シンドラーのリスト スペシャルエディションのレビュー
ナチへの怒りと、ユダヤ人の虐げられた悲しみは理解出来るが、、、。 2006/4/5
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自らユダヤ人であるとの出自を胸に、冷徹なカメラ・アイと、激越なメッセージを以って撮り上げた、言わずとしれたスピルバーグ渾身の力作。公開当時、大味な大作が続いていた彼の、初期の才気溢れるシャープさを彷彿させるサスペンス&ユーモアの切れ味の見事さに、大いに唸らされる。例えば、老練工に向けられながら、引き金を引けども引けども発射されない拳銃、誤ってアウシュビッツに送られてしまった女性たちに蔓延する“恐怖”のイメージと、ガス室での不気味なノズル孔、当人たちは露知らぬまま収容所に送られ、二度と主たちのもとには返る事がないと思わせるスーツケースの山から探し出されたであろう、金、銀といった装飾品を機械的に解体する手のクローズアップ、或いは、両親を救いたい一心で日々嘆願する女性を、ガラス越しに見下ろすシンドラーの表情の変化、、、と、そのケレン味ある演出の巧さは枚挙の暇もない。全編を覆う緊迫感の中、最も印象的なのは、やはりホロコーストの描写であって、尊厳を収奪し、人間をモノ以下としてしか扱わず、その唐突に繰り返される殺戮と夥しい死者の群れは、正に阿鼻叫喚の地獄絵図とも言うべき凄惨さであるが、ナチス・ドイツの極悪性とユダヤ人の受難と哀惜を想う気持ちは揺るがぬものの、その後エルサレムに渡り、イスラエルを建国し、パレスチナ人たちに対して、程度の違いはあれ、“同様”の迫害を行ったユダヤ人たちを見る時、人間の持つ底知れぬ残虐性と原罪を感じてしまう。
私が一番感銘を受けた映画 2007/5/17
何度見ても泣けます(;_;)
内容についてはみなさんが書かれている通りなので省かせていただきますm(_ _)m
白黒映像ですが一色(一部)だけ色が付きます。
はじめはユダヤ人にほとんど興味なんか無かったシンドラー。
しかし、その一部の色彩で表現されている人物との間接的な関わりで
次第にシンドラーに変化が...
スタッフロール直前(・)に役者と実際の人物が登場し
シンドラーのお墓に石を置いていくシーンがあるんですが。
最後に遠いシルエットでシンドラー役の人が
1人でお墓の前に立つシーンの演出が最高にいいと思います。
それと、テーマ曲が最高!!聞いただけで泣けます!!
秀逸な作品 2006/7/10
ホロコーストを扱った作品の中では最もインパクトのある映画です。
そもそも、全てのドイツ人がユダヤ人を虐待していた訳ではない。ドイツ人の中でもユダヤ人を救ったり、あるいは次第にあまりの悲惨さに良心の呵責を感じて、私財や自分の命を投じてまで彼らを救ったという事実が会ったと言うことを、この映画によって世間に知られるようになったことは良かったように思います。
ただ、どういうことか、ドイツ語で語られる部分の字幕が入っていなかったり、吹き替えがなされていない点が気がかりでなりません。
あまりにも口汚い言葉もありますが、中には人間味のあることも言っているのに、なんで、その部分だけが日本語にならないのか、それが不思議でたまりません。
それが唯一の難点と言った以外は素晴らしい映画ではないかと思います。
シンドラーのリスト 2007/3/21
ナチスという強大な組織に、表面上は従順をよそおいながら
も悠然と挑戦し、多くのユダヤ人の命を救った男の物語です。
シンドラーは決して情熱的なヒーローでなく、主人公を
演じるリアム・ニーソンがどことなく胡散臭い風貌をして
いるのがリアリティを感じさせます。クールでスマートな
金持ちであるシンドラーが、百万マルクの金を使って千二百人
の命を救います。
スッカラカンになっても奢らないでクールに振舞うシンドラー、
なけなしの金歯を加工して作った指輪を彼に贈る、自由を手に
