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アンチ アカデミー委員会、アンチ 愛国法 2006/2/4
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164分間あきさせないのはさすがだと思いました。「黒い9月」の事件のあと、イスラエル政府は、イスラエル人を殺したら酷い目にあうと、パレスチナ人に思わせるためモサドの中から選抜した五人のエージェント
にパレスチナ政府よりの要人11人の暗殺計画を立てるわけですが、制約
がありましてな、中東では人は殺さない、プロパガンダのために、爆弾
などで派手に殺すこと、そしてイスラエル政府とは関係無いことなどです。モサドの軍籍も剥奪されてしまう。
ティーム・リダーに選ばれたのがキャスト エリック・バナが演じる主人公のアヴナーなんですが、暗殺の指令は今回がはじめてであり、どことなくぎこちない、殺されるパレスチナじんたちも教養があったり、良き家庭人であり、ごく普通の一般市民なわけですから、主人公も自分の
やってる事がホントにただしいのか、ただの人殺しじゃないのかと、爆弾作りも量を間違え、関係ない人を巻き込んだりするわけですよ。
で、途中まではうまく行くのだけれど、5人の仲間が次々に暗殺されて
主人公も自分も、殺されるんじゃないかと、ベッドの上では眠れなくなるわけですな、「自分たちを達を狙っているのは、逆にモサドじゃないか」とここから面白くなるのですよ。
ラストのシーンは、スピルバーグがの想いが伝わってあつくなりましたよ、摂氏911ぐらいに。
(蛇足)最初の暗殺シーンでは、ベレッタM1915ピストルを使います、カートリッジは.22ロングライフル弾に変更されてますが。
あとはほとんどベレッタM1951ピストル.9mmパラベラムですよ。
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社会派ドラマの好きな方、もしくはスピルバーグ信仰者向け 2006/2/10
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史実を元に、というかジョージ・ジョナス著「ターゲットは11人」をかなり正確に映画化した作品。イスラエルからは猛烈批判を受けている映画ですが、実際のところほぼ事実になので、とても怖い映画ではあります。
報復に対する報復がテロの連鎖という悲惨な展開を、社会派タッチの顔でスピルバーグが描く約3時間。淡々と進むドラマがまたある種迫力をうんでいます。
さらに噂にも聞くように、かなりリアルに描くがゆえに、ちょっとどぎづいシーンが多々あるので鑑賞の際にはご注意を。スピルバーグが残酷な絵が得意なのは「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」でわかっていることだと思うので。
また相変わらずスピルバーグの音響こだわりはピカイチ。爆発音が今回は特に凄いです。また銃撃音もやけに生々しく、まさにドキュメントを見せられているような、その場に居合わせているような、リアルな音響に圧倒されました。
ラストシーンは、なんかスピルバーグにしてはやけに安直な気がします。あそこであの絵を持ってくるのは誰でも考え付きそうなことなので、個人的にはちょっと普通の終わり方だとは思いました。確かにメッセージ性は強烈ですけどね。まあそのシーンは見てのお楽しみということで。
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イスラエルとパレスチナの仁義なき戦い 2006/6/7
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復讐が復讐を呼び、際限なき憎しみが連鎖する。ご存知のとおり、スピルバーグ監督はユダヤ人ではあるけど、どちらが悪いなどといった次元の映画ではないことは確か。
歴史や背景などパレスチナ問題にあまり詳しくない、私のような普通の(?)日本人には分かりにくいところはありますが、スリルとサスペンスたっぷりに、娯楽スパイ映画のタッチで作ってあるので、ミッションをこなす主人公らにハラハラして乗せられてしまう。ハイライトの殺害シーンも抜群の音響設計や特殊効果など最高の技術を駆使してじっくり生々しく描いていて、まるでその場に居合わせたかのようなその臨場感は満点で、2時間44分の長尺もあっという間。
主人公たちモサドが標的でないゲリラと偶然一夜を共にするシーンでのラジオのチャンネル争いとか、シリアスな中にも笑える場面が用意されているのですが、チャンネル争いの最終的な選曲は、アル・グリーンの「レッツ・ステイ・トゥゲザー」だった。そこに、スピルバーグの思いがあるように思えたし、30年も前の話を今、このテロと報復の悪循環の映画を撮ったのか、ラストのあの風景が雄弁に語っているような気がします。
