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にょみの里に行きたくなるよ。 2006/1/26
絶滅危惧種の妖怪ぺとぺとさんは種の保存の本能から接触した相手とくっついてしまう(ぺとる)性質がある。
転校初日にプールでぺとって以来シンゴとは親しくなり、シンゴは優しくペと子に好意を持ってくれているよう
だし、ぺと子もシンゴを好いている。けれどシンゴが自分に寄せる好意は異性を惹きつけるぺとぺとさんとして
の資質に惑わされているだけで、シンゴの本当の気持ちとは違うのだと信じない。また自身の気持ちさえどこま
で純粋なものかと疑っているぺと子。親友のくぐるがシンゴに好意を寄せているのに気づくと、自分の気持ちを
殺して彼ら二人を結びつけようとするぺと子だが・・。いよいよ佳境に入った12話そして最終回。放映中はマ
イナスイオンのようなぺと子に癒され続けた3カ月間だったが、このラスト2話は特に良かった。夏休みの終わ
りに博多へ行くことになったぺと子のために何か贈り物をしたいシンゴは、遠慮するぺと子に何が欲しいか考え
ておいてと言う。ぺと子は(最終話で語られる)過去の悲しい記憶から人の気持ちに対し懐疑的になっている節
がある。同時にいつか消えて足音だけになってしまうかもしれない己の運命の儚さ故に、他人を受け入れられな
いという思いもあるようだ。シンゴをはじめこの「にょみの里」へ来て出会った人達の優しさに涙が出そうなく
らい感謝し、また愛おしく感じている時間が此処にはある。夕方帰宅すると縁側で涼んでいたシンゴがいつもと
変わりなく迎えてくれた。一緒に夏休みの宿題をしシンゴが作ったラーメンを食べる。プレゼントは決まった?
と尋ねられ、思わず「夏休みのおかわりが欲しいよ」と答えるぺと子。何も言えずラーメンをすするシンゴ。庭
先では虫の声。カメラは引いて向かい合って座る二人を明かりの消えた隣の部屋越しに捉える。「帰り道」のイ
ントロが流れ出す。まるで「寅さん」のワンシーンでも見るようなこの12話のラストは特に味わい深い。