ベストセラー小説をドラマ化した捻りの利いた異色の青春群像劇。私立隅田川高校2年B組の桐谷修二(亀梨和也)はノリのいい自らを演じることによって、クラスでの人気者のポジションを確立している。そんな修二にとって、とことんウザイ存在としてクラスでも浮きまくっている草野彰(山下智久)には調子を狂わされっぱなしだが、彰は修二のことを親友だと思い込んでいる。そんなある日、小谷信子(堀北真希)という転校生がやって来た。暗くて不気味な信子は早々不良グループからイジメられることに。見かねた修二は彰とともに、イジメられっ子から人気者へと生まれ変わらせるべく、信子をプロデュースすることを引き受ける。
原作のエッセンスを散りばめつつも、設定やエピソードは随所に読み替えているのだが、むしろ修二や信子はより人間味のある魅力的なキャラクターに深められているあたり、これぞ連続ドラマならではのよさと言えるし、ディテールにまで手厚い脚本の妙には唸るしかない。ほろりとさせるような友情模様や人生訓も意外なほどにてんこ盛りで、シュールでニヒリステックなドラマを予想するといい意味で裏切られることに。亀梨和也、山下智久、堀北真希の好演はもちろん、工夫を凝らした映像美の数々も見逃せない。繰り返し見たくなるような含蓄のあるドラマである。(麻生結一)
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより) 白岩玄のベストセラー小説を豪華キャストでTVドラマ化。本音を隠し、“爽やかな人気者”を演出して高校に通う桐谷修二は、イジメられっこ転校生の変身プロデュース作戦を開始するが…。第1話から第10話までを収録。特典ディスクを収録した5枚組BOX。
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ダーク亀梨 2006/1/27
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「亀梨くん」にまったくもって感心した。ジャニーズの人は基本的に「光」の世界の住人で、「影」の世界の住人はこの会社、できるだけさける方針だと思っていたのだが、私は彼の登場をもってその考えを改めたのである。いえ「光」と「影」を上手に使いこなす人ならそこそこいたんですけどね。SMAPの演技派とかさ。でもそれは、一見「影」だけど実は「光」で安心、みたいな感じだったと思う。ベースが「影」、というのは私の実感としては「亀梨くん」が初体験なのである。その「影」に惚れた。私は男だから自分で気持ちが悪いが。
「ごくせん」では、うおお、般若!という第一印象で、この能面ぶりは演技なのか緊張なのかよくわからなかったのだが、しかし「相方」(近畿っぽいね)の「赤西くん」が悪ぶってるけど実は、的なもうジャニ的すぎる「光」を放っていたのに対し、すでに何か独特の陰影をただよわせていたように記憶している。
そして、この「野ブタ」である。一見「光」だけど実は、の設定、すごいハマリ役だったのではないか。へらへらペラペラなスタイルとセリフの裏側にある無表情と沈黙のブラックホールがもう、いいのなんのとすごく興奮しました。チャリこいだり部屋でひとりでもんもんとしながらの「哲学」、彼が「内面」で語ると重みがある。バイバイシクルとかいう「お調子」のときの目が笑っていなかった。あれは不自然だった。その不自然さにドキドキしていた。この人工的な感じがいつか壊れてしまうではないかとドキドキしていた。その独自の不自然さを可能にしているのは、彼の言動に常にそこはかとなくつきまとう「影」ではないか。
さめているようでいて実は人間大好き、というのも、わいわいやっている人間たちをいつも「影」でじっとながめている、どこか世界の裏側の人間の性格である。そういう役を120%ちゃんとこなした。彼は「影」の世界の住人だ。
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自信をもって薦められるドラマ! 2006/1/1
ほんとに大好きなドラマでした!
