ゴッドファーザーDVDコレクションのレビュー
An offer you can't refuse !! 2001/10/24
ゴッドファーザーは、大好きなので通して5回は見たと思います。ハリウッド映画ながらヨーロッパの映画のような映像の美しさです。内容も素晴らしく、二人のドンの生涯を通じて、「力=権力」のもろさと残酷さ、そしてそれを背負わなければならない責任の重さを見せつけられて、自分の人生について考えさせられます。
また、英語を勉強する材料としても面白いです。ドン・コルレオーネがウォルツのことについてジョニーに言ったせりふ、 I'm gonna make him an offer he can't refuse.
(彼が断れない提案をする、つまり「イヤとは言わせんよ」という意味) は、アメリカでは「ものすごく」有名です。そして、ドン・ビトの子マイケルも、 My father made him an offer he couldn't refuse. という会話をケイと交わしています。DVD版ではビデオ版とは違って、こうした会話が日本語字幕だけではなくて英語字幕でも出るので、何と言ってるのかはっきりと分かります。 この映画は実用的で短い言い回しも多く、楽しみながら英語の勉強が出来るのではないでしょうか。
「ゴッドファーザー」その存在の大きさ! 2001/11/8
46 人中、37人の方が、?このレビューが参考になった?と投票しています。 「ゴッドファーザー」その存在の大きさ!, 2001/11/8 By お客様
映画好きの人なら、あちこちの映画の台詞の中にこのタイトルを聞いたことが1度は有るはず。「ユー?ガット?メイル」の有名なトム?ハンクスの台詞「男は皆”ゴッドファーザー”が好き」「”マットレスで組め”ゴッド?ファーザーの台詞さ」???世の男性の価値観、生き方??計り知れない影響力を与えているのが他でもない「ゴッドファーザー」なのですね。ワタシは女性ですが、この映画史上稀に見る大河エピックロマンに魅了されている一人です。もはやアメリカを代表する映画スターとなった、デニーロ、この映画がほぼデビューだったアル?パチーノが、なんとこの映画のスクリーンテストを受けにきたときの?????(勿論私服で!)を、以前セルビデオのおまけ(”LOOK INSIDE”)でみて大感動!なんとパチーノがソニーの役を演じていたり、デニーロがパチーノの役を演じていたりするシーンが入ってたんですよ!この辺はDVD特典映像に入っていない訳がない!ファンなら涙がとまらないほどの感動ですよ!
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「ゴッドファーザー」なればこそ、の商品企画。オフィシャルブックもどうぞ。 2003/12/30
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作品の内容そのものに関して改めてわたしが書くことはなく、商品企画について。パッケージングが格好よすぎる。世の「BOXセット」、大抵バラで売ってるプラケース商品を紙ボックスに入れてセット売りしてハイ出来上がりですが、ゴッドファーザーはセピア色のマーロン・ブランド、アル・パチーノ、デニーロのインナーボックスと同デザインディスクで構成。バラ売りなし、DVDレンタル当然なし、で商品としての価値を維持しようとする版元の姿勢に大いに好感をもちます。最近発売されたインディ・ジョーンズも当面バラ売りなし&レンタルもなし、ですが版元がゴッドファーザーと同じパラマウントなのでやはりこれだけ商品力がある作品はセット&セルの1本で行く、ということでしょう。
某有名スパイ映画のBOXセットで何度も痛い目にあってきたコレクターのわたしとしてはこういう首尾一貫姿勢で販売される版元のDVDは安心して買うことが出来ます。なおこの「ゴッドファーザー」、ソニー・マガジンズからオフィシャル・ブックが出ていてそちらもおすすめ。映画のディティールのちょっとした疑問が氷解します。
我が生涯のベスト1 2001/12/21