したユダヤ人たち。
感謝や安堵、悲しみ空虚感などさまざまな思いが胸を熱くさせます。
また、白黒映画の中で、一人赤い服を着た少女が登場する
シーンは強く印象に残ります。全体にわたり表現方法が巧み
だと思いました。
肝心な点が分からない映画 2007/4/19
名作とはいえない。たしかに演出も演技も優れているが、なぜシンドラーがナチズムに反抗したのか、この映画からは分からない。シンドラーの特異なキャラクターをクッキリと描くためには、反対物であるレイフ・ファインズをもっとしっかりと描くべきだった。この人物によって、ナチズムとヒトラーの悪魔的な魅力を明確に表現するべきであった。ナチズムは単なるサディズムではない。ドイツ人の大部分、優れた哲学者、文学者、法学者をも一時的とはいえトリコにしてしまったのだ。ネガ(ナチ)が明晰でないとポジ(シンドラー)も不鮮明だ。サルトルの「ある指導者の幼年時代」やミルグラムの「服従の心理」のような洞察が無い。だから万国民共通の「悪の平凡さ」も、善の希少さも表現されていない。またナチズムだけでなく、ユダヤ人(ユダヤ教、ユダヤ的なるもの)もこの映画では表現されていない。だから、何故かくも嫌われるのかよく分からない。こうした致命的欠陥があるので、シンドラーがこの時代にあって倫理的正気を保つことができた理由(これがテーマであろう。)が分からない。
正直、プロパガンダ 2007/12/15
映画の中ではナチスがユダヤをこっぴどく迫害していますが、それらを証明するもの
は何もありません。タイムマシーンと透明人間になる薬でもなければ撮れない映画で
す。証言があったなどと開き直ることはいくらでも可能なわけですが、証言だけでは
説得力に欠けます。歴史映画を、あったかなかったもわからないような何も裏付ける
ものがない小話中心で作り、強烈な過剰演出で視聴者を洗脳するという手法は非常に
悪質で、もはやそれは歴史映画ではない悪質なプロパガンダ映画です。
前提としてあるホロコーストそのものに裏付ける証拠がなく、その成分は証言とプロ
パガンダによって成り立っています。連合がドイツから利権を得るため、連合のアジ
ア奴隷化や戦争犯罪を正当化するために作られた、架空の大虐殺。つまり冤罪です。
悪名高いガス室などは正式に存在しなかったことが解明され、アウシュビッツにある
ガス室のアトラクションは戦後に建てられた紛い物にすぎませんでした。
ナチスがやっていたのはユダヤの追放又は隔離であって、ユダヤを絶滅させようとし
ていたとされる説には根拠がありません。あくまでナチスはユダヤを追放するのが主
な目的でした。シンドラーのような木っ端役人が1000人規模のユダヤを亡命でき
たのは、そのへんに理由があります。
現実の世界ではユダヤはドイツから600万人虐殺分の巨額の賠償金をふんだくり、
アラブ人をこっぴどく迫害して、土地を奪っています。ホロコースト騒動はユダヤの
中東侵略に利用され、ユダヤは被害者になりきることで国際社会を欺いてきました。
本当に怖いのは被害者として描かれているユダヤそのもので、ナチスではありません。
シンドラーのリストで一喜一憂して涙を流すという行為は、世界平和に貢献している
かというと、そうではなくて、まったく逆の世界を混乱に貶める行為に他なりません。
この秀作を直視するたび、考えさせられます。 2007/7/15
「シンドラーのリスト」はユダヤ人系米国人である巨匠スピルバーグ監督の、たぶん映画人人生で最大の、それこそ渾身の、力作。実話の映画化です。
この映画で描写されつくす、人間の尊厳を無視した、夥しい殺戮の凄惨さからは、誤った運命にのればとてつもない残虐性を発揮しえる、人間の原罪、を感じざるをえません。この戦争のときの日本の位置づけとはなんら関係なく、ともかく平和なれしてしまっている日本人が、直視し、一度はみておくことで、生き方の参考になるとおもいます。
