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執事の胸に去来する思いが、観る者の心を揺さぶらずにはおかない英国映画の逸品 2007/9/5
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ダーリントン卿の屋敷でともに働いていた執事スティーブンス(アンソニー・ホプキンス)と、ハウス・キーパー(だったかな?)のミス・ケントン(エマ・トンプソン)。彼女からの手紙がきっかけとなって、彼女と一緒に働いた日々が、スティーブンスの脳裏に懐かしくよみがえるストーリー。
親子二代もしくはそれ以上にわたって執事を務めたスティーブンスには、骨の髄まで英国執事の血が流れているのですね。魅力的なミス・ケントンに心惹かれながらも、その本音を言おうとしないスティーブンス。「あなたは得難い人だ。この屋敷にとって、なくてはならない人です」と、ミス・ケントンに向かってスティーブンスが言うシーンがあります。その場面、「わたしにとって、あなたはなくてはならない人です、と言うんだ>スティーブンス!」と、じりじりしながら見入っていました(笑)
ミス・ケントンと言葉を交わすうちに、時に自制心の堤防が決壊しそうになるくらい、どうしようもなく惹かれていく執事スティーブンス。彼の心の葛藤、心のざわめきが、見ているこちらの心にひしひしと伝わってきて、どうしようもなく気持ちを揺さぶられた一本。味わいのある英国映画です。