昭和47年7月15日(だったと思う)、今はもう閉館してしまったロードショー劇場テアトル東京の前でこの日公開される「G・F」の入場を待っていたのを昨日のように思い出す。当時中学3年の私はやはり映画好きの友人に誘われて、後年偉大な作品と呼ばれるようになる「G・F」を観に行ったのだが、実のところ私はこの作品が何の映画なのかまったく知らなかった。劇場の正面上にはコニーの結婚式でファミリーが勢揃いしている巨大な看板が目に入った。が、内容はさっぱり分からなかった。
あれから31年経ったが「G・F」は私の生涯で1番の作品としていまだに君臨している。今回DVDコレクションを購入してコッポラ自身の解説付きで観て、今まで知らなかった製作秘話に驚かされ益々好きになった。
ハリウッドの男優仲間の間で、毎年12月に「ゴッドファーザー」を観る会があると何かの書物で読んだ事がある。
私も、年に1~2度見直してコルレオーネ・ファミリーの31年と自分の人生をオーバーラップさせて楽しみ、時に涙を流している。
第3の楽しみ 2001/12/7
最近のDVDには、英語や日本語の台詞の他に、監督自らが作品について語る「第3の音声」が入っているものがあります。映像を背景にしたコッポラ監督の音声解説は、マニアにお奨めの楽しみ方の一つ。作品への理解も拡がり、このシリーズの魅力にますます取りつかれてしまいました。「クレメンザ役のR・カステラーノが次作の出演依頼を拒否していなかったら、パート2の展開はこう変わっていた?」などと、自分で空想する楽しみも。「いざという時のために、こういうシーンは取っておいた方が良い。」といった、コッポラ監督の撮影講義も幾つか挿入されています。
お奨め度は満点の星5つ。もちろんマニアでない方にも。きっと、自分が知らないうちにマニアになっているはずです。
パーフェクション!この映画は、別格。 2002/9/27
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パーフェクション!この映画は、別格といっていいと思います。
何もかもがこれほど調和し、豪華でリアルに、そしてエンターテイメントな映画というのは、滅多にないと思います。
マフィアの一家が主人公ですが、この映画が描き出すので、イタリア移民が自由の国、アメリカで体を寄せ合いながらお互いをかばいあって生きた姿です。一人の少年がアメリカに渡った。アメリカのイタリア人街で職を見つけ慎ましく暮らしていると街を破壊しようとする乱暴者がやってきた。仲間たちみんなが困った。そこで、ある日黙って殺した。突然乱暴者が来なくなったので噂になり、皆がお礼を言いにきた。そしてまた困ったことがあると皆が頼みにくるようになった。悩みを解決し、その代償を得た。
いつのまにか街全体を牛耳る顔役になっていた。街の人が安心する為に働いた。組織はどんどん大きくなっていった。そして、組織は自己を守る為にビジネスを始め、縄張り争いをおこしてゆく・・・・。 マフィアという組織が成立する過程でアメリカという社会を描いています。
食事のシーン、扉が半分閉まったままになったシーンなど印象に残っているのですがイタリアンでありアメリカンな雰囲気を醸し出しています。 同じ買うなら、セットで全部買ったほうが特だと思うし、ボーナストラックなどで、フイルムテストの様子や出演者のインタビューなど見ることができ、これほどの映画がどうやって撮影されてったのかを垣間見ることができます。 本当に、この映画は凄いと思います。
待ってました! 2001/12/7
本当に大好きな映画です!USでは”男性が好きな”映画とされて、他の映画のセリフにもされてますが、私は幼い頃にTVで見てから、リバイバルを劇場へ。そしてパートIIIはNY旅行中のビデオ発売日に購入したくらいです。何度観ても新しい発見があり、またその映像美は時が経っても焦る事はありません。私はそんなフリークですので、つい先日、シチリアへも行って来ちゃいました。パートIIIのラストの舞台となったマッシモ劇場もケイを迎えに行ったタオルミーナの駅、どれもこれも素晴らしい!!!NYも含め観光にも役立つ訳です。(^^ゞDVDですので、その映像美も音響も良く、何より英語字幕表示なども有る訳で、学習にもなります。未だの方は是非観て~