痛烈に心を直撃する、映画史上でももっとも重要な映画のひとつとおもいます。
ナチ強制収容所でのユダヤ系のひとびとへのいわれなき迫害を描いたもうひとつの名作に、ベニーニ監督の「ライフ・イズ・ビューテイフル」があります。いずれの作品とも、主人公の苦悩と、ひととしての勇気と、そして人間は強くなろうとおもえば強くなれる、希望を示してもいるとおもいます。両方とも映画史に残る傑作ですが、視点のことなるふたつを観くらべられると、みるかたの映画観が、さらに深まるようにおもいます。
映画の最後には、工場で働く人々の名を、まるで友人のように憶えてしまっているかもしれない。 2007/1/17
最後にシンドラーの「君たちは生き残った(survive)」と言うシーンがある。たくさんのつらい仕打ちや、その後の人生に影響を及ぼしそうな消えない記憶を背負ってまで、生きぬこうとしたユダヤ人の人々。今の私には、戦時中の彼らほどの痛みはないだろう。
戦時中は、皆が自己中心的になる。自分さえ安心する場所を提供されればいい、と。ドイツ人のシンドラーも、初めは人間の欲望・財産を手に入れようとしていたが、目の前で無慈悲に殺されるユダヤ人たちをみて心を痛める。
物語の前半は、残酷な場面が多く、コメディー化されて楽としかいいようのない今の映画に馴れてしまった私には「早く終わってほしい」と思わんばかりの重さだった。後半は、シンドラーの救いが展開されてやっと涙が溢れてくる。
きっと今も、戦争の続く国で苦しんでいる人がいるとしたら、今すぐに止めるべきだ。戦争を。
そして平和の中にも存在する苦しみも、生き抜こう。私たちにも、勇気を与えてくれる「見て欲しい」映画だ。
ラストまで一気に持っていかれた 2007/12/9
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三時間を超える大作ですが、オスカー・シンドラーがユダヤ人救済に本格的に傾斜していく辺りから、目が離せなくなりました。ポーランドのユダヤ人ゲットーが、ナチスによって解体される場面。無抵抗のユダヤ人を、容赦なく銃殺するナチス。小高い丘から、その様子を見守るシンドラー。やがて、それまで白黒だった画面に、ぽつりと赤い色が見えてきます。あの場面こそが、金儲け第一だったシンドラーに訪れた、劇的な転換点だったように思います。あざやかに印象に残るその場面にぐいっと引きつけられて、あとはラストまで一気に持っていかれました。
シンドラーの右腕となって工場経営にあたるイザック・シュターンの、シンドラーを見る目が変わっていくところ。シンドラーに酒を勧められる場面を皮切りに、話の中で何度かそうした場面が出てくるのですが、あの辺の演出も巧いですね。イザック・シュターンを始め、ユダヤ人たちとシンドラーとの間に友情と信頼の絆が生まれ、深まっていく様子が、見事に描き出されていました。
このヒューマンなドラマにふさわしいテーマ曲も忘れられませんね。しみじみと胸に響くジョン・ウィリアムズの音楽に、何度も心を揺さぶられました。
人間である為には見ておく必要がある作品です。 2007/2/6
今更この作品の背景を説明する必要も無いでしょう。もし知らないのであれば、20世紀の世界史をシビアな目で復習してから見てください。
これは言葉では言い表せないメッセージを伝えてくれる作品の1つです。
シンドラー自身は最初から正義の人ではなく、軍からの注文を増やす為に上級士官たちに賄賂を贈っている経営者でした[当時も今も、世情は変わってもやる事は同じなんです。私は彼を愚劣と見下すことは出来ません]。
でも、彼はある事から考えを変え、資財を投げ打って多くの命を救いました。その命は脈々と受け継がれ続けるのでしょう。
映画ですから全てのセリフが真実であるとは思いませんが、「シンドラーのリスト」は「命のリスト」です。
