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巨匠の最も愛した作品 2007/1/16
ヴィスコンティと言えば、どうしても最晩年のデカダン5部作品が日本では有名なのですが、私にとってのベストはやっぱりこれー(この作品が理解できたことによって初めて他の彼の作品も分かるようになったんです)。ある時、ヴィスコンティに関する本を読んでいて、彼が死ぬまで最も愛していた作品が、これと”揺れる大地”であったと言うことを知って、やっぱり、とおもったんです。何と言っても、他の作品に比べると、その気迫の入り方が違いますもんね。
最晩年の彼の作品は、年齢のせいもあるんでしょうが、やや悲壮感が過ぎると思うのです. ”若者のすべて”の場合、希望と絶望、滅び行くものと未来を生きるものの両方に存在感があって、その拮抗がすさまじいテンションのドラマを生み出していると思います。やはり必見の作品です。
ただし.私自身も3回劇場に見にいってやっと理解できた、と言うくらいに集中力を要求する作品なので、自宅でDVDで鑑賞する場合は、どうか電話もとらず、お菓子も食べず、じっくりと見て下さい。
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ヴィスコンティらしい重厚な人間ドラマ 2006/3/25
家族の変容と崩壊、これぞイタリアという傑作です。アラン・ドロンも素晴らしい。ただ、このようなお人よしよりも、もっとギラギラする野心的人物を演じたほうが本来のドロンらしいとは思います。
日本でいえば小津の「東京物語」のイタリア版といったところでしょうか。よくできた連続テレビドラマといった感もなきにしもあらず。とはいえ「山猫」以前のヴィスコンティのなかでは一番のできかもしれません。(「揺れる大地」は未見です。)
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最低 2008/2/23
名作と呼ばれている事もあり、多少期待して買って観ました。
また、自分はアラン・ドロンのファンで、競演のアニー・ジラルド、クラウディア・カルディナーレも大好きですし、レナート・サルヴァトーリも好きな役者です。
皆さん芝居は大変素晴らしかったです。
が、
感想は
最低の映画
でした。
●自分が愛する恋人を目の前で昔付き合っていた兄に犯されたにもかからず、兄を責めるどころか、恋人に「かわいそうだから兄のところに戻ってあげてくれ」と無神経なお願いをする、アラン・ドロン扮する「ロッコ」
●嫉妬と自分の弱さ、身勝手さから弟の前で、仲間のチンピラどもに見守られながら恋人を犯し、最後には殺してしまう最低の人間の、レナート・サルヴァトーリ扮する「シモーネ」
●自分の家族の事と体面の事しか考えない身勝手な母親
この映画のメインキャラクターは本当に胸糞悪い人間ばかりです。
こんな後味の悪い映画を作るからヨーロッパ、特にイタリア映画は好きじゃないです。
退廃の美学、愛の不毛、映像美などの芸術性があるのか知りませんが、こんなもの人様にお金を取って見せるものじゃないですね。
夢も希望もありません。
非常に不愉快でした。
とにかくアニー・ジラルド扮するナディアは悲惨というか、救われないです。
様々な事情から娼婦に身を落としてしまったが、ロッコのPureな気持ちと愛のおかげで心が救われ、初めて心から人を愛する幸せを知り、娼婦からも足を洗う事が出来たナディア。
ところが嫉妬から昔一時付き合ったシモーネに愛するロッコの前で犯され、更にロッコからシモ-ネの元に戻ってやってほしいといわれ、再び堕落していってしまい、最後には完全なる堕落者となったシモーネに無残に殺されてしまう。
人生訓を言いたいのか知りませんが、エンターテインメントとしてこれは駄目でしょう。
それに兄弟愛や家族愛も美しいし、大事だが、人間にとって一番大事な心
「弱いもの、愛するものを愛しみ、守る」
事が踏みにじられてます。
心から愛していただろうに、何故愛する女を守ってやらなかったのか。
これをゲイジュツなどというのだけはカンベンして貰いたい。