罪の赦しはあるのだろうか??? 2003/12/4
ゴットファーザー大すき。一度でも罪を犯したものに対して、社会は無情。ファミリーや仲間を守るため、夢中になって戦ってきた結果、歴代のゴットファーザーは深い孤独を味わうことになる。
1、第一作 ボナセーラとビト・コルレオーネの場面
・イタリア系移民のボナセーラは、ゴットファーザーと尊称されるビトのところにきて娘の敵討ちを依頼する。「いくらですか?」と尋ねるボナセーラ。困惑するビト。金がほしくて人を殺したことなどないのだ。ビトは同じ移民仲間を助けるために、裏の仕事を一手に引き受けてきた。その結果、移民仲間の多くはビトを恐れるようになった。 2、第二作 ビトの渡米の場面 ・シチリア島で身の置き所のなくなった少年ビトが、貨客船に乗り込んでアメリカに向かう。フネはニューヨーク沖の自由の女神をかすめてエリス島に入る。フネに乗っている人々は厳かなまなざしで自由の女神を見つめる。この人々はみな、旧大陸で戦いに敗れたひとたち。あるいはとりかえしのつかない過去を背負った人々。この人々にアメリカはやさしい。新大陸アメリカでは、自分の過去を知る人は誰もいない。もういちどゼロから人生をスタートさせてくれるかもしれない。アメリカの玄関口には、自由の女神がそびえている。ひとびとは、もう一度戦うチャンスを求めてアメリカに上陸する。その移民のなかにビト・コルレオーネもいた。
3、第三部 カヴァレリア・ルスティカーナ最高!! ・終盤は歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」を観劇するシーン。第二作で大暴れしたマイケル・コルレオーネ。その結果、命がけで守ってきたはずの妻に怖がられてしまって(TT)。 ・離れていった妻子に手紙を書くマイケル。どうかもう一度チャンスがほしい。でも、いままで散々暴れてきた過去を、妻は忘れてくれない。世の人々も同じようにマイケルを見ている。暗黒社会に君臨したマイケルが、どんなに足を洗ったと宣言しても、人々はマイケルの過去を忘れてはくれない。 ・マイケルの切なる願いが、すこしづつ家族の緊張を解きほぐし、かつての妻とならんで歌劇を鑑賞するまでに至った。出演しているのはマイケルの息子。マイケルが失った宝物にやっと手が届く。が。その劇場の玄関を出るときに、刺客がマイケルを襲う。マイケルは若いころからの心得で防弾チョッキを着ているが、そばにいた娘に流れ弾が当たる。 ・カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲をバックに、マイケルが絶叫する。どうか赦してくださいと念じ続けた結果の裁き。もういちど人生をやり直すチャンスがほしいと願い続けた結果の破滅。 ・ゴットファーザー三部作をみて、ぼくは「罪」と「赦し」ということについて、今も考えている。赦しとは・・・犯した罪を悔いる人が、もう一度やり直すチャンスを与えられることだと思う。
仕様に不満なので 2006/5/21
作品的に優れている1と2の吹替が惨く、逆に作品的に一番劣る3の吹替は素晴らしい。それと1のソロッツォ殺害場面でイタリア語で話す箇所に字幕が出ない。過去いづれのビデオ・LD・古くはVHDでも何故か無かったのにDVDになっても無いのは何故か・(ちなみに特別完全版は LD・ビデオともに同様シーンにちゃんと字幕がありました)会話内容は、ソロッツォがビトーを襲撃した理由と他ファミリーと自分のの関係状況を言い訳とはいえマイケルに説明して、それに対してマイケルが意見する会話なので、最初にビデオで製品化した際に何故省いたのか、その後の多種ソフト化にも加筆しないのか理由がわからない。メーカーは新たに加筆や修正のチェック作業をしないのか・いろんなバージョン違いで出す事より作品鑑賞を第一に考えて欲しいですね。せっかくDVDなんだから本国で発売したマスターに日本語字幕や吹替を加えるだけじゃなく、オリジナル版と、未公開場面を挿入して見られる方と選択できるようにしたりと日本のメーカーも工夫を考えて欲しいです。
The Godfather DVD 2007/5/18
同じ製品の北米版を持っていましたが、同じデザインでも、やはり日本製のほうが装丁がしっかり出来ています。
