1
キム・キドクの原点がここに 2007/12/7
・・
遂にキム・キドクの原点ともいわれる,幻のデビュー作「鰐」がリリースされます。
制作から10余年の時を経て,最新作「息(Breath)」と,ほぼ同じ時期に日本上陸とは何たる偶然でしょうか? 本作を見ずして,キム・ギドクの世界は語れませんよ。
ドラマの内容は,“鰐”と呼ばれる浮浪者のヨンペ(チョ・ジェヒョン)は,漢江橋の下に住み,暴力を行使してエンボリ(物乞い)や浮浪者老人から収入を横取りしたり,漢江に投身自殺した屍体を隠して遺族からお金をむしり取っているという悪党です。
ある日,ヨンベは,集団でレイプされたショックから自殺しようとしているヒョンジョン(ウ・ユンギョン)を助けますが,自らの性欲を満たすために利用してしまいます。
そんなヨンベを軽蔑している,エンボリの少年は,ヒョンジョンに母親と同じ感情を持ち,彼女を困らせるヨンベを様々な方法で抹殺しようとします。
一方ヒョンジョンは,ヨンペに人間的な感情を感じ,暖かく名前を呼んであげながら愛を分け与えます。
生まれて初めて感じる愛にヨンペは涙を流すという,悲劇的な愛を描いたドラマです。
この作品の中で,キドク監督が求めたものは,「悪しか残っていないように見える人間の本性を目覚めさせたかった。そして,鰐の中に私たちが無くした何かを探して欲しい。」ということらしいのですが,わっかるかなー? わっからないだろーなー。
でも,この時期にこんなBOXがリリースされるということは,ヤッパリあの噂(映画製作から撤退するという話)は本当なのでしょうかね?