悪の秘密組織ショッカーによって拉致された本郷猛は改造手術を施され、バッタの能力を持つ改造人間・仮面ライダーとなる。だが自我に目覚めた本郷は、ショッカーとの戦いを決意。本郷の手で婚約者を殺されたと誤解する雑誌記者・緑川あすかは怪人による事件を追う。その殺されたはずの婚約者・矢野とうり二つの男・一文字隼人があすかの前に姿を現す。彼こそはショッカーが仮面ライダー抹殺のために差し向けた、仮面ライダー2号であった。
「原点回帰」をモチーフにしていることから、石ノ森章太郎による最初のコミック「仮面ライダー」を忠実にリメイクしてみせるのかと思いきや、原作をベースにしてアレンジを加えた作品となった。ライダーの外見も現代に合わせたスタイリッシュなものにリファインされている。ただし本郷のショッカー脱出以降は基本的にオリジナル・ストーリーとなり、随所に原作や最初のTVシリーズのニュアンスや精神性、ディテイルを散見させているのだが、1本の作品としての統一性に欠ける。長石多可男監督の狙いが原作の部分的な再現なのか、それとも現代に生きるライダーを新しく描写することなのかがよく分からない。ダイナミックなバイク・アクションなど見るべきところも少なくないが、まずはその「原点回帰」の意味合いを原作と照らし合わせて深慮してもらいたいものである。(斉藤守彦)
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより) 誕生から35年を経て、第1作の主人公である本郷猛と一文字隼人の仮面ライダー1号、2号による新たな物語を描いた劇場最新作。仮面ライダー1号に改造され、悪の組織・ショッカーに意のままに操られていた本郷猛は、ふとしたことから記憶を取り戻すが…。
1
小学校高学年~中学生向け 2006/4/24
大人でも一応最後まで見られるものに仕上げてあった。が、薄っぺらな表現が目立つので、私も星2つ。
簡単に言えば、本郷猛がショッカーにつかまり、仮面ライダーに改造されたが、自我を取り戻して好きな人を守るためにショッカーと戦うというストーリー。2号の一文字隼人もほとんど意味無く出る。サイドストーリーとして、悪役の過去を掘り下げているところは評価点。
あれこれ突っ込みながらも一応楽しめたが、熱烈ファン以外は買いでは無い。
2
デザイン一流・演出二流・脚本三流。 2006/6/18
名作である仮面ライダーを映画化すると聞いた時は、非常に期待しました。 1号・2号のデザインは、素直にカッコイイと思いましたし、ショッカーも戦闘員が出るなどファンの事考えていると期待しました。演出でも原作の本郷猛・一文字隼人の改造人間の苦悩を描くと言う前フリもあった事からかなり期待しました。脚本もライダーシリーズを知り尽くした方が書くと聞き、名作が現代に蘇ると思いました。しかし、始まってみると余りにもひどい為言葉を失ってしまいました。仮面ライダーは、名前の通りの仮面を付けるとして、何故怪人達も仮面を付けるか理由が全くわかりません。デザインがなまじカッコイイだけに理解できなかったです。演出面も無理矢理素顔で戦わせる場面がある為、仮面を付けた後では動きの違いがありすぎて違和感がありすぎます。原作のテイストを取り入れるとはいえいくらなんでも・・・・。脚本については、ひどいしか言いようがありませんでした。女性が重要なキャラとなっているのは仕方ないとして、それが中心となって物語が動くと言うのはどうでしょうか・そのせいで本郷猛は、女を追い掛けるストーカー化してますし、一文字隼人は、刺客のくせに命令そっちのけで見返りに女を欲しいがるチンピラになってしまってます。しかもそれが原因で裏切る物扱いされてショッカーから追われ、ショッカー基地に乗り込むのも女を助ける為でしかないし、何の為に戦うのかが全くわかりません。仮面ライダーなんだから人類の自由と平和の為に戦うべきでしょう。これが仮面ライダーを知り尽くし方の書く物でしょうか・。時短を原因してこんなひどい物を作るのがプロかと首を傾げました。はっきり言って仮面ライダーを冒涜しています。再度作り直せと言いたいです。
3
これじゃあ、ライダーマンかよ! 2006/2/12
・・
個人的評価は★2.5個です。
悪役の設定は石ノ森先生の原作「仮面ライダー」に近いです。
1.仮面ライダーの変身方法に納得が行きません。
2.恋愛映画になりすぎ!です。「真・仮面ライダー(序章)」の二の舞ですか!?