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あまりにも歴史を無視した酷い映画。 2006/6/27
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昨年は9・11テロを色濃く反映した映画がたくさん制作され話題となりました。この映画もその一つ。32年前のミュンヘン・オリンピックにおけるパレスチナゲリラ「黒い9月」による選手村への侵入とイスラエル人9人を人質にした事件とその悲惨な結末、さらにその後のイスラエルによる生き残りゲリラと計画首謀者への復讐、暗殺という事実に基づいて作られています。ユダヤ人であるスピルバーグがこの時期、このテーマをどう映画化するのか、そんな興味で映画館に足を運びましたが、この映画は酷い。パレスチナとイスラエルの歴史的な事実を無視した、イスラエルよりのあまりにも一方的なものです。私はテロを肯定しないが、イスラエルの建国の過程から今日に至るまでのパレスチナの人たちに対する略奪と暴力の歴史も許せません。この映画では、イスラエルという国家があたかも始めから存在していたかのごとく描かれています。この前提に立つ限り、パレスチナ・ゲリラの行動は卑劣なテロとして非難されても仕方ありません。スピルバーグはいったい何を描きたかったのでしょうか。イスラエル国家創立の正当性とパレスチナ他アラブの大儀の不当性とテロへの批難なのでしょうか。スピルバーグのパレスチナへの認識とはこのていどのものなのか。歴史を知らない若い人がこの映画を見て歴史を誤解しないことを望みます。映画レビューは基本的にポジティブな評価をしたものを中心に書くことにしていますが、この映画だけは許せない、そう感じました。日本にどこかの民族がやってきて「そこは約束の地なのだ」とばかり勝手に国を作ったらどうします。ホロコーストの被害者であるユダヤ民族がかってのナチスと同じようなことをするとは許しがたいことです。とにかく、不愉快な映画です。
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この映画は 2006/7/5
勘違いなさっている人がいるようですが、この映画は「イスラエル工作員からの視点」であって
「イスラエルよりの」映画ではありません。
イスラエルが報復を決意し、実行した。それは止まらない負の連鎖を引き起こしていた。
つまり、むしろイスラエルの姿勢に疑問を投げかけるような内容なのです。
あと、イスラエルとパレスチナの関係の話は、中盤、主人公とPLOの一人が階段で話す場面で触れられます。
主人公が「あの木が恋しいのか?」と言うと、「国が全て。国を持つ者たちにはわからないだろう。」と言います。
前半こそただのテロリストとして描かれていた彼らですが、この辺りの話で彼らの心情がわかり、驚きます。
この話があり、その直後、主人公が彼を射殺しようとする場面で余計に恐ろしさが伝わるのです。
なんのためにラストであの映像をもってきたのか。
イスラエル側の映画であったらこうなるはずはありません。
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メリハリに欠けますが 2006/8/19
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スピルバーグ監督にしては、静かな重い内容でした。「Catch me if you can」とかの実話と比べると遊び心は全くありません。
題材が本当に重い内容ゆえ、真実を伝えたいという気持ちだけでストーリーが完結しています。
作品本来の持つメッセージは十分に伝わったと思います。 でも、スピルバーグ作品は、遊び心を見せてほしいという個人的な気持ちから評価は低め星3で勘弁してください。
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イスラエル 2006/10/11
この映画がTSUTAYAなどで人気があることに非常に驚きます。スピルバーグは言わずと知れたユダヤ人です。イスラエルはユダヤ人がナチスに迫害されて出来た国です。
テロに対する報復で人間性を崩壊していくドイツ系ユダヤ人のアブナ-、仲間達の悲劇を通してアラブ、パレスチナに対するテロへの憤りを覚えるようになる非常に危険な映画です。
ユダヤ人側のみの視点しかほぼありません。
単純に善と悪とは書かれていませんが、最後のテロの描写など完全にイスラエルよりです。是非広河隆一氏などパレスチナ側の本を読んで下さい。