プライベートライアンよりも??? 2006/6/28
ナチの偏執的な狂気の最中でも、個々の軍人はやはり自己の利益だけを求める”ヒト”であった。そしてシンドラーも最初はそうだったのに。
ナチドイツの戦線拡大に乗じてひとやま当てようと軍部に接触するシンドラーが、いつ、何を契機に、迫害されるユダヤ人に救いの手を伸べるようになったのか。スピルバーグは、直接それに答えることなく、ヒントを与え続けるようにただ事実だけを観るものに示す。噂に違わぬ名画でした。
プライベートライアンの冒頭、上陸作戦のあの不必要に長い残酷な映像に思わず目をそむけ、嫌悪さえ感じた私は、今回もホロコーストの描写のリアリティを恐れていた。しかし、この映画を理解し、そして歴史を知るために、あのシーンの重要性に異議を唱える者はいまい。
人は変われる??? 2006/7/2
シンドラーの心の移り変わりを見てて欲しいです。
自分が犯していた「罪」を恥、
最後には多くのユダヤ人を救おうとする。
遅すぎる・・・ことはないのです。
人間とは弱く、完璧ではないのです。
気づいかないままユダヤ人を人間と見ていない人、
今でも多いのが現実。
ラストに、助けられたユダヤ人達が、自分の金歯を抜き、
シンドラーに
指輪を贈る。
「私がもっと贅沢をせずにいたら、もっと多くの人を救えたのに・・・」
とむせび泣く姿。
胸が締め付けられます。
人種差別・・・
同じ地球に生まれた兄弟姉妹達なのになぜ?
人間は愚かですね・・・
でも、「気づいた時」からが新たなスタートなのです。
人は変われます・・・
日本人でも、シンドラーのように多くのユダヤ人を命がけで
救った人がいるのを知っていますか?
~ モノクロームな世界に紅を ~ 2006/11/7
“一人の命を救えば、世界を救う” これは単なるヒロイズム作品ではない
ホロコーストという人類史上最虐な歴史をリアリティをもって観る中に
考えさせられるテーマである。
資産家であるオスカー・シンドラーは 最初は財を築くために戦争を利用し、
コストを下げるためにユダヤ人労働者を大量に雇っていた。しかし、ゲットー
(ユダヤ人居住区)での赤い服の幼女(原作ではゲニアという名)との出会いが
彼を変えるきっかけになったと思われる。パッケージの手はまさに彼女を救うことが
できなかったシンドラーの無念さが伝わってくる。豊かな生活をしていた彼が
なぜ自らの資産を投げ打ってまでしてユダヤ人を救いたかったのか、それは単なる
宗教的自己犠牲の精神とは言い切れない。人を人として見ること、ごく当たり前のことが
戦時下の中では到底誰も考えつかないところにこの映画の一番伝えたかったことがある。
生存者証言の中に「人を憎むことより、隣人をありのままに受け入れることが大切だ」と語られている。
リアリティがあるだけに非常に深い根幹であると私は思う。
暗くて重いテーマを見事に見やすく描いた 2007/1/9
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ユダヤ人迫害というだけで、ものすごく重いテーマなので、
そんな暗い映画を見たくはないし、
そんなこと悪いに決まってるってわかってるから、
わざわざ見たくないし、ましてモノクロで長編だし、
もっと楽しい映画を見たいっていう人も多いだろうけど、
ただ暗く重いだけの映画ではないので安心してみて大丈夫だ。
というのも「戦場のピアニスト」と決定的に違う点は、
主人公をドイツ人に設定していること。
主人公をユダヤ人に設定すると、どうしても迫害される悲惨さだけが延々と続く結果になってしまうんだけど、
この「シンドラーのリスト」は、ナチスの軍部にもうまく取り入りながら、
自分の利益も追求しながら、それでいてユダヤ人を助けたという、
極めて難しい立場の人間を主人公にしたところがよかった。
だから一方的に残虐なシーンだけ見せられて、いかにナチスが残酷だったか、