しっかりしすぎていて、デジパックが取り出せない。(逆に北米版はケースを斜めにすると全部下に落ちます)
内容は、IとIIは言うまでもなく名作なのですが、評判の悪いIIIも・これはゴッドファーザーのその後を描いた番外編なんだぞ・と自分に無理矢理言い聞かせれば、観れます。
ただ、やはりトム・ヘイゲンの不在は痛い。PART IIIと聞いて多くのファンが、老いたマイケルとトムとの間の”からみ”を楽しみにしていたと思います。ロバート・デュバルは、出演料のオファーがアル・パチーノの1/4以下だったことに失望して断ったそうですが、もし彼が出演を確約していたら、コッポラの脚本も相当変わっていた可能性がありますし、物語がもっと豊かになっていたことでしょう。実際に、ナンバー2であるトムの穴を埋める為に、四人のキャラ(新しい弁護士、トムの息子、コニー、アル・ネリ)に不自然で余計な仕事をさせています。
そしてもうひとつ言わせてもらえば、マリー役のウィノナ・ライダーが撮影二日前に病気で降板したのも痛い。特別に好きな女優ではないのですが、IIIでのマリーは重要な役です。素人(その後監督として開花しましたね)がやるよりはずっとマシだったでしょう。
あと最後に、素人と言えば、他の方も書かれていましたが、IとIIの日本語吹き替えは本当に悲惨です。ドン・ヴィトー、ただの日本のおじいちゃんです。この吹き替えの演出した人、オリジナル観たことないのでしょうか。
これから初めてゴッドファーザーを観る方、絶対に、英語に日本語字幕入れて観てください。あの吹き替えでは何も伝わりません。というか、・みんなが言うほど良くないな・と思ってしまうことでしょう。
(でもIIIのマリーだけは吹き替えの方が勝ってた。もとがもとだから)
映画館では見られないおもしろさ 2004/11/1
DVDBOXの映像特典には何回も騙されたが、これはすごい。この特典DVD1枚でも十分の価値はある。名だたる俳優となったデ・ニーロetcのオーデション風景が入ってる。デ・ニーロはソニー役でオーデションを受けていたんだ。ダイアン・キートンとアルパチーノは当時いい仲だったんだ。そんなおもしろい映画ファンにはたまらない映像がわんさかとしかもコッポラ監督の解説で収録されている。また、それぞれのパッケージにはコッポラ監督のコメントで撮影秘話、苦労話が収録されている。映画を楽しんでからは映画作りのおもしろさも味わえる。まるでコッポラが隣の席で解説してくれているよな雰囲気で見られる・・・映画館では味わえないおもしろさ。映画ウンチク好きにはたまらない。そして改めて制作者にrespectとthank-you
原作もお奨め 2001/12/3
原作もお奨めです。一読すれば、映画の成功の要因の一つが、原作に忠実なストーリー構成だった事がわかると思います。脇役の一人一人に至るまでの背景説明が詳しくかつ生き生きとしていて、映画に深みを与えてくれます。確か文庫で上下700ページ以上になると思いますが、最後まで一気に読ませます。
恐るべき完成度の高さ 2002/12/5
コッポラ監督の出世作であり、最高の傑作の1つと思っている。
3作の内、間違いなく1と2は芸術品といっても良いほどで、圧倒的な存在感で観る者を驚愕の渦に巻き込んでゆく。
何度となく見返す価値のある作品と思われ、その度にマーロンブランドの存在感やアルパチーノの格好良さを堪能できる。 家族愛をテーマにした男の世界。 まだ観てないという方には、時間のある時に是非じっくり観ることを希望する。 ちなみに完成度という点では2が100点満点、エンターティメントとしては1が優れていると個人的には思っています。
続けて観よう! 2003/4/6
20 人中、14人の方が、?このレビューが参考になった?と投票しています。 続けて観よう!, 2003/4/6 By お客様
是非、時間を作って、カウチにドリンク+スナックを用意して、3巻続けて観ましょう。
これが映画の醍醐味です。
こんなに豪華で完成された映画はなかなかないでしょう。
80過ぎのうちのばあちゃんも、録画したビデオを摩りきれるほど観ています。そして毎回うっすら涙を浮かべているんです!
