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ワイン通でなくても面白い 2006/2/15
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私は「ワイン通」ではない、というよりド素人なのですが、ここ20年くらいで、一口飲んだときは、いい味なのだが、その味が一定時間妙な感じで続き、やがてカクンと落ちてしまうワインばかりになったと言う話を聞いたことがあります。以前は、最初は固い味がしても、だんだんうちとけて行き、時間がたつにつれてなじんでくるのが普通だったと。それを裏付ける事実がドキュメントされます。
現在のワイン業界は二人の重要人物に「牛耳られている」らしい。
二人への取材と同時に、頑固な方法で醸造するワイナリーへの取材もおこなっていて、原産地の味を守る輸入業者、パーカーとは基本的姿勢・ワイン観の異なるワイン・テイスターなども、説得力のある意見を聞かせます。公平な撮り方をしていると思うけど、結局、監督の視点は「個性」を重んじる、職人たちのこだわったワインに向けられているのかな。
私もやっぱり、ブドウ畑が広がるのどかなワイナリーで、それぞれの生産者が独自のワインを作っててほしいと思ってしまう。地味(テロワール)にこだわる人々の言葉に共感しました。高そうだけど、彼らの作ったワインを飲んでみたいね。
いろんなことが分かって確かに面白かったけど、映画として138分の上映時間は長いし、登場する人々の名前と顔が覚えづらかったりして、途中でダレる。エピソードも飛び飛びで、さらに分かりにくくしているし、ワインの知識が無いとわからない部分もあります。
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ワインを通して世界を見渡してみる・・・ 2006/6/12
ワインの文化と歴史はヨーロッパの風土や思想、そして人々の生活と深く関わっていて、それらについて知ることはとても面白いですね。また、休日にフランスの地方を巡って小さなワイナリーやビストロを訪ね、野趣あふれる田舎料理を食べながらそこの地ワインを飲むのも、ワイン好きの旅人にとっては大きな楽しみの一つです。
しかし、最近のワインのトレンドを十数年前のそれと比較すると、新世界ワインの台頭と味の平準化の勢いは凄まじいです。特に僕らが普段飲みに使う価格的に手頃なワインにはその傾向が強いように思います。そして、最近明らかに増えている、人工的な着色と着香が施されたワインたち。
世界中のワイン市場に大きな影響を与えるワイン評論家。その嗜好に合ったワインを作らせるべく世界各地のワイナリーを指導する醸造コンサルタント。彼らを利用しながらワインビジネスを伸ばす人々と、彼らに反発しながらあくまでもテロワールにこだわったワイン造りを続ける人々。また、新しいライフスタイルやファッションの中で新たなワインの位置付けを模索する人々…。
こうした様々な立場の人々へのインタビューを連ねる形で作られたこの映画は、世界のワインビジネスがどうなっているのかを教えてくれるだけではなく、その背景にあるグローバリズムとローカリズムの闘争と融合の具体的なあり様も見せてくれます。
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ワインよ、おまえもか 2006/12/15
本家フランス対アメリカのワイン闘争、あるいはワインのグローバル化(ということは、つまりアメリカ化って意味です)についてのドキュメンタリー。ワインの世界でもグローバリゼーションの名のもとで、ある意味ファストフード化が進んでいることを示唆している。
しかし、ここで語られていることは、ワイン以外のあらゆるものに通じる。こんにち、日本中の地方都市が抱えている諸問題と重なることが多々あると思った。
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正しいのは誰・ 2006/8/2
この映画、最初は本当に最近の映画かと思うほど、画像は悪く、カメラワークは稚拙で、インタビューの心得も無いように見える。しかし、そんな事にはお構いなく、一つの事件を追う様に、カメラはどんどん世界中に飛び、様々な人物がワインについて語る。実際に疑惑もあれば、最近のワイン作りに対する不満の声が上がったり、一方ではワインで巨万の富を築く者たちもいる。こういった色々な立場の人々の意見を聞いて思った事は、ワイン業界も、普通の一般社会と何ら変わりが無い、という事だった。
しかし、ワイン業界の大きな違いは、そこにワインがある事。儲ける人、割を喰う人、様々だが、偉大なワインの輝き、自然の恵みの放つ光は、周囲の人間がどうしようと、ますます輝くように感じられた。造り手も同じで、純粋にワインを輝かせようとする者だけが、最終的には輝いて見えた。
一つだけ心配な事。解説にも載っていたが、明日からのワイン選びが変わってしまうのではないだろうか。。。これだけは、先入観の無いほうが良さそうだ。
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ワインの世界に巣食う魔物 2007/6/11