という見せ方よりも、説得力がある。
今、自分には何ができるだろうかと深く考えされる作品 2007/2/18
モノクロの映画に慣れないせいか、興味を持ちつつも敬遠し続けてきたこの映画でしたが、値段がかなり安かったので買ってみました。モノクロの上に3時間以上もある映画なんて初めてだし、内容的にも暗そうなので、途中で飽きたり眠くなったりするだろうなと思っていたら、最後まで集中して見れて、しかも最後のあたりは涙ぐみまでしました。
ただの正義の人ではない、実に人間臭いシンドラーにどんどん目がひきつけられていきます。
シンドラーは虐殺されていく人々を救いたいと思い、そしてそのときの自分がにできることをしました。結果的にそれは多くの人の命を救い、彼の名をこの世に残しましたが、そういった結果だけではなく、その行動には大いに学ぶことがあると考えさせられました。
シンドラーの心変りが描けていれば 2007/8/1
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これまでスピルバーグが監督した「カラー・パープル」「太陽の帝国」などは人間ドラマといってもなにかそらぞらしく、監督自身は主人公たちを離れて見ているような感じがあったけれど、この映画は少し違う。前半のユダヤ人に対するナチスの虐待の描写は、これまでの彼のどんなアクション映画よりも凄まじい迫力で我々の胸に突き刺さる。しかし女好きで金儲けしか考えなていないシンドラーが何故途中からユダヤ人の救済を決心するのかがわからない。それだけがこの映画の欠点だが、ここが描けないと後半がテレビの人情ドラマのように安っぽくなってしまう。作品全体としては十分評価できますが、あえて★4個にしときます。
恐ろしい 2006/5/13
ホロコースト関係には興味があって、この映画もビデオで幾度か見た。
はじめは、理不尽な恐怖政治などすぐ終わると信じたいのは、私がユダヤ人ならきっとそう思うし、そうじゃなければおかしいと思うからだ。
でも状況は想像を超えて悪夢へ押し流された。観ていくうちに自分ならどちら側に…?などと考えられるような生易しい余裕など無い、死に物狂いでの生き延びる為の画策、そんな風に恐怖の世界へと追い詰められた人達の数十年前の『現実』を映画化したものなのだとつきつけられる。…とにかく酷い。観て行くうちに「どうして?」「何故そこまで?」などと考える気持ちをもつことの方が難しくなってくる。ナチスのゲットー解放、ユダヤ人狩りにいたるあの場面はこの映画で殺されていくユダヤ人を観る責任を感じなければならない、と思わされた…
シンドラーと優秀なユダヤ人秘書さんの知恵を言葉を搾り出し恐ろしい殺戮からの救出を図る場面にはドキドキした。勇敢、かつ冷静と思うほか無い。得に秘書さんの機転は四六時中、身を削り働いてるかのように見えた。危険、それでもまだ救い続ける。凄い!シンドラーも怒るほど彼は自分が気付けるだけは工場に招き呼び、救うのだ。それでも工場内に呼べるだけの体力と頭があるユダヤ人に限られる。殺されてゆく方の道を歩むユダヤ人の方々の方が多すぎる、そして救いきれない…そんな
気持ちで観続けた映画でした。
ほぼ事実だと判る!―優れた特典です 2006/6/28
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スピルバーグが「ショア財団」を発足させるきっかけとなった、生き残った人たちの証言を集めた特典が、このソフトでは最も重要です。これまで、この物語には適度な脚色が施されているのだろうと勘ぐっていたのですが、この特典から、ほぼ事実に忠実に映画化されていたということが判り、驚愕しています。歴史の証言を集め、教育に生かすことで、二度とこうしたジェノサイド(特定民族の大量虐殺)の過ちを繰り返さないようにしたい、というショア財団の設立趣旨を描くドキュメンタリーも併せて、特典に加えられており、その趣旨には大いに賛同できます。そこで語られるように、正に、ジェノサイドとは、無知と偏見と差別がもたらすものであることがよくわかります。こうした運動がもっと早く起こされ、世界の隅々にまで浸透していたら、ルワンダやボスニアなどでの悲劇も防げたのではないのか、とさえ思います。
