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私が今まで観た最高の映画 2007/10/3
小津の代表作というより、終戦直後の混乱期を克服しながら、1930年代に続いて第二期黄金期を迎えつつあった日本映画の代表作。
そして原節子の最も美しい映画。笠智衆と東山千栄子を自分のアパートに招きいれ、カツ丼やお酒をふるまって二人に精一杯尽くす場面や、行き場のなくなった東山をアパートに泊める場面における彼女の比類なき美しさは何度観ても感動的である。そして東山の葬儀のあと笠に暇乞いをする彼女に、自分は偽善者であると告白させる恐るべきシナリオに愕然とするしかない私たち。
さらに杉村春子、中村伸郎、三宅邦子、香川京子そして東野英治郎らの名演も忘れられない。何度みても飽きないし、観るたびに新しい発見のある作品。個人的には邦画、洋画を問わずオールタイムNO.1の映画。
ちなみに私がこの映画を観たのは、池袋の文芸座と銀座の並木座でしたが、この二館とも、閉館してしまいましたね(涙)。必見。
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初小津映画鑑賞 2008/1/6
びっくりするくらい普通の人々の間で巻き起こる、普通の出来事の映画。前半これからどうやったら面白くなるのかと不安に思ったほど普通なのに終わったら色々考えさせられる映画です。
かなり映画好きなのに小津映画を観ていないということを恥ずかしく思い、借りて観ました。正直黒澤映画を観たときのような、こんな古い白黒なのになんでこんなに面白いんや!という衝撃を期待していたので、しみじみ味わう映画で黒澤映画のように分かりやすい面白さでなかったのですが面白かったです。
これほど普通の人々の間で起きる出来事なのに、ドンッと心に問いかけるものが残る映画というのは稀だと思いました。
小さいときに親戚の葬式で味わった感情に似たものを思い出しました。この人達はなぜ人が死んだのにこんな普段どうりでいられるのだろうという気持ちです。この人達にとってはもっと大切にすべき、自分で築き上げた普段の生活がありその生活を乱されたくないという想いがあるのだと思います。何か本当に大切なものを見失っているように見えるのですが、いつまでも過去にしがみついて死者をいたわるよりも、うまいこと人生を生きていけるように思えます。結局どちらが正しいのかなんて答えはないように思いますが、私はまだ原節子と末っ子以外の人達の気持ちが分からないままにいます。
もっと歳をとったらこの人達の気持ちが分かるようになると思いますが、それがいいことかどうなのか大切なものを見失っていくような気もします。
自分がこういう局面に立ったときどういう態度をとるのだろう。まあ分からないし、考えたくないですが、その時またこの映画を観るでしょう。
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素晴らしい映画です 2008/1/11
「日常を切り取った」作品なのですが、見終わったあと、ずっと心に残る
内容でした。
老いてゆく両親、それぞれの生活に追われる子供たち。
誰にでも訪れるであろう現実を、淡々と綴っています。
自分自身も、「今」は「親の面倒を見るのは当然」と思っていても、それは
まだ独身だからで、生活が変化すれば、この子供たちのようになってしまうのだろうか…と
つくづく考えてしまいました。
最後の方で原節子さんが末娘に諭す言葉が心に沁みます。
原節子さんの上品な話し方、立ち居振る舞いを見るだけでも勉強になります。
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良い映画です 2007/12/18
この作品は最近レンタルして観たのですが、非常に素晴らしい作品でした。
何回も観たいと思い購入しました。最近やっと暇ができたので観ようと思
ったのですが何故か再生されず。作品自体は星5つです。
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幸せな映画体験 2008/1/3
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昔は小津の映画を見るのは一苦労だった。
ぴあという雑誌の映画名前の索引を毎号なめるようにしてチェックした。
当時は名画座もいまより有って これという名画座をよく調べたものだ。小津の映画が見れるというと 銀座の並木座、池袋の文芸座などである。
特に並木座は 本当に小さな映画館で 画面も小さかった。見ている人みんなで肩を寄せ合って見ていた風景は それ自体が小津の映画の一場面のようであったことを覚えている。
