1
ブラボーパチーノ 2006/9/15
・・
アル・パチーノの出演作の中では異色だと思います。青年との心の交流を描いた作品、なんてパチーノの路線からは多少外れています。ところがこれが万人が楽しめる秀作になるのですから不思議です。自殺をしようとして止められたフランク(パチーノ)がチャーリーに I'm in the dark と叫ぶシーンがあります。この人はそれまで、肉親の姪にさえ言えなかったこの言葉を、チャーリーにいうのですよね。苦しんでいることを他人に言った、それも自分の息子のような年の若者に叫ぶように吐き出したことで、彼の心の何かが変っていく。このシーンは見事でした。パチーノはこの盲人役のため、盲学校に通ったそうです。実際、見えているのに見えてない「ふり」をしているのではなく、目の焦点を意識的にずらすことで、見えない状態にしたのだそう。名優とは身体機能までをも操作するものなのか、と驚きました。パチーノのプロ根性が作り出した名作、といえると思います。
2
アルパチーノ出演作の中でも最高傑作です。 2006/6/22
若き日のクリス・オドネルの大学生役はまさにはまり役です!!!
貧乏だけど、素直で愚直なくらい正義感が強い優秀な青年
栄光と挫折を味わい、周囲の人々から孤立した元軍人
ひょんなことから2人が出会い数奇な旅行にでかける事に・・・。
アル・パチーノ演じる元軍人の秘めたる目的を遂行する為・・・。
途中、当時初映画出演のガブリエル・アンウォーの美しさが花を添えて
まさに、アカデミー賞に相応しい映画です。
映画が好きな人の為の最高の作品です。
きっと感動が忘れられないと思いますよ。
3
心に染み入る名作 2007/2/20
・・
この映画は、アル・パチーノの、と言うだけでなく、ここ20年の映画の中でも傑作中の何本かの一つに
入れられるものでしょう。
こんな素敵な映画が安く買えるようになったのは、本当に良かった。
と言うのは、一度みれば絶対に二度、そして何度とみたくなってしまうに違いない作品だからです。
名シーンは数々あります。
盲目でありながら力強く振る舞うアル・パチーノの心の闇。その陽と暗のコントラストが素晴らしい。
有名なタンゴダンスシーンが陽とすれば妹のうちで酔っぱらい暴れ、結局追い出されてしまうシーンと銃
で自殺をほのめかすシーンあたりは暗か。
しかしその彼の心の闇の葛藤を結局若いひた向きな高校生の姿勢が突き破る。
最終のアル・パチーノの演説は映画上名演説の一つだと思う(あとは「インディペンデントデイ」の総攻
撃前の大統領と、「ブラス!」の受賞演説)。
感動で震え泣く。
脇役にもなかなか気を配った、とてもドラマチックで、しかも心に染み入る名作です。
人に薦めがいのある映画とは、まさにこの作品でしょう。
4
アルパチーノがオスカーを手にした最高傑作! 2007/8/21
あの大俳優アル・パチーノがこの作品でアカデミー賞主演男優賞のオスカーを手にしたことは大きな意味がある。彼の数々の主演作はいずれも素晴らしいのだが、盲目の退役軍人という役柄と、盲目であるからこそ培われた「空気を感じ取る力」が全編に渡って見事に表現されているところが素晴らしい。
原題のセント・オブ・ア・ウーマンを直訳すれば、「ある女性のかおり」となるわけだが、その人物の醸し出す独特の空気をかぎ分け、女性についてはそのかおり~バー・ソープやパフュームのかおりからその人物の好みやセンスを言い当てる場面は、まったくいやらしくなく、自然で紳士的でさえある。
この研ぎ澄まされた感性と退役将校としての誇りが、ある寄宿学校の青年の本質を引き出し、誇り高き男の誇り高きリーダーの資質として高らかに讃えあげる。
軍人としてのスラングは決してハイソな言葉ではないが、その奥底からにじみ出てくる真の男の、真の紳士のあるべき姿があふれ出し、見る者全ての共感と感動を呼ぶところに、オスカーをついに手にしたアル・パチーノの最高傑作と呼んで相応しい演技が光っている。
中盤で見せるタンゴの一曲も最高の見せ場であろう。
この作品は私が最も愛する映画のひとつである。
5
見事なチャップリン映画のオマージュ 2007/2/23
この作品の主人公の名前はチャーリーで、アル・パチーノの演じる役柄は盲目の元軍人。
共演者が盲目の設定といえば、『街の灯』のヒロインを連想させます。
アルパチーノが車を飛ばす場面は、『モダン・タイムス』の目隠しローラースケートのシーン