最高でしょ。
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現代の壮大な叙事詩 2004/8/23
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家族の愛憎を描いて、現代の叙事詩に思えます。
全編に流れる悲哀が生きることの切なさを訴えます。
父親は長男に家督を譲り、有能な三男に手を汚させたくなかった。
しかし業界抗争から自身も傷つき、長男は殺されてしまいます。
家族を愛する三男は自らの命をかけて事業と一家の責任を引き受ける。 その事業が「マフィア」だったから家族、一家の生き様は壮絶なものとなります。 貧しい移民の一代目が無法地帯で生きるために徐々に勢力をつけていく、その姿に共感を覚えてしまいました。最初の意図は自衛的で、弱いものを守るためだったのに・・・。 マフィアが企業となり、合法的に活動し、ついには宗教界と手を握るとき、孕む悪は個人の手には負えないほど巨大となっていました。
組織と家族の狭間で、自ら苛烈な意思決定を行うゴッド・ファーザーは<愛するものを守るために>更なる悲劇を生み出していきます。 一作目でヒットしても、続編で評価を落とすこともありますが、「ゴッド・ファーザー」は二作目でアカデミー賞を取って世界をうならせました。
映画のシナリオ、全体構想が素晴らしかったです。 長男ジェームズ・カーン、三男アル・パチーノも秀逸でしたが、やはりマーロン・ブランドあっての映画と思います。
三作揃えて手元におけるのはうれしいな。
生涯心に残る傑作 2005/11/4
私の好きな映画の中で、ベスト3に入る大傑作映画でした。
とっても若い頃に初めて見たときは、あまり内容が把握できなかった(お恥ずかしい)のですが
その後テレビで有る毎に見たり、レンタルして何度も何度も繰り返し観たら、ドンドン感動が増してきました。
そしてとうとう手元に置く為に買う事にしました。 何度観ても泣けてしまう、そんな濃い映画です。
映像美がハンパ無いです。
母が言いました、「この映画のどこのシーンを切り取っても、芸術だ」と。
なるほど、良い意見だと共感しました。
何度も繰り返し見ても感動します。男の情を表した素晴らしい映画です。
文句なしの大傑作! 2002/8/29
日本のような均質さを尊び、“単一民族”という幻想に遊ぶ国にいると民族意識を実感する機会は少ないが、アメリカのような“人種のるつぼ”では民族としてのアイデンティティを求めたくなるのだろう。しかし、WASP以外のアメリカ人にとって、強すぎる民族意識は国旗と国歌と軍隊で国民の統合を図ろうとしている国では両刃の刃にもなる。イタリア系アメリカ人の象徴としてマフィアをテーマに映画を製作するのは、コッポラやアル・パチーノ、ロバート・デニーロたちイタリア系アメリカ人としての矜持という部分もあったのだろうか。マフィアの抗争を描くこの映画は、基底に民族闘争の歴史が流れている。3作続けて観ると10時間近く。コッテリとしたイタめしをたっぷり堪能した幸福に似た充足感に包まれる。デニーロたちのカメラテストが入った特典映像も楽しかった。「買って良かった」と心底思える大傑作です。
惜しい! 2001/11/8
