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幼少時に観ていたら、3編ともトラウマになったと思います 2006/11/23
『黒馬の哭く館』では、当時の夫君ロジェ・バディム監督ならではの演出によって、ジェーン・フォンダが全編、「バーバレラ」とはまた違った趣きのセクシーな衣装で登場。特に、白装束を纏った彼女が黒馬にまたがって草原を疾駆する姿は、容易にレディ・ゴダイバの伝説を想起させる。
とはいえ、城の若き独裁者として放埓に振舞うときの眼や、憑り依かれてからのうつろな表情など、恐怖を煽る演技もなかなかのもの。孤立した城内で繰り広げられるオージーは、ポルノ文学の傑作「城の中のイギリス人」の雰囲気を思わせるし、実弟ピーター・フォンダとの共演も禁断の愛を象徴しているかのようだ。全編に通底する音楽や、淡い色彩設計中の赤や黒のモチーフなども怪奇ムードを醸し出す。
『影を殺した男』はポーの原作中でもよく知られるものだが、ウィリアム・ウィルソンの冷酷な残虐性が、ルイ・マル監督だけにスタイリッシュかつ緊迫感漲る名シーンの数々に昇華されている。中でも、捕まえた女性を全裸にして人体解剖しようとする場面、ブリジット・バルドーと夜通し繰り広げるカード・ゲーム、そしてその敗者の側に与えれられる罰。
当時エログロという言葉が流行っていたらしいことを思い出したが、このような神をも恐れぬ行為の芸術的描写を、現在の映画に観ることはもはや不可能だ。
『悪魔の首飾り』では舞台を現代に置き換えて、ドラッグとアルコールに溺れて自滅する人気役者をテレンス・スタンプが熱演する。フェリーニ監督の映像魔術はもともと、目くるめくような表面上の絢爛を描きつつ、その内に潜んだ腐臭を浮かび上がらせるのを得意としていたが、それが遺憾なく発揮されて、観ているこちらまで酩酊状態に陥りそうだ。真夜中にフェラーリを狂ったように延々と走らせるクライマックスも凄まじい。
また、近年の和製ホラーをブレイクさせた「リング」における貞子の原点と思われる描写がここにある。
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カネを掛けた映画なのに 2007/1/25
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3人の・濃い」監督がそれぞれギャラの高い・濃い」名優を得て作った・濃い」3作のオムニバスなので、頭の切り替えができない。長編映画のように途中で休憩時間を入れるというのはどうでしょう?しかし、私の思うにもともとオムニバス映画に良いものは無い。エドガー・アラン・ポーの作品はラフカディオ・ハーン同様に怪奇な・音」や・におい」すら感じることができる、と言われてきたが、それは読む人の想像を広げ、実体験に訴える筆の力を持っていたからだろう。映像は一方的に流し込まれるので、酒の飲めない私にとっては3作目などは拒絶反応を起こしてしまう。ポーの世界とは違うように思う。
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心理劇の極地 2006/8/20
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小学生の時にTVで観たのが最初ですが、その時の衝撃は
未だ忘れる事が出来ません。
怪奇・・・となっていますが、実際は心理劇ですね。
一般的にフェリーニが担当した「悪魔の首飾り」が最も評価が高いの
はやむなしでしょうね。
ロジェ・ヴァディムの「黒馬の哭く館」は単に耽美的、ルイ・マルの
「影を殺した男」は明快すぎに思えます。
「悪魔の首飾り」で凄いのは精神崩壊の過程を
あまりに描き切ったこと。
主人公の精神が混沌としている時は周りの人間は主人公と関わろう
とするのに、主人公の意識がはっきりとすると周囲との関係が
途切れてしまう・・・。
このデスコミュニケートの描き方が尋常ではありません。
なんだか、あるとこで読んだLSDの使用体験をそのまま視覚化したみた
いで恐ろしい。
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第三話のバンドが妙にガレージ・パンク! 2007/2/3
