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永遠に色褪せない原型 2007/1/3
マレーネ・ディートリッヒは、現代の感覚で言えばそれほど美人とは言えないかもしれない。大柄でやや猫背。百万ドルの曲線美と称された足も、膝下は確かに美しいが大腿部は結構太い。額が広く髪もまとまりが悪い。だがそんなディートリッヒがなんと美しく見えることだろう。その堂々とした気品ある立ち居振る舞い。その目。アンニュイで虚ろな目も、心を見抜く食い入るような目も、そして恋に全てを投げ出す放心したような目も。目で演技できる大女優なのだ。
またゲイリー・クーパーは余りにも格好いい。背が高く二枚目で粋な台詞を語り尚かつ腕っぷしがいいだけではない。惚れた女にはめっぽう弱い少年のような一面。そしてその女の幸せを願い自らが泥を被って去って行く。格好いい。余りにも格好良すぎる。こんな男に惚れない女はいないはずだ。
この二人に絡むのは大金持ちの紳士。優しくて自信に溢れた紳士。しかしそれとて恋する女の情念に叶うはずはない。
この作品が公開されたのは1930年。80年近くも前の作品だ。しかしこれは恋愛というものの原型を見事に表したものであり、それが永遠に変わることのないものであるからこそ、この作品もまた永遠に変わることのない輝きを放ち続けるのだ。
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ディートリッヒの魅力が全開 2007/9/8
この映画が公開されたのが昭和6年、これは日本で初めて字幕が付けられた映画です。当時の字幕の文字数は現在と比べると、たった3分の1くらい。それも画面の右から出たり左から出たり、ときには下の方から・・・といった状況。それでも人々は物語を十分理解し、感動したといいますから、あれこれと文字で説明するよりも、画面で示したほうがわかりやすかったのかもしれませんね。
この映画ではやはり、マレーネ・ディートリッヒが実に魅力的です。ちょっと不明瞭な映像の中から見せる彼女の表情はG.ガルボの冷たさとは逆に、さまざまに見せるエキゾチックな表情が素敵でした。ゲーリー・クーパーも粋で、あの指をくるくるっと回して合図するシーンなど当時の人々を魅了したことと思います。外人部隊という異国情緒溢れる設定も日本人の気持ちにフィットしたのかもしれません。この映画で二人の人気は沸騰したといいます。そして今観てもこの映画では、ラストシーンを始め斬新なシーンが多いのは驚くばかりです。
この映画を監督したのはJ.V.スタンバーグ。前作の「嘆きの天使」でディートリッヒの魅力を発掘し、「上海特急」や「間諜X27」等彼女とのコンビは有名でしたが、‘35年、彼女とコンビを解消させられてから、彼はまるで人が変わったかのように凡作を作り続けました。50年代半ば、スタンバーグに会ったという淀川長治さんは、彼が不憫でとても話を続けられなかったそうです。
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ディートリッヒの魅力には圧倒 2007/5/28
プレイボーイの兵士とすれっからしの歌姫。
互いに惹かれあうが、兵士がサハラへ出兵したり、歌姫が富豪から求婚されたり、二人はいつもすれ違い。
しかし、真実の愛に気付いた歌姫は、富豪を袖にして、砂漠を往く兵士の後を追いかける・・・
1930年というから、随分古い映画。
日本で最初に字幕が付いた作品らしい。
内容としては、ごくありきたりなメロドラマで、特に新味は感じない(というか、後世のメロドラマがこれを下敷きにしてるんだけど)。
主演の二人が煮え切らない上に、すれ違いが多いもんだから、愛されていないと知りつつ、ディートリッヒに無償の愛を捧げる富豪のほうに感情移入してしまった。
でも、ティートリッヒの美しい立ち居振る舞いは比類なきレベルで、圧倒されます。
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デートリヒの立ち居振る舞いに釘付け。 2007/5/1
ストーリーは単純でまっすぐ。
そんなことよりも「ハレの場」としての恋愛を感じさせる
デートリヒの表情・目線!
時代を感じさせる恋愛の描写ですね。
ほんとにすばらしい!