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精神の浄化は非日常から生まれる 2007/8/13
劇場で見た評価です。
遺産を貰うためにフランスのル・ピュイからスペインのサンディアゴ・デ・コンポステラまで歩く三兄弟を含む「俗物たちが浄化されていく」物語です。
ある意味では物語制作上教科書通りの作品とも言えるかもしれませんが、それが逆に心地よいまでに徹底されているために、見続けることにまったく苦痛を感じない作品となっています。
いくつか気になる点、必要かな?と思う描写、また足りないんじゃないかなと思うことなどがありましたが、お話的にも全体として素敵にまとまっていると思います。
なんと言っても俳優陣、特に男性俳優陣がすばらしい。
上記三兄弟の病弱な兄ピエールを演じるアルチュス・ド・パンゲルンの表現の幅、三兄弟のアル中の弟クロードを演じるジャン=ピエール・ダルッサンの、仙人のようになっていく佇まい。他にもツアーガイド・ギイやアラブ人移民の青年二人など、男性俳優陣はみなすばらしい空気を作っています。
女性俳優としては、三兄弟の真ん中、反権力的高校教師のクララ役を演じたミュリエル・ロバンがすばらしい。表情が時と共に変わっていく、その丁寧さが光ります。
残念ながら若い女の子二人には特に魅力的なものを感じなかったのですが、それを差し引いてもこれだけすばらしい俳優を九人も集めて1500キロも旅をさせるのですから、すばらしい作品に成らないわけがないのです。
とにかく癒されたい人にオススメのこの映画です。
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命の洗濯 2007/10/4
みんな色んな問題を抱え、色んな悩みを持ち、いろんな人を求め、憎み、
完璧な人なんかいないけど、よりよくなろうとみんな頑張ってるんだよね。
大切なのは他人に寛容になり認めてあげる事。
それって自分を認める事になるんだ。人を許せてはじめて自分を受け入れられるようになるんだ。 宗教も、人種も超えたところにそのヒントがあって、それを彼らは巡礼の道すがら発見していくのね。
彼らが歩を進めるごとに自分の心も洗われていくようで、どんな説教をも超えたメッセージがあるのを感じ、とってもすがすがしい気分になりました。
余計なBGMがあまりなく、澄んで研ぎ澄まされた大自然の真っ只中で、自分の心をお洗濯しているように感じました。
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巡礼のたび 2007/11/17
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簡単に言うと、性格の違う男女が、巡礼のたびに出るという話ですが、とてもよく出来たロードムービーだと思います。
性別・宗教も違う人間達が、理由は色々あっても、目指す聖地に辿り着こうとする。初めは不協和音が漂っていたが、互いを理解し、協力し合う姿がとても良く、これは大きく言うと世界平和を求めた作品だということに気がつきました。巡礼のたび、それは世界平和のたびなんだと。
最初からいがみ合っていた三兄弟。徐々に心を開き、変わっていく姿が印象に残ります。特に、長男。嫌な奴でしたが、彼の決断には拍手をおくりたい。
ところどころに、素晴らしいフランス・スペインの風景を見ることができます。また、歴史的建造物も。自分が、本当に巡礼のたびをしているようなそんな気持ちになれます。
さほど知られていない作品だとは思いますが、DVDには冊子も付いていましたし、期待はしていませんでしたが、良い作品に出会えたと思っています。
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とても綺麗! 2007/12/25
母の遺産を相続するために、長い(何週間もの間自身の足のみで歩く)巡礼の旅に出る事になった仲の悪い3人の兄弟、兄(経済的成功を収めているが、妻が心的トラブルを抱えている神経質な男)、妹(国語教師にもかかわらず、非情に毒舌でイヤミが的を得ている、失業中の夫と子供がいる)、弟(以前結婚して娘がいる、その娘にまで金を借りて酒を飲もうとする程のアルコール中毒)、が参加する9人のグループの物語です。