そうやって苦労してみた映画は 不思議に20年経っても覚えているものだ。不便であったが幸福な映画体験と言えるのかもしれない。
小津の代表作である「東京物語」が 廉価版のDVDで手軽に見れるようになったことは昔からの小津ファンとしては嬉しい。なにせ 本屋で 映画館の入場代金より安い価格で 買って 「私有」出来るという環境は空前絶後だ。
自宅の画面の中では 原節子はひっそりとした笑顔と 輝く泣き顔を見せる。妻を亡くした笠智衆は「今日も暑くなるぞ」と 尾道を散歩する。
しかし 改めて思うと 昔の不便な映画鑑賞も悪くなかった。そう 僕らは言葉通り肩を寄せ合って 画面に見入っていたのだ。
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あ 2008/2/21
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終戦から間もない日本で、この時代知らないのに懐かしいというか、現代日本の原風景やなあこれはって感じ。
外国で人気あるのもわかるわ。カメラの目線が畳に座ってる目線だから低い低い。外人さんはこの目線が新鮮に映るそうな。
遠くの親戚より近くの他人、時代が変わっても人間って変わらんなあ。
たとえ東京大阪間が2時間25分で行ける時代になっても現代日本人の98%がこの映画に共感する気がする。
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大切な一本になりました。 2008/2/22
数年前に初めて観てから、もう何度も観ています。
もともとは「有名な映画だから・・」という理由で観ただけだったのですが、自分にとって本当に大切な1本になりました。
飾り気の無い登場人物たちの淡々とした日常、日々を暮らしていく「現実」・・、その間で揺れる老いた両親の姿が切なく、そんななかで原節子が演じる紀子がとても清らかなのですが、実はそんな彼女も葛藤していたりと、様々な人間模様が静かに描かれます。
観終わった後にはすっかり心が洗われているのを感じました。
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日本の聖女といわれた女優、原節子。 2008/3/3
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内容は知らないけれども題名だけは知っているという方が多いのではないでしょうか?、小津監督の代表的な作品です、田舎から東京で働く子供たちを尋ねた老夫婦、でも、子供など所詮は薄情なもので、たらいまわしにされる、そんな中、喜んで自分らの世話をしてくれたのは、戦死をした次男の嫁だけだった、一見、おっとりとしている様で総てを知り、そして、総てを受け入れようとしている様な彼女の演技が素晴らしい、私、もう、歳をとらない事にしたんです、私はずるい女なんです、など、心に残る名台詞も多い名作でしたね。
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折にふれ、この映画にもどってきます 2008/3/4
日本人で、映画好きであれば、はずせない映画です。小津映画で一本だけおすすめはと聞かれれば、この映画をおすすめします。 私自身、何回見ているかわかりませんが、家族というもの、老い・人生というものを深く考えさせられる映画です。終戦後の東京の様子もわかりますし、この値段でこの名作が手に入るのが信じられません。原節子も香川京子もとっても綺麗ですし、杉村春子もいい味出してます。
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テーマは普遍的で 2008/3/25
戦後直ぐに撮られた映画であるが、親子の絆という普遍的なテーマを扱っている為に、ストーリー自体はいささかも古さを感じさせない映画だ。広島の尾道から子供たちの顔を見ようと当時としては一世一代の大旅行の果てにたどり着いた東京で子供達に受けた扱いは、決して歓迎されたものではなく、実の子供以上に長男の嫁や長女の婿など義理の子供が逆に気を使っている有様。その伏線の後に次男の嫁の未亡人の原節子が実の子供に代わって甲斐甲斐しく世話を焼く。厳しい現実と向き合いまじめに生きている長男と長女を単純に非難することは出来ないが、その対比の構造が最後まで貫かれているが、救いは笠智衆が同郷出身の東野栄二郎と飲みながら語る「欲を言ったら限がない。我々は幸せな方だ」と自分にも言い聞かせる様な台詞はなかなか説得力のある印象に残るシーンだった。