いじめられっ子の転校生、信子(野ブタ。)を修二と彰が、人気者にプロデュースしていくのですが、陰湿ないじめにたいして、3人が、3人でいることによって、それぞれが見事に成長していく姿が描かれています。
3人でのシーンは、アドリブが飛び交っているそうで、とくに彰役の山下くんは、台詞を歌にして言ったり、手できつねをつくってコンッ!って言ったり、「野ブタ。パワー注入」のポーズを考えたりと、台本がボロボロになるほど、読み込んだそうです。
彰の「だっちゃ、のよ~ん」修二の「バイセコー」なども、幼稚園の子供から大人まで大流行。
修二と彰が歌う、主題歌の「青春アミーゴ」も2005年唯一のミリオンを達成して、年間シングルセールス第一位に輝く大ヒット!
今だに売れ続けていて、その勢いは、まだまだ納まりません!
まさに、「野ブタ。パワー」なのでしょうか。
ドラマの中では、まわりにいる大人たちが、ここぞという時に、さりげないけれど、重要なアドバイスをしてくれるのも、好感がもてます。
いい味をだしてくれています。
ただの学園ドラマではなく、笑えて、考えさせられて、おもしろくて、泣ける、数少ない名作!
空や風景の映像ものすごくきれいで、ノスタルジックな感じに浸れ、繰り返して見るほどに、作品の良さが心に沁み込んでくるのです。
大人が見たほうが、より感動できるのではないでしょうか。
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今年一番心ふるえたドラマ 2005/12/31
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軽さと重さのバランスが絶妙。人気アイドル二人の魅力を十分に引き出し、いまどきの学園ドラマとして楽しませつつも、しっとりとした味わいを残すドラマです。印象的なエピソードの積み重ねで、友達っていいなあというのがじわじわっと伝わってきました。
周りの大人も生徒以上に際立っていて、年齢を問わずおすすめ。むしろ、高校時代から遠く離れた大人の方がグッとくるかも。
ノブタと修二と彰、三人三様の成長が鮮やかで、最終回では涙が止まらなかった。
4
問い掛けているものの大きさ 2006/2/17
か弱き者を虐待し、いとも簡単に殺してしまう…信じ難い事件が巷に溢れる昨今、〔人間愛〕だの〔友情〕だの額に入れて飾っておくのも気恥ずかしいような、しかしどんなに世の中が変われども決して忘れてはならない人として在るべき姿、大人の役割…修二・彰・信子それぞれの家族模様をサラリと描きながら《大切なもの》をあらゆる角度から魅せてくれた、心の奥深くを突いてくる上質なドラマであった。
原作とは似て非なる展開に一時は失敗作かと危惧したが、脚本家:木皿泉氏の大胆ともいえるアレンジは心憎いばかりで、回を重ねるごとに厚みと奥行きを増し毎回唸らされっ放しであった。
力まない自然な演技で役者として更に一歩踏み出した亀梨和也、原作に無い役作りに苦心の跡が伺える山下智久…別々の人格を表現しながらもまさに《二人でひとつ》…今どき高校生の心の翳りと倫理観溢れる熱い核の部分を見事に演じきったのではないか。
最終話、「声出して泣けよ」弟浩二への優しい一言は桐谷修二の17年の歩み方すべてを物語っているように思え、個々の人格を創り出す《家庭》というものの大きさ…どんな風に我が子と接し育んできたのかを改めて問われているようでドキンとした。
第一話から最終話までしっかりビデオに撮り溜めたのだが、主人公達に近い年齢の我が家の子供達が、いずれこの先家庭を持ち我が子との関わり方にハタと迷った時の道しるべとしてDVD-BOXも購入することにした。
発売から短期間で150万をセールスした話題の主題歌「青春アミーゴ」郷愁を誘うメロディーとこれまでにない斬新な映像美と共に大人達の放つ重みのある一言ひと言にも耳を傾けたい。
《オレ達はどこででも生きてゆける》誰もがそう確信できる世の中でありますように…そんなメッセージが世代を越え、あなたの心の奥深くにも届きますように!!
