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原作のテイストが伝わる佳作 2008/1/2
ホグファーザーを亡き者にしようとする”聴取者”達の動機については理屈が難しいが、これを請け負ったティアタイミーによる暗殺計画はファンタジー世界らしいエレガントなもの。
ティアタイミーの冷酷さについては、少年時代からの異常さについても言及されるなどして際立っているが、悪役がその役割を徹底するほどに作品は光るものだ。
一方、誰が見ても悪役の「死神」が世界を救うために活躍する様が対比されるが、人間以上のヒューマニストである彼が、当初は戸惑いつつも、最終的にはホグファーザーの役割を気に入ってしまうのは当然のことで、特にマッチ売りの少女の場面については彼にしか与えられないプレゼントが感動的。
「歯の妖精」や「ブギーマン」などの日本人には馴染みの薄いクリーチャーが登場するが、サンタクロースが古代北欧のユール祭を起源としていることについて欧米人がどれほど意識しているかについて考えれば、文化的背景のディティールが理解できなくてもそれほどの問題ではないと思うし、その辺は「二日酔いの神」や「靴下喰い」など本作独自の創作を見ても明らかだろう。
見えざる大学など、原作の雰囲気そのままに実写化されたユーモラスな場面も見所だが、深淵なテーマ性もよく表現されており、特にホグファザーの危機を救った直後の死神とスーザンのやり取りが秀逸。
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人生を耐えうるものにするにはファンタジーが必要だと?
違う。人が人でいるためにファンタジーが必要なのだ。天使と人がめぐり会うような幻想がな。
歯の妖精やホグファーザーも必要?
そうだ。手始めに小さなウソを信じる練習をせねば。
大きなウソに備えて?
そう。正義や慈悲や義務などといったものだ。
それは違うわ。
そう思うか? では宇宙をよく挽いた粉だと考え細かいふるいにかけ正義の元始や慈悲の分子が一つでもあるか見せてみよ。それでも人はこの世界に秩序があると思っている。そして宇宙の審判は正義によって下されるとも。
信じるしかないわ。でなきゃ意味がない。
人は真実でないものも信じねばならん。それを真実とするために。
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シリーズものの一部であるため、死神とスーザンの関係など詳しくは描ききれなかった部分はあるものの、3時間を越える長尺で丁寧に作られており、原作ファンも納得の出来栄えではないだろうか。
2
死神の剣 2008/2/10
「サンタクロースは、いないから、お父さんやお母さんがプレゼント置くの
みたから」
「今年からおにちゃんにはクリスマスプレゼント、来ないね
サンタクロースを信じなければ、クリスマスプレゼント、もらえないのよ」
信じる気持ちが願望を実現する。本来、人間にとって物より心が大切なんだけど
心がなおざりとなり、霊的存在であるべき人間から大切なものが失われて
いくように思われる。
ファンタジーとは、夢のような空間のことです。
残虐な暗殺者、死神、妖精、神話の神が繰り広ぐるダークなファンタジー、
”ナイトメア・オブ・クリスマス”は、大人のファンタジー、別世界の
クリスマス<ホグワッチ>物語です。
宇宙に浮かぶ巨大亀の上に巨大な象がいて、その上に大地があるという奇妙な世界
ギルドに持ち込まれた暗殺の依頼、相手は、地球のサンタクロースにあたる
ホグファーザー、伝説の存在を暗殺する方法はあるのか?ギルドに選ばれた暗殺者は、
とても奇妙な方法でホグファーザーを殺そうとする。
奇妙な方法とは、人々がホグファーザーを信じなくすることでホグファーザーを
抹殺しようとすること。
人間を愛する死神は、行方をくらましたホグファーザーのかわりにホグファーザーの
格好でクリスマス<ホグワッチ>の贈り物を配達したりして、人々がホグファーザー、
を信じるように行動する。
この物語の主人公、死神の孫娘スーザンは、神話に登場するホグファーザーがいな
くなると太陽は上らなくなるという事実を知り。ホグファーザーを助ける為、
死神の行けない世界で暗殺者と戦う。
死神の剣は、恐ろしい切れ味で何でもチーズのように切ってしまう。そんな死神の
剣を手に入れた暗殺者は、死神までも殺そうとする。