3.主人公の悲劇が原作に比べてかなり中途ハンパです。
といった所で、上映中寝出す方も居ました。
でもタイトルロールと仮面ライダーの形、サイクロン号はかなり良かったです。
これでドラマティックな盛り上り、悪役の魅力があればかなりの良作になったかと思うと残念です。
4
長短混在作かな・ 2006/4/26
見終わって面白かった、とは感じた。プロローグが終わりタイトルのシーンで「レッツゴー!!ライダーキック」が流れ始めるとイッキに熱いものがこみ上げてくるが、それも途中まで。オリジナル曲のメインタイトルへとつながって行く。10人中9人までのライダーファンはここでガッカリさせられたはずだ。この映画全体がそういった「印象」を持つ作品だと考えると分りやすい。
他のレビュアーも指摘しているが、やや統一感に欠けた一作と言える。この映画の主旨が改造人間の哀しみを全面に押し出して描きたかったとするなら、本郷・一文字の事情を縦軸に、ウエンツ・恋人の事情を横軸にストーリーが展開するのはうなずける。しかし、長編映画としては最短といえる90分の上映時間をもっと有意義に活用するためにはウエンツ・恋人の描写をばっさり切って、ライダーの能力とかアクションを増やして欲しかった。
出渕裕がリファインした1号・2号のデザインは申し分ない出来。高層ビルから飛び降りたライダーが着地するシーンでは足腰の強さがさりげなく、かつ巧みに表現されている。黄川田将也の本郷猛は適役だと思うが、宮内洋の立花藤兵ヱ役はイメージが合わない。緑川ルリ子が緑川あすかとは何なんだ?旧1号や2号に新サイクロンはフォトジェニック的に違和感があるし、風も吹かないのに服をはぐるだけでタイフーンが回転するのも変。ライダーは原作通りだとしても、怪人まで自分で仮面をつけるのもおかしい。透析のように血液の浄化を必要とする2号が、その後どうなるのかも説明がなく気になるところだ。
そしてこの映画、全体的に映像が暗い。コントラストの低いベタッとした映像でフランス映画チックだ。田中一成カメラマンの意図なら批判するつもりはないが、ヒーロー映画らしくメリハリの効いたクリーンな画面で仕上げて欲しかったと思う。ファンの誰もが見たかった夢のリメイクなんだから…。
5
”THE FIRST”・ いやいや”THE WORST” 2007/4/8
怒りを通り越して呆れてしまうような内容です。この素材からよくもまあこんな駄作が作れましたね。
役者・演出・脚本という重要な要素が全て最低レベル。映画の世界ではマイナスとマイナスをいくら掛け合わせてもプラスには成り得ません。昼ドラを水で薄めたような愛憎劇、ハナクソをほじりながら書いた携帯小説のような悲恋を何故仮面ライダーでやる必要があるのでしょうか。演技力皆無の俳優たちにそれを演じさせて我々に何か感じるものがあるとでも製作者は思ったのでしょうか。だるい物語に寒い演出に軽い演技で我々が騙されるとでも思ったのでしょうか。
現代風にアレンジされたライダーのデザインに☆1つ。
6
惜しい。 2006/4/25
全体的にはやっぱり惜しいという印象。
アクションはテレビレベル、場面によってはテレビより劣る。
低予算の為、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが……
それにしてもキャラクターに好感が持てない。
ホストの様な一文字や、どう考えても頭の悪いヒロイン。
皆が皆馬鹿台詞を吐きます。
個人的には怪人達の方が好きになりました。
ウエンツの部分は良かったと思います。
惜しい。
7
デザインは白眉なのに… 2006/12/20
ライダーおよび改造人間たちのスーツデザインはとても素晴らしいものです。これについては一見の価値ありです。さすが出渕さんです。でもお話の方が酷い。簡単にいえば、ダブルライダー女争奪戦。呆れてものが言えないとは、まさにこのこと。製作陣は揃って出渕さんに謝るべきです。
8
造詣はいいよ。 2007/1/24
仮面ライダーのデザインは間違いなく秀逸。そこだけは完全に。
しかし、後の構成は酷い。
もしこの作品を前に『仮面ライダーSPRITS』を
読んでなどしていると、更に酷さが浮き彫りになる。
この脚本を書いた人間は、おそらく仮面ライダーに対する
拘りや愛情なんかが希薄なんだろう。
前述した書籍との対比するとそれがヒシヒシと感じられる。
だから原作とは設定の異なる各主人公を作り上げ、
女争奪戦を創り出したんだろう。
続編は観たくないな。
9
ストーリーと脚本が・・ 2007/9/20
