1
深い考察、味付け最高!! 2007/8/30
1、2ともに傑作(描写がひどくきつい部分もあるので苦手な人は観ないほうがいいと思います)。
殺人一家にある種共感を覚えてしまうのは、彼らが僕たちと地続きの存在であり、僕たちの心の中にもいるからだろう。
いわゆるシリアルキラーには、どうしようもない悲しみのようなものが垣間見れる。
やり方はひどく残虐であるが、そういう形でしか解放できなかった、大きな抑圧みたいなものが。
彼らは、抑圧された社会からふと漏れてしまった膿みたいなものかもしれない。
だからこそ、映画のラストシーンに、いろんな感情が沸いてしまう。
この手の映画は過去にも創られているし、パターンは違えど数多くあるんだろう。
(僕はマニアではないので、そんなによく観てるわけではない)
創り手には、想像力が試される。まず彼ら(シリアルキラー)を温かく手に取り、その後どう味付けをするのか、どう愉しみを創り出せるかが鍵であると思う。
その点、ここまで素晴らしく、濃厚で重圧に味付けされているものはそうそうないのではないだろうか。ロブゾンビ、すごい。
やけに深く考えられている映画のように感じた。
2
世の中マーダー・ライド・ショー 2007/10/8
ホラーマニアの中では、公開前からベスト10に入り、日本ではその残酷な内容から封印されるのではと危惧された映画として話題になっていた。DVDで見たが噂に違わず久しぶりに見応えのあるおもしろい映画だった。殺人一家が繰り広げる容赦のない猟奇殺人に興奮した。映画を見ながら「こんな惨たらしく人が殺される場面を見て不感症になってはいけない。」と自分に言い聞かせ、もし自分が捕われの身になったら、こうやって逃げ切れるんじゃないかと脱出の方法を考えたりする。善人でも最後には殺されてしまう不条理な世界ほどショッキングなことはない。現実の世の中もまるで「マーダー・ライド・ショー」じゃないだろうか。
3
ニューシネマへの回帰 2007/11/30
ジャンル映画としての偏見が、著しくマイナスに影響してしまった作品。
ただ、ジャンル映画だからこそ、描けた感動がある作品。
前作「マーダー・ライド・ショー」では、殺人一家に追われる側の視点で描かれていて、近年まれに見る骨太なまじめなスプラッターホラーに仕上げておいて、今作「マーダー・ライド・ショー2」では、逆に追われる殺人一家の視点で描き、最後は気を抜いてると涙さえ出てくるような作品。しかもノリはアメリカンニューシネマ。間違いなくロブゾンビは天才。
この映画はジャンル映画(スプラッター、ホラーなど)をあんまり見ない人にぜひともお進めしたい1本。ほんとは「マーダー・ライド・ショー」からみてほしいけど、どストレートすぎるので、「2」から見て気に入ったら「1」をみるみたいな感じでどうでしょう?
DVDのジャケットは近年まれに見るクソみたいなデザイン(なんでこんなのにした!!)だけど、中身は最高だから一見の価値あり!!
食わず嫌いの人も、だまされたと思って食ってみて。すげぇうまくはないかもしれないけど、決してまずくはないし、はまると思うよ。