一方の視野では危険すぎます。この映画はエンターテイメントではありません。この映画でパレスチナやユダヤ人の問題に興味を持ってもらえればと思います。アラブ=テロリストというイメージは西側のプロパガンダです。
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見応え十分だが、ラストは暗澹とした気持ちにさせられる。 2006/6/21
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重苦しい映画である。ひりひりとした緊迫感で見応え十分だが、鑑賞後のどんよりとしたこの空虚さはなんだ。ユダヤ人のスピルバーグが、ユダヤ民族の牙城であるハリウッドで、過剰にイスラエルに肩入れすることなく、やや中道寄りのスタンスでこの映画を撮った事は評価出来るが、モサドのリーダーのエリック・バナが、報復として次々にパレスチナ・ゲリラの黒幕的存在を処刑していく内、次第に疑心暗鬼になっていく「個」としての苦悩ぶりは、まるで、アラブとイスラエルの文字通り“血で血を洗う憎しみの連鎖的”戦争に対し、平和的に民主的に打開を図ろうにも映画の限界を悟ってしまい、どう映画的に決着をつけて良いか袋小路にハマってしまった「リベラル派」のスピルバーグそのものに思える。ユダヤ民族がシオニズムの名のもとに、アメリカの強力な後ろ盾でパレスチナの地を支配しイスラエルを建国して以来、両者間にはもはや双方の立場を認めることなど無理に等しい。一方で「無差別テロ」と非難される事象が、一方では「英雄的行為」と称賛されるという絶望的状況。大国の覇権主義と宗教的対立、テロリストの温床等複雑怪異な背景を考えていくと、映画の結末がより暗澹なモノになってくる。
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今考えるべき問題。 2006/8/20
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復讐がさらなる復讐を生み輪廻に入る。イスラエル軍が今も繰り広げる中東の戦争はまさに地獄だ。
知ってのとおり現在、イスラエルはレバノンのヒズボラと激しい戦争を繰り広げている。いやイスラエルが半ば一方的に攻撃をしかけ、レバノンが応戦して泥沼化した。しかしこの戦争も最近ようやく国連の介入で停戦への兆しが見え始めた。
米国のイスラエル擁護で停戦交渉がだいぶ遅れたこともあり、この戦争では多くの民間人が死んだ。泥沼化の原因は2人の兵士の拉致だった。拉致前のイスラエルには派手な民間人殺しをやらない程度の理性があった。つまり、こんな感じだ。イスラエル軍がパレスチナ首相府を空爆。さらに、ガザ北部や中部など複数の地点を空爆。そして、ヒズボラによってイスラエル兵2人が拉致されると、復讐の大儀で、レバノン南部カナを空爆し、レバノンの50人以上に及ぶ民間人を殺害した。しかも、停戦のために派遣された国連要員(停戦監視要員)4人も殺害した。レバノン側の発表では、イスラエル軍による攻撃での死者は900人以上、負傷者は3000人。死傷者の3分の1が12歳未満の子供。100万人(人口の4分の1に相当)が避難生活を強いられている。
日本にはこんなニュースを聞いても関心を示さない人が多い。しかしこのミュンヘンを見れば、少しは関心も湧くだろう。スピルバーグの残酷描写は我々に殺人の痛ましさを伝える。
そして、米国とイスラエルが復讐の大儀で、イラクやパレスチナに住む何の罪もない民間人を大量に殺害し続けることについても、少しは感じることがあるだろう。テロリストの定義は何? 誰がテロリスト? 正義とは? 強い者が正義? 答えを知っている人がいれば教えて欲しい。
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事実を超える映画はない 2007/5/3
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イスラエル建国直後から4度にわたる中東戦争。PFLPは4機同時HJなどの国際テロに出た。テロリスト擁護で世界の非難を浴びた内戦下のヨルダンは1970年9月、パレスチナ難民キャンプを攻撃。パレスチナ主流派のファタハは、報復のため偵察隊を「黒い9月(BSO)」として先鋭化させ、1971年、ヨルダン首相を暗殺、1972年、ミュンヘンオリンピック村事件を敢行。イスラエルのゴルダメイヤ首相は "Never again" を合い言葉に、アリク・シャロンの101部隊から「神の怒り」暗殺部隊を編成。22口径高速拳銃で更に報復。駐伊BSO代表に12発、駐仏BSONO.2を電話爆弾で暗殺、ベイルート・アメリカン・ユニバーシティ学長に10発、PFLPスポークスマンを自動車爆弾で暗殺した。ヘシ・カルメル著「イスラエル秘史」等に詳しく出ている。歴史を、事実を、超える映画はない。