あと、大勢の前でのスピーチは『独裁者』、唯一?女性が描かれるタンゴシーンは『黄金狂時代』のダンスシーンを、アル・パチーノが自殺を考えているという設定は『ライムライト』を連想させます。
最後に、エンドタイトルのBGMはチャップリン映画のものが使用されています。
ピーター・セラーズの『チャンス』も同じようなチャップリンへのオマージュになっていましたが、こちらはコメディなので気に入ってます。
大変よかったのですが、個人的にもう少しコメディの味付けがあったほうがよかったかなと思いましたので、星を一つ減らしました。
6
良作です 2007/10/27
アル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した作品です。
アル・パチーノの他の作品とは印象が随分異なり、バイオレンスの匂いは全くありません。
視力を失い退役した陸軍将校と、田舎から奨学金をもらいながら名門高校へ通う少年との交流を描いています。
退役した陸軍将校役のアル・パチーノが、盲目で気難しいキャラクターを好演しています。
うーん。この人ほどの役者さんに対して「好演」という表現も陳腐なのですが、見ていただければわかると思います。
感動で涙が止まらないほどの盛り上がりは感じませんでしたが、見終わって非常にハートウォーミングな気持ちになることは請合います。
マフィアなアル・パチーノを期待する方には肩透かしですが、安心して見られる良作だと思います。
7
もう少し長期の交流が必要なのでは… 2008/3/7
・・
本作は、年齢も境遇も違うものの、共に疎外感を募らせる男同士の友情を描くものです。
ボストンの名門高校に通うチャーリー(クリス・オドネル)は、
成績優秀な苦学生で、感謝祭の短い休暇を短期のアルバイトに充てることにする一方、
同級生をめぐるトラブルに巻き込まれ、休暇明けに校長の査問を受ける羽目になる。
チャーリーは、裕福な同級生たちと偽善的な校長の間で板挟みになり苦悩する。
さて、チャーリーのアルバイトとは、
休暇中に、偏屈な退役軍人フランク(アル・パチーノ)の身の回りの世話をすることだった。
自信過剰でマイペースなフランクに振り回されるチャーリーはしかし、
彼の心に充満する絶望や孤独に気づかされる…。
本作は、一見まるでそりの合わない二人が、
やがて心を通わせ、お互いが補い合い、再び人生の一歩を踏み出す様子が描かれています。
うぶな優等生のチャーリーが、人生の酸いも甘いも知り尽くしたフランクに感化される一方、
フランクも、小僧扱いしていたチャーリーに自分の思いの丈を受け止めてもらっています。
ただし、わずか数日間で、
あんなに個性的なおっさんと深く理解しあえるものだろうかと、若干疑問を感じました。
また、同級生の面々と校長にかなり嫌悪感を覚えてしまいました。なんだありゃ?
8
アル・パチーノのタンゴが絶品 2008/3/19
退役軍人のアル・パチーノと名門高校の生徒との交流を描くとともに、アル・パチーノの硬骨と卑劣な校長を対比させていますが、ストーリーは疑問があります。
ここに描かれているような男は、決して名門高校の校長にはなれませんし、アル・パチーノの硬骨ぶりも元中佐ともなれば、これぐらいの言動は当然のことでしょう。最後の演説も言っていることは当然のことばかりで、これを衝撃的な演説として描くこと自体、首を傾げざるを得ません。
四つ星を献上した理由、それはアル・パチーノの存在感に対してです。それと、すでに多くの方が指摘していますが、タンゴを踊る場面ですね。ガブリエル・アンウォーのはにかみを含んだ笑顔の美しさ。思い出すだけで仕合せになります。
9
何度見ても鳥肌 2008/1/12
不思議な出会いをした、世界の全く違う二人の男がお互いを知っていく中で、絆を深めていきます。アルパチーノの不器用な生き方とクリスオドネルの純朴さがとてもよく合っていて、特に最後は鳥肌が立ちます。
人は常に誰かと支えあって生きていることや、人との出会いのすばらしさを感じることの出来る、感動映画です。
不器用なふたりに自分の人生の答えがみえてくるかも
10
文句なく五つ星 2008/1/12
この映画で印象に残ったとこはタンゴのシーン。
あそこは大佐が一番かっこよくみえた。タンゴ習おうかと思ってしまったほどだ。
何度でもみたくなる作品。