ぜひ家族で観てほしい…何度でも繰り返し観たくなるドラマなのである。
5
終わって寂しいですね。 2006/1/17
最初は単なるアイドル系のお手軽ドラマかと思っていましたが、友情をテーマにした素敵な話で感動しました。早くDVDにしてもらいたい作品です。主役の3人もいいコンビネーションで最後まで飽きさせませんでした。出たら絶対買います。52歳のサラリーマンからでした。
6
まさに青春そのもの 2005/12/23
とても切なく、素晴らしい、感動の物語です。私があと20歳若ければ
こんな、高校生活を送りたかった!修二と彰のような友達がほしかったと
思います。是非、皆さん、年齢にこだわらずに見ていただきたい作品です。
7
期待を裏切る良作 2005/12/1
正直期待していなかったのに、実にいいドラマ。
最初はただの妙なキャラだった彰が回を重ねる度にどんどん男前になっていく。
野ブタをプロデュースしていくことで、修二と彰も変わっていく。
まだドラマ放映中ですが、早くDVD-BOXが発売されないかな~と今から楽しみにしています。
8
亀梨のうまさがキラリ 2006/1/22
脇を固める出演者がどの人もみんなかなり個性的で、主演の3人がすごく普通の自然な高校生に見えました。
修二も人気者ではあるけれど、ルックスもいいんだけど、
クラスを見渡せば他にもかなりかっこいい子やかわいい子がいる、というのもリアリティがあっていいなと思って見ていました。
でも、リアリティがありそうにしてて、普通にはなかなかありえない(生霊が文化祭に!とか)エピソードもいっぱいで
ファンタジーとリアルな世界を行ったり来たりしているような、
それがまた愉快で、優れたドラマだと思いました。
そして、修二と彰と野ブタの3人がとても演技がうまくてびっくりしました。
あの演技力なしには、ただアイドルが出ている、脚本がいい、っていうだけではこれほど多くの支持を得るドラマにはならなかっただろうと思います。
特に修二の亀梨。
彼はこの先も硬派な役どころもこなしていけそうですね。楽しみです。
9
木皿泉の脚本が光る快作 2006/1/25
「やっぱり猫が好き」や「すいか」の脚本家、木皿泉氏が原作を大胆にアレンジ。原作の持つ重いテーマをきちんと扱いながらもドラマ全体が深刻になり過ぎないような配慮が行き届いて、家族で安心して楽しめ、かつ色々と考えさせられる良質なドラマに仕上がっています。
特に3人を中心とした絶妙なやり取りや、大人たちの含蓄ある助言は木皿泉氏の真骨頂と言えます。
また、演技でも掘北真希の“怪演”や、回が進むにつれ原作にない架空キャラ「彰」にどんどんなり切っていった山下智久、打算的な性格から成長していく「修二」を演じた亀梨和也とそれぞれに見所が一杯で、ジャニーズファン向けと“誤解して”敬遠していた人も一見の価値がある秀作です。
ちなみに放映3日前まで撮影していたため、明らかに編集時間が不足していた最終話がDVDでは「ディレクターズカット版」となります。こちらも楽しみです。
10
修二は僕らだ。 2006/4/3
修二は多かれ少なかれ僕らと重なるところがあると思う。
もちろん亀梨君みたいに輝いてはいないけれど、僕らも修二と同じように本当の自分だけで生きてはいない。かっこ悪さを隠したり、好きになってほしくて少しの嘘を身にまとったり・・・。少しの嘘はいつしか重い鎧のようになってしまうけど、それでも・・・今更裸になる勇気はもてなくて。
原作では修二がもっと完璧に修二を演じていた。修二という人間を誰よりも客観的に見て、そして万人に好かれる完璧な男を演じていた気がする。
野ブタに見せた人間らしい自分を後悔するのだ。本当の自分が一番の弱点だから。
一方、ドラマの修二は人間くささが捨てきれていなかった。
それが悪いことではなく、だからこそこのドラマがたくさんの人に愛されていたのではないだろうか?
信子が修二のことを
「人と関わるのを拒みながら、誰よりも人間を愛している」
みたいな台詞を言ったシーンがあった。
それが修二の魅力なのだと思う。原作の修二もドラマの修二も不器用なのだと思う。
愛することに不器用で本当は素の自分でいたいのに嫌われることが怖くて不安で仕方がなかったのだと思う。
修二の葛藤が人間くさくて、アキラや信子のやさしさが温泉みたいに心地よくて、大切な人をもっと大切にしようと思える作品でした。