ナチスによるユダヤ人迫害の衝撃的な物語 2006/10/8
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ユダヤ人の迫害を、これほど赤裸々に描いた映像があっただろうか。
僕は、封切りと同時に映画を見に行きました。人権教育活動をやっていることから、これは見逃せないと思ったからです。感想は、予想以上の映像に驚いてしまいました。
ユダヤ人の迫害というと、アウシュビッツ収容所に収斂されてしまうのですが、そのユダヤ人の救出のために全資産を投じたシンドラーには、敬服させられます。
歴史的には、一定の知識がないと、単に戦争中におこった虐殺事件という印象しか持つことができないと思いますから、予備知識が必要かもしれませんね。
さて、映画の印象です。映像は白黒版となっていますが、特定の女の子に赤色の着色がされて、観客の注意を引きます。その後、この子が死体焼却場で目撃されるのはショックで、涙を誘います。
ドイツからの解放の日、ロシア兵に向かって「我々はどこに行けばいいか」と問うシーンがあるのですが、これは紀元前来国土を持たなかった放浪の民族ユダヤ人の歴史を語ったような感じを受けました。
ラスト・シーンは、劇中の俳優と生存されている方々が共に、シンドラーの墓に順次石を置いていくのですが、これはとても感動的でした。しかしこれが、なぜ石だったのかは、理解に苦しむところです。
シンドラーを演じたリーアム・ニーソンは、この映画によってスターとなりましたが、脇を固めた名優で映画「ガンジー」で主演を演じたベン・キングズレーや、監督料を返上してまでも製作したスピルバーグの熱意が、アカデミー賞の受賞に導いたのでしょう。
歴史の検証として、見ておきたい映画です。
風化させないために 2006/11/6
第二次世界大戦下、ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺の惨劇は、
知られてはいる事実であるが、「生々しい画像」を伝えたものは少ない。
事実にかなり近い構成になっていると思う。
忘れないために
風化させないために
そして、事実から学ぶために、この映画はある。
かつて、時を同じくして日本もアジアで虐殺を行った歴史がある。
日・韓・中の共同プロジェクトで「事実を風化させないためのアジアの映像」を
作ってもいいと思う。
被害者であるが、同時に加害者である日本人が、失敗から学ぶことは大きいだろう。
決して、事実から眼をそらさずに。
翻弄されずにみて欲しい 2007/2/1
久しぶりに。いや、初めてこんなに感動できる映画と出会った。きっとどのような文章をもってしても、私をこんな気持ちにさせてくれるものは無かったと思う。どのような人生であっても、人は金と時間に翻弄されるものだ。悲しすぎて、そこに光が見えた。
鳥肌が立ち、感動し、涙が出た。
命の尊さ 2007/5/17
全財産を投げ打って数多くのユダヤ人の命を救ったシンドラー。
簡単なように見えて当時の時代背景を考えれば、脅威的な行動だ。
しかも、シンドラーは戦後、事業に失敗、結婚にも失敗している。
ということは一見すれば、彼は成功者ではない。いや、自分自身で
世間的な成功は放棄したと言ってよい。
しかし、シンドラーは人間として何が一番、重要であるかだけ
は認識している。地獄のような最低の状況の中に身を置けば
、人間の本質が、おのずと見えてくるように感じる。
現実には当時、ユダヤ人の命を救ったドイツ人は皆無だろう。
