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谷崎原作映画として、私が観たうちでの最高傑作。全体がセピア色の映像なのは当然として、舞台を1971年に移しつつも何やら昭和初年のようでもあり、B級映画的な独自のエロ美学を打ち立てている。なかんずく、秋桜子の不機嫌そうな美貌がすばらしい。あるいはキャスティングも怪しくていい。谷崎先生が観たら随喜すること間違いなし。何しろ最初の映画化は若尾文子と岸田今日子である。岸田今日子が美しいとはとうてい言いがたい。