まず、THE FIRSTという事で仮面ライダーは、1号と2号、本郷猛と一文字隼人が登場します。このあたりはオールドファン的には大いに絶賛で、ショッカーとライダーの闘いを今風にデザインをリファインされた仮面ライダーが映画のクオリティで行うというのは非常に嬉しかったです。
アクションもバイクシーンを含めて結構頑張っていたし、最初のほうのシーンで仮面ライダーか高いビルから飛び降りるんだけれど着地のときにほとんど体重を感じさせない、バネのある昆虫のような描写が、けっこう「おっ」というくらいよく撮れていたので映画そのものも期待したのですが、、、ストーリーがいただけないというのが正直な感想です。THE FIRSTというので、漫画版、つまりは石ノ森章太郎版のような感じの展開になるのかと思いきや、かなりアレンジされていて、仮面ライダーの二人が一人の女性をめぐって闘うような構図になるとはまさか思いもよりませんでした。
洗脳されてい状態で、緑川あすかという女性の恋人を殺しかける本郷猛。
彼は洗脳が解けたあとは、彼女をまもるために影ながら彼女を見守っているのですが、いつしかそれは恋愛感情になり、そこに本郷を倒すべくショッカーが送り込んだ二号ライダー一文字隼人が登場、彼女にアプローチをかけはじめると彼女をめぐってライダー同士が戦うことになってしまいます。はじめは、一文字隼人は本郷猛を焚き付けて戦うために、あえて緑川あすかにモーションをかけてたらしこんでいるのかと思いきや、本当にただ気にいっただけのもよう。また原作やテレビでは、一文字隼人はショッカーの洗脳を本郷猛に解いてもらって、それで世界平和のために戦うべくショッカーを裏切るんですが、今回の一文字隼人は、緑川あすかを手にいれるためにショッカーを裏切ります。
なんといいましょうか。
ショッカーの改造人間の二人ですが、そのことの苦悩というのはあまりなく、またショッカーの世界征服から人類を守るために孤独で戦うというヒーローとしての基本スタンスが全くありません。たまたま改造されてしまったものの、ふりかかる火の粉を払うためには戦うけれど、それ以外は関係ないというスタンスで、なんというかヒーローとしてのライダーが好きだった人間には思いっきり肩すかしな内容でした。
これはもう脚本の問題でしょうね。演技がどうとかそういうお話ではないです。むしろアクションはよく頑張っていたし、デザインもよかったと思います。
ただ、仮面ライダーというメジャータイトルではなく、これであれば全然別の設定のお話でもよかったんじゃないかなと思います。昔の仮面ライダーに愛着があるから辛くなるのをさっぴいても、ちょっと仮面ライダーというタイトルに大きく負けてしまったんではないかなと思わずにいられません。
内容的にはね、ところどころ頑張っているあとは見えます。死神博士の天本英世さんがデジタル出演していたり、本家V3の宮内洋さんにおやっさんの役をやらせたり、ウエンツにショッカーの怪人をやらせたりと色々話題作りには励んでいるんですけれど、内容がね、という感じです。非常に残念です。
10
世界観良し、だが話はまとまらず 2006/4/21
良かったところ:
1.アクションシーン ワイヤーアクションを多様した肉弾戦はやっぱり仮面ライダーの原点を思い出させてくれます。バイクもいいです。カメラワークも手馴れた感じでかっこよく魅せています。
2.キャラの造詣 本当にスタイルがいい仮面ライダーです。1号2号が揃い踏みするシーンは熱いものがこみあげます。敵も改造人間同士という感じで違和感がありません。設定はほんとに力が入ってます。
だめだめなところ:
1.ラブストーリーがくどい、正直女のために闘うライダーは小さいです。バイクの2人タンデムシーンもだらけます。
2.季節感むちゃくちゃ。冒頭桜のシーンがあって春かな、っておもったらその後、雪が降ってきたりします。ただ桜を入れたかった、雪が降らないとライダーが正気に戻るきっかけがないなどご都合主義で撮った結果ですか?この矛盾に気づいたときに瞬間で冷めて物語に入りなおすのに苦労しました。
3.敵の素性を描く意味が薄い。ウェンツ君は途中までどうやって話に絡むのか見えないし、ライダーと因果関係がないからただやられて哀れでしかない。これならあと3人怪人を増やしてアクションで押したほうが満足感あったよ。
まとめ:ラブはやめて孤独をもう少し深く描けばストーリーもまとまったと思うと残念。つっこみ所が多いですがアクションは平成ライダーとはまた違ったテイストで好きな人には楽しめます。