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悩んだ上、ポジティブに 2006/6/23
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51歳の人間には、「戦艦大和」は、プラモデルで作りたいあこがれの存在であった。何しろ世界最大の戦艦だから、プラモデルの縮尺の問題を置くにしても、決して安いものではなかった。
なぜ、昭和30~40年代の子供たちが「戦艦大和」に「戦争反対」とか「平和」と無関係にあこがれたのか・・・やはりかっこよかったのだともう。
ただ、私は、「戦艦大和」を「宇宙戦艦ヤマト」と別に理解するには、最低限、吉田満氏の「戦艦大和の最期」とか、伊藤正徳氏の「連合艦隊の最期」をお読みいただき、更に「大和建造」とか、「レイテ湾海戦」などをお読みになった上で、紺の作品に接してほしかったと思う。そうでなければ、単なるヒロイックな人間の物語に出してしまう。
なぜ、大和が最期の最後に無謀な戦いに出かけたのか・・・?
この基礎知識がなければ、この映画の意味は分からないだろう。
日本の戦後の偏向教育のために「戦艦大和」を知らない世代が圧倒的になっている中で、この映画を上映するには時期が早すぎたのではないかと思う。それは、日本人にとって、極めて残念なことであると思っているが、敢えて言わざるをえない。
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「死に方用意」の意味、意義 2006/6/22
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エンドロールのときも、いつもはほとんどいなくなってしまう館内が、立つ人も少なく、最後の最後まで、皆さん映画を噛みしめていたようです。涙が乾くのを待っていたのかもしれませんね。こんなに涙した映画は今まで無かったですね。そういう年齢、立場になったのかなぁ…。
下士官や十代の若者に物語を絞ったことで、素直な人間感情を発散できる癒しの作品に浄化しました。
加害責任の後ろめたさを感じながら見る、今までの悲惨さを前面に出す日本の戦争映画とちょっと違って、世代の受け渡しを、最初と最後の話を入れることによって、「死に方用意」の意味、意義を素直に受け止めることができました。
同時に、自分たちがこの「日本で生きている」ことを突きつけられる厳しい投げ掛けでもありました。「平和」とか「生きる意味」とか「誇り」とか考えさせられます。とりあえず、「真面目に生きていこう!」と思いました。
どちらかといえば苦手な長渕剛の歌も、なんかいいなぁ、と不覚にも思ってしまいました。音楽は久石譲だと知らずに見ていました。エンドロールでびっくりです。非常に耳になじみやすい、アイルランド民謡風の、日本人の琴線に触れるいいメインテーマです。前半から涙腺緩みっぱなしのこの映画に浸るのにとてもよかったです。
俳優では松山君が良かったですね。
最後に
「先人たちの失敗から学ぶ」。
それを絶対忘れてはいけません!
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平和の尊さを感じる作品です。 2006/6/26
中学生の子供と一緒に観ました。戦争の恐ろしさを感じました。
生還することのないだろう水上特攻に、出撃しなければならない兵士の心情、
その兵士の生還を信じているだろう家族のことを思うと、涙がこぼれました。
平和というものは、当たり前にあると思っていましたが、先代の方々の深い悲しみの上に、
今の平和があるのだと、改めて思いました。
子供は、
「もし自分が、特攻に行かねばならなくなったら・・・、死ぬのは怖いし、絶対に戦争は嫌だ。」
と、自分と重ね合わせて観ていたようです。
ぜひ多くの人に観てほしい作品です。
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英雄ではない艦と兵士たちのドラマに感動 2006/5/17
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日本人にしかつくれない映画だと思います。ロンゲストデイもUボートも戦争映画として傑作ですが、アメリカともドイツとも違う日本の視点での映画、しかも過度に英雄的に描かず、個々の人の気持ちを丹念に描いた作品だと思いました。
最も感心したのは大和が全く活躍しない点です。もちろんCGやモデルで描かれた大和は出て来ますが、ちっとも英雄的に描かれない。敵機をどんどん落とすとかそういうシーンが無い。大和が破壊されるシーン、兵士たちが死ぬシーンが連続します。兵士たちの死もピアノのソロで泣かせるセリフをはきながらなんて一切無い。これは映画監督として脚本家として自分の手を縛りながら心で絵を描くような作業ではないか、と。それは伝わりましたね。
また、この映画の特徴の一つはアメリカの視点が一切無いことですが、それが逆に家族を守るために戦った兵士たちの気持ちを表現するのに寄与していると思いました。アメリカの視点、日本の指導者の視点、それは他の作品に任せればいい。それぞれの真実があるはず。
演技陣も熱演ですし、音楽は久石譲。金払って観るだけの値打ちは充分にある映画です。お勧めです。
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戦争反対 2006/4/10
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劇場に出かけると、思った以上にご年配の方々が多く驚きました。
上映中は老若男女問わず、泣いておられるようでした。
日本人であることの誇りを感じさせつつ、決して右翼の映画ではありません。勿論左寄りでもなく、
まさに今が「大和」と共に戦った世代からのメッセージを受け取るラストチャンスなのかと考えさせられました。
難しい思想は抜きにしても、小中学生に観せて何かを感じて貰いたいと願います。
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どうあれ、とても良い映画でした! 2006/6/30
太平洋戦争を題材にした映画で、しかも事実とフィクションの入り交じるものだけに賛否両論ある大和だとおもいますが、点数をつければ満点の映画です。
正直、感動しました。感動というより、戦争の惨さが涙を日田すら呼びましたが、60年前に事実と多少違ったとしても、確かに闘いはあり、そして多くの人たちが散っていったこと…
戦争を美化することは出来ませんが、この映画は自分が最近忘れていた何かを感じさせてくれたように思います。
ほかのレビュアーの方も書かれていますが、本編が終わり、マーキーが流れても誰一人として立ち上がることなく余韻に浸っていました。
内容も文句の付け所は無いでしょう、決して日本寄りでも逆でもなく、戦争自体が過ちだという構成もうなずけます。
マニアの方には、世界最大の戦艦であった大和の主砲の弾を込めるところが違うとかあるかもしれませんが、どうでも良いと感じてしまいます。
支離滅裂ですが、絶対買いでしょう!
