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Bolshoiの黄金時代 2007/5/23
'56年にBolshoi BalletがCovent Gardenで公演した時の映像記録。当時の記録としては、可也良好な画質である。音はモノラルでオールリージョン。ランニングタイムは約95分。メインプロは、Ulanova主演のの抜粋だが、他に等5個の作品が収録されている。50年代のBolshoiがどれだけの高水準を持っていたかを知るのに恰好のアイテムである。先ず、初めの五個のシアターピースでBolshoiならではのダイナミズムに溢れた舞台を堪能出来る。特に<Dance of the tartars>の男性の群舞の起伏に富んだ踊りに圧倒される。次いででのアクロバティックな踊りの展開に息を呑む。また<Walpurgis>での異教的興奮と清冽さが印象的。(Struchkovaが名演)をUlanovaが踊っているが、Plysetskayaのそれとはまた異なる振付でその叙情に徹した踊りがひたひたと心に沁み込んで来る。メインプロの<Giselle>は、抜粋であるにもかかわらず、全幕を観たのと同じ位の充実感があった。それは旧ソ連の最高の舞踊家であるUlanovaの名演技のお陰である。彼女の踊りを観るのは全く初めてだが、彼女の演技は、時代を超えている。彼女の舞踊技巧は、現在の基準から見ても可也水準の高い物だと思うが、技巧を超えて彼女は役の魂を表現する。彼女の顔の表情・Pasを含む動き全てが人物の感情であり行動の動機に繋がっている。殊更派手な演技をしていないにも拘らず、彼女の一連の行動を通して、その人物の心の状態が観る者の胸に深く刻み込まれる。特に、1幕の狂乱の場の彼女の演技は彼女の演技の特徴が顕著に現れていて、彼女の演技を越える演技を他に見出すのは可也困難だろう。勿論2幕の透明感と暖かな情感を兼備した演技も素晴らしい。相手役FadeychevもUlanovaの演技から霊感を与えられたかのごとく、見事にAlbertを生きていた。MyrthaのKarelskayaの冷徹な踊り、Wilis達の完璧に統制された群舞も見ものである。もし、全幕ノーカットの映像が残されてるなら、是非映像化を期待したい。