大好きです。ポーのキチガイぶりを見事に演出、というよりも原作に触発されて監督、役者ともに己のアブノーマルを芸術的に解放させている!と感じましたね。 ジェーン・フォンダの傲慢さ、あいかわらず無口なピーター・フォンダ、その二人をB級ポルノなムードで“耽美”に描くロジェ・バディム!まんまサディズムが馬鹿に似合うアラン・ドロンに強きなブリジッド・バルドーが鼻っ柱をくじかれてイジメられるシーンの妙にイヤラシイくせしてルイ・マル特有のカラカラに乾いた世界が感じられる不思議!そしてなんといっても変人フェディリコ・フェリーニと変態テレンス・スタンプでお送りする最狂のドライブ!ドライブだけじゃない!どのシーンにも画面に悪魔の存在を感じてしまうこの第三話は本当にスゴイ!フィルムの奇跡だ!CG糞食らえ! とまぁ解りにくいレヴューですみません、テンションだけでも感じて頂ければ幸いです。そしてこの映画のおかげで私は今は亡き夕張映画祭で賞を頂くことができました、ホントありがとうございます。
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悪魔の首飾り 2007/2/9
3話の悪魔の首飾りは物凄くいい。
初めてTVで観た時衝撃を受けました。
ホラー映画だけど怖いというより凄いというイメージだけ残っており
最近になってタイトル思い出してアマゾンで見つけた時はあまり迷わないで買っていた。
車で暴走するシーンが頭から離れない。
あと出てる女性がみんな綺麗・
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acid picture 2007/3/22
「悪魔の首飾り」が、すごくよい。かつて某音楽評論家が「acid cinema」と評したがこれは鋭い。幻覚剤でバッド・トリップをするとこんな感じなのだろう。ハイウェイの寸断された橋脚がドクロの顔に見えるところも良い。
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『悪魔の首飾り』ですよ 2007/2/1
賑やかな雑踏の中にいたはずなのに、さっきまで、、、
いつの間にか、町外れの闇のなか、、、
私をトラウマにしたのが、フェリーニ監督による3作目
です。この手の怖さでは、まだ出会っていません、
ここまで余韻を引きずる映画には、、、
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トラウマムービー 2007/11/5
僕が初めてこの映画を見たのは小学生の頃だったと思うが、他の方が書かれているようにしっかりトラウマになっているような気がする(笑)。
有名な原作をもった作品の場合、原作との距離の置き方が一つの見所になるわけだが、その点で非常に優れた作品だと思う。
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「黄金の狼」の賞を与えたい 2008/1/13
エドガー・アラン・ポーの小説を映画化した、怪奇映画の名作である。
傑作なのは三作目「悪魔の首飾り」(Tobby Dammit)です。アルコールに溺れ、白いボールを持った少女の姿をした悪魔に付きまとわれ、次第に正気を失っていく様子は昨今のホラーなんかより数百倍見ごたえがあります。
TVの授賞式を抜け出し、フェラーリで夜の街を疾走する姿は誰でも憧れるシーンです。
しかし、いつの間にか、その世界から出られなくなります。極端に人の少ない田舎町には人形が立っていたり、生きた人間は問いかけに返答もせず、自分の世界に入ったままです。
やがて橋の落ちた高速道路に迷い込み、向こう側に現れた少女は怪しく微笑みを浮かべています。
自分の運命を悟ったかのようにダビットは橋の向こう側目がけてクルマで飛び込んで行きます。鈍い音の後、ブランコの揺れるような音がするだけでカメラは止まったままです。
やがてゆっくりと動いていき、橋の向こう側には血の滴るワイヤーがあり、(ここで全ての音が無くなります。)少女の白いボールが跳ね、転がる先にはダビットの首を手にして微笑む少女が映し出されます。
静寂の中、作品は終わりを告げます。
ダビットが死んだ後も少女は存在していましたから、あの少女は実在していたことが最後になって解るのが怖さを増大させています。あの少女はボールの代わりにダビットの首を持ち帰ろうとしていたのかもしれませんね。