1
意外にスプラッターな描写に衝撃 2007/8/15
ジャケットはカラーですが作品はモノクロ。1968年の映画なので、ホラー描写はあまり期待していなかったのですが、何とスプラッター時代劇。首は飛び手は切られ、バラバラ死体を食べたりミイラや骸骨が出てきたりと見せ場の連続で大変楽しかったです。座敷に生首がズラーッと並ぶ場面なども出てきて、凄い迫力です。
悪い殿様は完全に狂っていて、手当たり次第の暴れよう。従って恨みを持って死んでいく人が跡を絶たず、最後の方なんて、もう誰の祟りだか分からなくなるくらい。実に爽快でした。
化け猫映画といえば必ず「猫じゃらし」場面があり、猫が憑依した人間のアクロバット演技があるのですが、この作品では「猫じゃらし」はなく、アクロバットも控えめ。そうしたややもするとお笑いになる要素は避けて、情緒的な描写や様式美も狙わず、あくまでも残酷味で勝負しており、その描写は意外にモダンホラーに近いです。
子供も容赦なく殺すストーリー。とにかく、登場人物があっという間に次々と死んでいって、もう死者のオンパレード。
マリオ・ヴァーバの「血塗られた墓標」がクラシックな怪奇映画からジャーロへの移行期の傑作として知られておりますが、「呪いの沼」は同じように、クラシックな怪談映画から残酷スプラッター時代劇への移行期の作品のような気がします。いずれにせよ非常にレベルが高く、猛暑に見るには最適の作品です。