だが、死後、数多くの命を救われたユダヤ人が彼の墓地を訪れ、
彼に感謝を捧げている。彼は本当の成功者だ。
戦争の恐ろしさは武力だけでなかった??? 2006/9/3
国同士が戦う「戦争」とは別の恐ろしい事実がここにある。
戦争がいかに人を狂わせるか、狂気はまさに凶器となって命の重さ、尊さを忘れさせ、死は日常のものとなる。
我々の世代はこの現実を事実として受け入れることすら困難な「悲惨」、「残酷」、「非情」、「狂気」が存在していた。
対照的なほど、のんびりとパーティーを楽しむ将校やそれに付け入った俗物たち。酒と女と音楽・・・。
金儲けを目的とした戦争の利用が始まりだった彼は「現実」を目の当たりにする。
この主人公は本当の意味でのリアリストだったのかもしれない。
自分がどうすべきか、苦悩したことを色濃く滲ませる。
ここで重要なことは彼を支えたのはユダヤ人の計理士だったことだ。彼もまた、ドイツ人との関係に懐疑心を抱きつつも、シンドラーを信じて、苦悩した一人だろう。
終戦までにシンドラーは1200人を超える命を救った。
虐殺された数に比べれば、ほんの一握りだ。
だが、救われた命はその後も・・・この現代にも子孫が生きている。
今も戦争は起きている。
苦しむ人々がこの瞬間にも存在していることを忘れてはならない。
ビジネスマンと人間 2006/9/21
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冒頭シンドラーは戦争に乗じて一儲けをたくらむビジネスマンとして登場する。ユダヤ人を雇ったのも、ポーランド人より賃金が安いという理由からだ。クラクフのユダヤ人収容所に新任の所長が赴任してもシンドラーはビジネスマンとして行動し、巨万の富を手に入れる。当時敵国のイギリスも多くの植民地を持ち、イギリス人ビジネスマンも植民地人を奴隷として使役し、巨万の富を得ていた。シンドラーのユダヤ人を見る目はイギリス人ビジネスマンの奴隷を見る目と同じである。
シンドラーの視点がビジネスマンから人間に変わるのは、新任所長によってゲットーの閉鎖時に多くのユダヤ人が虐殺される光景を目にしてからである。それからの彼は積極的ではないにしろ、ユダヤ人の保護者として行動する。それが戦争終結に向かって、ユダヤ人援助に積極的に変化する...。
あるいは戦争終結後を見据えてのビジネスマンとしての計算もあったかも知れない。ただし多くの命が救われたのは事実であり、彼の行動は人間愛と呼ぶにふさわしいものである。
シンドラーによって助けられた多くのユダヤ人の名前が読み上げられる。一人一人の名前が呼ばれるごとに、リストに記載された情報としてではではなく、命のある人間として彼らを実感できる感動の大作である。
なぜシンドラーがナチズムに反抗したのかなど自明のこと 2007/4/23
スティーブン・スピルバーグが監督料を返上してまで作り上げた、魂の込められた作品。
まずこのような歴史映画を理解するあたり、ある程度の知識が必要だ。知識が無いと映画の主題から外れた所に疑問を抱いてしまう人がいる。(特にネオナチ傾向のある方には)十分知識をつけた上で見ると、この作品は非常に素晴らしい作品となる。
シンドラーの人格描写が見事 2006/6/19
アウシュビッツに向かう列車に押し込められたユダヤ人に放水することを兵士たちに命令するシーン。あたかもいじめのように見せかけて、その実はのどの渇きに苦しむユダヤ人たちに飲水させてやるというもの。映画の中ではシンドラーがユダヤ人救済の衝動のきっかけのような重要なシーンだ。余談ながら「アンナと王様」で王様が、恋人と駆け落ちした妻の一人(一夫多妻制なので)を処刑したことをアンナが責めるシーンで、王役のチョウ・ユンファは「そうでなければ王は国民からバカにされてしまう!」と涙を浮かべながら強い口調で答える。全然関係のないこれら二つの映画のそれぞれのワンシーン、真の大人でなければ解り得ない状況。こういう人間のやりきれない思いを映像とセリフで上手に表現されると、カタルシスと共にあつ~い感動で気持ちがいっぱいになってしまう。ああ、映画ってほんとに素晴らしい。こういうヒューマンなシーンをたくさん見れば、悪人なんてこの世から消えるような気さえするのに。つまらない事件を起こしてしまう罪人は「ニューシネマパラダイス」なんて観てもなーんとも思わないのかな。