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犠牲の上に成り立つ平和 2006/8/18
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私の祖父は、連合艦隊の外周を守る駆逐艦に乗っていた。まだミッドウェー海戦前のことだ。補給船の護衛に付いた祖父の乗る駆逐艦は、補給船と共にアメリカの潜水艦からの雷撃で、轟沈したそうだ。そんな話を聞いているからかどうかわからないが、この映画を再生して感情移入するのに時間はかからなかった。あの戦争が侵略戦争だったとか、負けて当然とか、そんな政治的解釈はこの映画では不要だ。描かれているのは、大和に乗った水兵達を主人公とし、どんな気持ちで、どのように戦ったのかということだ。
次々と占領地域を失い、本土への侵攻が目前となった時、何もせずにはおられなかった若者達、下士官の行動はしごく自然だ。また、伊藤指令が大和最後の特攻を命じられた時に、護衛戦闘機がないのに作戦が成功するはずがないと反発した。それに対し「軍令部総長に、陛下がお尋ねになったそうです。海軍には、もう軍艦はないのか。と。」と反発され、言葉をつまらせたシーンも、伊藤指令の苦悩の決断がひしひしと伝わってきた。軍艦は残っている。だから出撃しないわけにはいかない。そう決意したのだと思う。
大和映画は多く存在するし、TVドラマにもなっている。しかし、今回のように兵士を最優先で追いかけた映画は、この作品が初めてだと思う。多くの戦死者を生んだ太平洋戦争。私達は、幸運にも生き残ってくれた国民の末裔である。生き残ってくれた祖先たちは、皆、一人一人が使命をもって生きてきた。国を立て直すための使命である。その祖先達が築いてくれた平和を、私達は忘れかけてはいないだろうか。有り余る平和を弄んではいないだろうか。そう考えさせられる作品だった。もう3回観ているが、何度観ても冒頭から流れ出す涙を、止めることは困難だ。
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最低映画 2006/11/27
太平洋戦争のあだ花、戦艦大和。これだけキャッチーなネタを
よくもまあ、これだけくだらなく描けたものだと呆れる一作。
実物大と豪語する大和は張りぼて丸出し・・・。
艦橋部の撮影に至ってはコントの大道具ですか・・・みたいな出来・・・。
上官に逆らう兵士、挙句は密航までする、んなわけ
あるわけないでしょう!大日本帝国海軍をなめてるでしょうこれは。
しかも、あの戦闘シーンは何ですか。時代考証とかちゃんとやって
何時何分に魚雷をどこにどう受けたとか、注水して傾いたのを直したとか
アメリカ雷撃機は左舷に攻撃を集中したとか、いくらでも
面白く描く要素があったのに、そんなの一切無視・・・。
撮影にしても、陳腐なセンス。戦闘機のアップの続きが
高射砲のアップって・・・。しかも切れ切れ・・・。
今の撮影技術とCG使ったらもっとちゃんとやれるでしょう。
NHKの「その時歴史が動いた」の大和特集の方がはるかに
優れた作品といえます。
せめて、「パールハーバー」くらいのクオリティーにしてくださいよ。
日本映画の恥です。
このDVDは買ったらソンです
まったく、あの大和をこんなにカッコ悪く、しかも歴史を歪曲してまで描いて・・・
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ハリウッド受けはしないよ。 2006/4/18
この映画の第一印象は地味です。
今時の売れっ子俳優は、画面を騒がすことなく脇役に順次、かわいい女の子も出ません。CGもあっちの国では陛下の緑の小さな友人が人間と戦っているのに、こちらは中途半端な物です。
しかし何故なんだ!!!
涙が止まらねえ。
有名俳優を脇役に置き、主役を演じる若い世代のリアルマジ演技と、渋いおじさん達がかっこいいせりふを肝心なとき、肝心な場所で言うその手法に我々はもうこの映画の虜です。
始めから終わりまでそれが続き私たちは息つく暇も与えられません。このままじゃ死ぬぞ、と思ったらもうエンド。はっきり言ってすごいの一言に尽きます。
これは我々戦争を知らない世代に幅広く見てほしい物です。
アメリカ万歳のアクション映画のように戦争のかっこよさとか、敵を倒す爽快感はありません。代わりに監督の顔が画面に映り、我々に戦争がどんな物か語りかけてくる錯覚さえ覚えました。
重ねて言いますが爽快感はありません。でも、というより、それだからこそ幅広い年代に見てほしい物です。
去年一番の代物ですから是非ご覧あれ。
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決して駄作ではない。しかし・・・。 2006/6/7
伝え聞く所によると、本作の観客動員数は300万人を超えたという。かく言う私もその中の一人である。
作品としての出来は決して悪くない。いや、むしろ他の方がレビューに書いておられるように素晴らしい作品である。
しかし・・・。
この作品を見て「感動した」「泣けた」という感想を持たれた方は、ぜひとも
大井篤『海上護衛戦』や大内健二『輸送船入門』『商船戦記』『戦時商船隊』
を併せて読んでいただきたいと思う。
華々しい戦いの裏に何があったかを知ることで、先の戦争で亡くなった方々
に対する真の鎮魂となるのではないかと思うのである。