途中もそうやったが観終わった時なんかあろうことか胸がいっぱいになってしまった。俺ともあろうモンが。何がって?それは映画を観てごっつ久しぶりに楽しかったからじゃ!ここんとこ(前からやけど)世間ではそこらのホラーよりも凶悪な事件続きで嫌~な気分やった時にこの映画のポスターを梅田の劇場で観て、この作品なら俺の荒んだ心を(それは生活が原因やけど)癒してくれるに違いない!と思い観たわけよ。
単純にスッキリする能天気な感動作は腐るほどあるけど、こいつは違った。ヤラレタね。俺がこれ以上臭い説明してもしゃあないんで、観れんかったヤツはディーブイディーを買って観てみるがいい!!ほんでオマエの腐りきった心を洗い流してもらえ!!!もし幸せな気持ちにならんかったらそれはオマエは人の痛みが分からん人間やからじゃああぁぁぁぁ!!!!!(何じゃそら)
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米国映画のお得意分野 2007/4/24
・・
この種の映画を描かせたら米国映画にかなうものはない。おそらくひとつひとつが深刻な、日本だと暗くなりがちな「曰く因縁」をいっぱい乗せて黄色い車が走る。それぞれの生き方や性格がぶつかり合って、映画はハチャメチャなことになるが、そこに流れるのは負け組の「人生とはこんなものサ」という居直りと、負け組だからこそしっかり持っている心の豊かさ、明るさである。実はどんなに貧しい家庭や人生を描いても、多くの米国映画はこの豊かさと明るさを持っている。ただし、根暗の日本人にはついて行けないところもあるので星一つ減点。
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笑えて泣ける! 2007/5/13
久しぶりに良い映画に出会いました!あまり宣伝されずに終わってしまったのが悲しいです。
とにかく好きな人にはたまらない内容です。ユーモアのセンスも最高(特にクラクションが壊れていく下りは爆笑でした)!それでいて笑わせるだけではなく、家族の大切さを初めとし、さまざまなメッセージを嫌味なく教えてくれる素敵な映画で、見終わったあともキラキラと心に残りました。
まだ見たことのない方、是非ともチェックしてください!
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「旅とは人生であり、人生とは旅である」って誰か言ってたな... 2007/8/19
ロード・ムービーにハズレなし。
それと「リトル・ミス・サンシャイン」というネーミングのセンスだけでアタリです。
「サクセス」に取りつかれたお父さん。
喋る事をやめた引きこもりのお兄ちゃん。
男に振られて自殺未遂したゲイのおじさん。
少々ヒステリー気味のおかあさん。
バイタリティ溢れる不良老人のおじいちゃん。
アイドル大好きだけど色気より食い気のお嬢ちゃん。
少々バランスの崩れた家族を乗せて走る黄色いオンボロのバグバス!
目指すは最後の希望、オリーヴが出場するカルフォルニアのお子様ミスコンテスト!
押し掛けしなきゃ走らないオンボロの黄色いワーゲンバスは
長い道中、それぞれの苦い敗北を経験しながらも、
オリーヴの夢を叶える為に目的地へと向かう家族の姿としだいにだぶってきて、
すごく、いとおしく感じる。
マイ・オールタイム・フェイバリット!!泣いて笑える、ほんといい映画です。