魂のリスト 2006/6/22
この映画をユダヤ人であるスピルバーグが撮るのはホントに辛かったろうと思います。出演者も当然ユダヤ人が多かったんでしょうが、最後まで撮り切るのに気持ちの整理をつける事も、大変だったと思います。
ナチスドイツの蛮行は今更言うまでもありませんが、ヒトラーの指導の下、機能的に実務的に殺戮を遂行していくナチス。また自らを抹殺するために展開している戦争に付随する軍需産業に加担するユダヤ人の商売人、工場労働者の構図など、世の中単純じゃねえなと思いました。
戦時の特需産業に目を付け、ナチスの幹部に取り入り、ほうろうの製造会社を設立し、その当時のユダヤ人の資本家、経営者に協力させて金儲けをするなんていうオスカーシンドラーは、良く考えたら極悪非道なビジネスマンですが、最後には彼が構築した装置が多くのユダヤ人を救う事になるのですからやはり世の中単純じゃありません。
レイフファインズが演じるアーモンゲイトのキレぶりも凄いです。ほとんど気が向いたときに遊戯的に人を殺し連綿としない。オスカーに諌められ一時的に止めますが、やがてアホらしくなって、浴槽をうまく洗えない少年をライフルで殺してしまう。もう殺される事が解った時に、全てを諦念してじたばたしない少年の殺されぶりが印象に残りました。
これが作成された当時は、スペクタクル巨編「ジェラシックパーク」と同時期だった筈で、改めてスピルバーグ監督のキャパシティの広さには感心します。ホロコーストを扱った映画としては最高峰でしょう。これを超えるものは、ちょっと出てこないと思います。出てきて欲しくもないしな。
正義について 2006/10/3
感動した。
そこで考えた。
なぜ、自分は感動したのか。
この映画の感動させる要素とは何か。
私は、「正義」だと思う。
シンドラーの正義に感動したのだ。
正義は、人を感動させるのだ。
正義とは何か。
私は、正義とはエゴを捨てることであると思う。
すなわち、克己心だ。
他人に奉仕する心。
それが正義であり、それが感動なのだ。
オスカー?シンドラー 2006/11/11
生存者達の声をもとに作られたホロコーストの真実に迫る名作。よって内容も忠実に作られており、ダイレクトに心に届いた作品でした。ユダヤ人を助けることさえ許されなかったこの時代この国で、千人以上の命を救ったドイツ人がいたことに感激させられました。最初は低賃金で働かせる目的でユダヤ人を自分の工場で働かせるが、迫害がエスカレートし、人間以下の扱いを受けるユダヤ人の姿を見て、自分の富を捨て、どんな方法でも良いからユダヤ人のお命を救おうとする彼の姿に感動してしまいました。まだ助けられる、もう一人助けられる…、あの場面は一生忘れることはないでしょう。本当にすばらしい作品でした。ぜひご覧になってください。
ま,こういう人もいたという事でして??? 2006/11/20
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実在した人物だから,表現方法にも限界がある(史実に忠実でないといけないから過度な脚色は出来ない)。・こういう人がいた・という事実を映画化したものだ。故に娯楽映画として楽しむものではない。繰り返しになるが・こういう人がいた・・こういう事が有った・という事だ。それをモノクロで懇々と見せてくれている。これをもしカラーで撮っていたら・・・モノクロだから妙なリアリティーがあるように思う。