ゴッドファーザー、見てない人も見た人も、1家に1枚必携。ジェームズ・カーン、ジョン・カザール、アル・パチーノのコルレオーネ3兄弟とマーロン・ブランドのドン・コルレオーネ。もうこう書いただけで見た人の耳にはゴッドファーザーのテーマが流れてきたと思います。(ちなみに、昔行ったアイズレー・ブラザースのライブではゴッドファーザー愛のテーマとともにマフィア風の出で立ちのアイズレー兄弟が登場...なんたる影響力!!!ゴッドファーザーは人種の壁も超えるのだ!)しかも2のデニーロ、今のむくむくした感じとは大違いの鋭い表情、存在感...。圧倒されます。2で移民船から見える自由の女神、船上の幼いドンの俯瞰で流れる2のテーマ!!感動、です(ぼくは今でも、アニメの「母を訪ねて三千里」の演出はGF2に触発されたものだと信じています)。ただ惜しむらくは、コッポラがTV用に1、2を時系列に再編集した未公開映像を含む「ゴッドファーザー・サーガ」バージョンが含まれないこと。でもそれが出たらまた買っちゃうんだろうな...
男という生き物の強がり?切なさ?? 2003/9/10
愛してやまない・パートII」に重点を置いて・書かせて頂きます。先代ドン・コルレオーネの跡目・・長男は殺され・次男は能無し。必然的に・ゴッド・ファーザー」の座を継がざるを得なくなったマイケル(アル・パチーノ)。豪快で面倒見が良く、いつも人々の輪の中心にいた父親(マーロン・ブランド)とは対象的に、大学出で頭こそ切れるが・生真面目で潔癖、孤独な性格のマイケルは、それでもファミリー譲りの豪胆さを持って・果敢に冷酷に任務を遂行してゆく。しかし、彼が頑張れば頑張るほど幸福が彼に背を向けて去って行くように、裏切りや別離が彼を襲い・悲しみや辛さを腹を割って話せる者とて無く、ただ一人じっと耐える姿は例えようもなく哀愁に満ちていて、胸を打つ。作品の創りの重厚さは、たいの映画が薄っぺらに見えてしまうほどであり・セピア色の映像はどこまでも美しい。・パートI」のマーロン・ブランドの存在感も素晴らしいのですが、アル・パチーノの孤独・苦悩・哀切、これらのものがこの映画を単なるギャング映画以上のものに昇華させた要因であり、私がこよなく愛する最大の理由でもあります。
アメリカ映画ベスト100に入っている傑作 2006/2/27
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映画百年の年に米国議会図書館は保存しているフィルムから、アメリカ映画ベスト100を選び、もちろん選ばれた大傑作。第1作が公開されたのは1972年。実在のモデルがいることで撮影開始当初から血なまぐさい事件も起こっている。しかし、結果的にはそのモデルから大変美しく語ってくれたと謝意が届いたといわれている。マフィアと言えども家族がいる、その家族史を4代に渡って描いたまさに大河小説である。成功から没落まで、まるでトーマス・マンのブッデンブロークスのように描いている。第1作は公開期間が1年近い大ロング・ランを記録している。この作品以降、そのような長い上映記録を作った作品はない。
DVDでは出演者があたかも1家族のように監督やクルーたちを同じ食卓を囲んで、呼吸を合せながら、練習してゆく様で描かれていて、コッポラ映画の真髄を見せている。映画をワーグナーが総合芸術と言った域にに高めたのはこの作品であり、コッポラは大芸術家なのかもしれない。人生の陰影を語りつくした凡庸さに徹しながら、アメリカの近代を裏側から撮った作品とも言える。もう一度スクリーンで見たい作品である。