それ以外の参加者もみな一癖も二癖もある人間が、時にはケンカもし(もちろん3人兄弟はケンカしまくり)様々な事を乗り越えていく話しです。スト-リィも、俳優も、そしてカメラもとても綺麗で素晴らしい。もっと話しとしてはイジレた様な気も致しましたが、とても素敵な映画です。また何よりも、その景観がスゴイ!!この旅に出たくなります。
特にチャーミングなのがアラブの字が読めない少年。彼はとても良かったです。
旅に出たいのだけれど、出れない事情のある方、一癖も二癖もあって毎日がキツイという方の息抜きにもオススメ致します。
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自分らしく生きて行くために必要なものはなんだろう・ 2007/11/26
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「女はみんな生きている」のセリーヌ・コロー監督の作品だけに、期待を持って観た。カトリックの聖地巡礼の形をとった群衆劇型ロードムービー。サンチャゴへの巡礼の旅は有名だが、観光旅行ではなく、少人数のガイドつき“パッケージ・ツア”があるとは知らなかった。日本で言えば、四国の歩き遍路だろうが、この監督らしいひねりが効いており、笑いと癒しに溢れ、楽しめる作品になっている。ちょっぴりシリアスな設定もあるが、全体としては心地よいヒューマニズムな展開にまとめられている。巡礼の旅に参加したメンバーのプロフィールが面白い。中心は仲の悪い三兄妹。この対比が面白い。みんな悪い人間ではない。しかし、現実の生活の中で、ギスギスしている。巡礼の旅のなかで、ゆっくり時間が流れ、自然な環境で少しづつ優しい気持ちや寛容さを取り戻す。千数百キロを歩いていくことが大きな意味を持つのだろう。金に執着し、時間に追われる生活。人生は辛いが、捨てたものじゃない。生きて行く上でどうしても必要なものはなんなんだろう。そんなことを考えさせてくれる。いまも多くの人が聖地巡礼の旅に出掛けるのは信仰心だけでなく、自分らしい生き方、自分らしさを求めてのことだろう。私もいつの日か、歩き遍路をやってみたい。
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上手いストーリーテリング! 2007/11/29
面白かった!
最近、面白いと思った「女はみんな生きている」のコリーヌ・セロー監督の最新作です。
ストーリーは、仲が悪く、そしてそれぞれに問題を抱えている3兄弟が、遺産相続の条件として、母親が提示した、フランスから、スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(サン・ジャック)まで、巡礼路を歩い旅をする。その他の様々な問題を抱えた旅行者達やガイドと触れ合いながら、段々、それぞれに浄化されていく。
また、感じたのが、この監督のストーリーテリングの上手さと、いささかハリウッド的なハッピーエンド。だけど、やはり、上手いです。たぶん、こういう結末が、私には心地良いだろうという位置にズバッと落としながら、白けない上手さがあります。
ところどころ抽象的な映像があって、それは、たぶん、ハリウッド的といわれることに対しての批判を、彼女なりの芸術に昇華させようとしているのかもしれないけれど、無理があるかな~?と思う場面と、心にストンと違和感なく入ってくる場面があって、この辺が少し残念。あまり無理しないでほしいな。本当に、監督の中で消化されたもので、良いような気がします。そういうものであれば、どんなに抽象的なものであっても、観客には伝わっていくものだと思います。
それにしても、この監督は、面白い!まだまだ進化していく彼女の映像を今後とも期待せずには、いられません!楽しみだ!
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たびは・・ 2007/11/9
性格も人生も違う道を歩んできた3人の姉弟。
母親の相続のために、思いもよらないサン・ディエゴへの30日の巡礼の旅に出る・・・というお話。
よく人生を旅にたとえるが
本当によくしたもので、年齢も、性格も宗教も全く違う人間たちが旅の苦労を共にしながら、
人生を歩んでいく。
明るく生きる彼らに幸あれ! (笑)
人生において 本当に大事なものはなにか・・・を ^^