この映画を観て、ワインの生産者から流通、消費にいたる世界に巣食う魔物を見た感じがした。それはこの映画に出てくるワインコンサルタントのミッシェル・ロランやワイン批評家のロバート・パーカー、アメリカのワインメーカーのロバート・モンダヴィでもない。
それはイタリア、サルデーニャのワイン醸造家の語る「進歩という幽霊」が人々の誇りを失わせるという言葉に如実に表れているように思った。
映画自体は、モンダヴィ一家のフランス進出事件やイタリアのオルネライアの買収、フレスコバルディとの提携を中心にミッシェル・ロランやロバート・パーカー、ド・モンティーユ等のワイン関係者のインタビューを絡めてワインの世界を鋭くえぐる構成を取っている。そしてそこからは、ワインの個性喪失が浮き彫りになる。確かに伝統だけで評価されてきたワインをアメリカ人のロバート・パーカー等が低評価するという大きな変革がワイン界には起きたのは時代の流れと納得できるが、その結果全てのワインが均質化される時代が訪れようとしているのは恐ろしい。
10年、20年後に栓を抜いたときに何ともいえない旨みを醸し出せるワインが最高と頑固に語るド・モンティーユの言葉が逆に印象的写る。この映画に出てくるどの人の言葉に納得感を得るかは人それぞれだろうが、ワインの世界にある意味警鐘を鳴らす作品といえる。
この作品、手持ちカメラで取材している為、手ぶれや画面の方向の切り替え等が頻繁にあり、普通の映画とは違い慣れるまではかなり目が疲れる。その点が難か。
ともあれ観終わった後、ワインの飲みたくなるのは間違いなくワインを用意して観るのをお薦めする。
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グローバリズムvsテロワール 2007/9/23
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世界のワイン産業についてのドキュメンタリー映画。
この映画を見ると、アメリカが世界に売りつけようとしているものは<世界基準>であることがよくわかる。世界的ワインコンサルタントのミッシェル・ロランや、ワイン評論家のロバート・パーカーを自陣に取り込み、オーク樽とバニラの香りの<厚化粧>をほどこしたワインに最高の評価を与える。後は、アメリカお得意の大量生産のルートにのせてしまえば、黙っていても金が入ってくる仕掛けだ。
アメリカの巨大ワイン生産会社ロバート・モンタヴィーが、フランスやイタリアの有名醸造所と提携し、ハイブリッドワインを高い値段で売りつける商法も、非常に辛らつなタッチで紹介されている。映画の世界でも顕著なグローバリズム化の波が、ヨーロッパ文化の象徴〔ワイン〕にまで及んでいることは少々驚いた。
詩人でなければワインは作れないと信じるフランスの醸造主たちに肩入れした内容である。できることなら、グローバリズムvsテロワール(地味)という二次元的な対立構造に終始せず、ドキュメンタリーに消費者の目(舌)による評価・感想を付け加えてもらえれば、より厚みのある面白い作品になったことだろう。
昨今のフランスにおけるワイン離れの原因は、ロバート・モンダヴィーのような画一的なワインを造るアメリカ資本のせいなのか、進歩を恐れ昔のやり方に凝り固まるテロワール派の醸造主のせいなのか。映画やワイン業界にとどまらず、このグローバル化の波は各国のあらゆる文化に浸透し、さまざまな問題へと波及していくにちがいない。
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世界を巡るドキュメンタリー作品 2007/6/11
毎日ワインを飲んで10年、外国のお客様の接待の多い仕事なので高価なワインを飲む機会も多々ありました。基本的にはベジタリアンなので普段は辛口の白で常時10本は冷蔵庫に入っているよう週末に買いだめします。千円台から三千円くらいで楽しめる物が最近増えましたよね?この作品はレンタルでずいぶん探しましたが、見つからないので買いました。ワインの知識が全くない方、登場人物も多く話し手や場所がころころ変わるので何回か見ないとわかりづらいかもしれません。しかし、ワイン愛好家の方もビジネスとしての視点でみるのも興味深い内容だと思います。戦後のきもの離れが素晴らしい職人の方達が姿を消し、万人に好まれるような中途半端なものを生産しだしたように、憧れのワインの産地が大きな資本に吸収されそうになっている現実を知るのはさみしい気がしました。毎年、一人のアメリカ人の評価が世界中のワイナリーに影響しているというのはすごい事ですよね。彼のおかげでワインを選ぶ基準がつくられ、ひとつのバイブルとして参考にさせてもらっていますが、彼の一言で翌年のワインの価格が左右するとは。。運確かに最近、国も産地も違うのに味が似たりよったりな気がしていたのは私の舌の問題だけではなかったのでしょうか。。。世間はグローバリゼイションの波に押され、日本でも少しずつ個性が重視される時代になってきています。老舗も新しいワイナリーの皆様も、その土地の個性を捨てずにこれからも美味しいワインをお届けください。