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ただ、怖かった 2006/7/16
ただただ、怖かったです。
実話がベースって、こんなことが世界で起こっていたの?と、信じられませんでした。
見終わった後、震えがしばらく止まりまらず、しばらく考えずにはいられませんでした。
実際にこの事件が起こっていた頃、私はまだ学生で、世界情勢なんてぜんぜん興味がありませんでした。
この映画を見なかったら、一生知らないままだったと思います。
留学中にDVDで見ましたが、友達にすぐメールして、絶対見るべき!と薦めました。ちょうど日本では放映するか否かでもめている、と知ったのもその時でした。
平和な日本に生まれたことを、素直に感謝できました。アフリカ系の留学生たちを見て、彼らはあんな過酷な環境のそばで生きてるのかぁ、とも感じてしまいました。
日本での放映が決まったとき、エンターテイメントだけじゃなくて、映画で伝えられるものはいっぱいあるよね、怖くても、見ておくべき映画ってのがきっとあるよね、と思う人がいっぱいいたんだぁ、と安心しました。
映画好きでよかった、と感じた作品です。
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日本の配給会社はアホや 2006/8/28
・・
井筒監督のセリフじゃないですが、ほんとにそう思います。確かに、儲からない作品かもしれません。確かにお金は全てかもしれません。しかし、本当の映画ファンはこういう作品を求めているのです。日本で公開を求めて運動を起こした水木雄太氏に感謝したいと思います。日本の配給会社は、この作品を教訓にいい作品を公開し続けてもらいたい。
作品内容は、ルワンダにて、愛する家族を守るために戦った男が、結果として1200人の命を救った。簡単に言うとそんな話の内容。いろいろなことに対して、怒りを覚えることが多い作品内容ですが、ラストで救われた気がします。ドン・チードルがとても素晴らしい演技をしていたと思います。
DVDの仕様は、素晴らしい仕様だと思います。最初はレンタルでもいいので、是非たくさんの方に見ていただきたいと思う作品の一つです。
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人は、どうして他と区別したがるのでしょう 2006/6/17
人は、どうして他と区別したがるのでしょう。フツ族とツチ族。肌の色が少し黒いか、白いか?鼻の形が・・・。映画でホアキン・フェニックスが隣に座っていた女性に聞くシーンがあります。でも、どう見てもよく分からない「違い」です。でも、その区別が生死を分けます。
そして、不気味なラジオ放送。部族の違いをことさらに強調し、人をゴキブリ扱いします。だんだん正常な感覚を麻痺させていく市井の人々。まさに狂気です。さらに武器の他国(中国からナタ!!)からの流入があります。
このようなことが、ずっと繰り返されてきました。かつてはユダヤ人、911後はアラブ系。チェチェン、ボスニア・ヘルツェゴビナでもありました。他国(他民族)ばかりではありません。日本も・・・。
人は、どうしてここまで壊れるのかと絶望感におそわれます。しかし、このような極限状況にあっても家族を、周りの人を思いやれるのも、また人間なのだと、希望も見いだすことができる映画だと思います。
要は、日常にある「無意味な区別」を極力減らすことではないでしょうか。状況が一変すると、区別は差別になり、人の命を奪います。たとえば、関東大震災時の朝鮮人虐殺(朝鮮人を助けた警官もいたけど)です。
もう一つは、武器です。どれだけ一部の指導者やマスメディアに煽動されても武器が無ければ、あれだけの被害は出なかったのではないでしょうか。そんなことを考えさせられました。
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国際権力の無力さよ... 2006/8/9
94年、ルワンダを狂気が包んだ。民族浄化を企む大量虐殺が始まったのだ。対立するフツ族とツチ族...。ツチ族の妻を持つフツ族のホテルマン、ポールは、狙われる側の妻子を守ろうと翻弄した結果、1,000人を超えるツチ族の人々を救うことになるのだった。もちろんそれは、想像も絶する駆け引きなのであるが...。
あれよあれよと始まる内紛。信じられない光景に誰もが「なぜ?」と問いかけたくなることでしょう。この作品が、世界中に点在する歴史に刻まれた民族の対立と憎悪を学ぶきっかけになってくれればと思います。内紛は突然起こり、ポールが人々を助け、ルワンダには後に平和がおとずれました...という歴史の1ページとして捉えて欲しくはない作品です。
国連軍の1人が「我々はpeace keeper だ。peace maker ではないんだよ」という台詞があります。国際的な力も、実のところ私たちが思うほど大きくも強くもない現実を感じさせます。結局は、1人1人の全ての人間の力が必要になる「平和」。過去を学び、正しく理解する事の必要性を改めて感じました。
5
キリングフィールドに迫る名作。 2006/10/15
アカデミー賞にもノミネートされ、話題にもなったこの映画が、何故劇場公開を
見送られたのか、全く持って不可解だ。世界はあの日・・・ルワンダを見捨てたが、
日本の映画関係者も・取るに取らない話・と思ったのだろうか?悲惨な現状を知ら
せようと、白人ジャーナリストが、決死の覚悟で虐殺現場をビデオに収めるが、
「先進国の人間達は、この映像を見ても“怖いね”と言って、ディナーを食べる
だけさ」という言葉が、全てを語っている。
作品自体は、妙な政治色をあえて前面に出さずに、普通のホテルマネージャー
“ポール”が、家族や友人を守る為に奔走していく中、次第に使命感に目覚めて
いく辺りの展開が、真実を物語っているようで極めてスムーズ。
そしてその苦悩する主人公ポール役の“ドン・チードル”の演技が素晴らしい。
次から次に降りかかる難局を、日頃培った営業力、つまり知恵と口頭戦術で巧み
に乗り切っていく様は、この作品の見所でもある。
しかし、コソボでもそうだが、差別による“隣人同士”での殺し合い程、恐ろし
いものはない。この映画では直接的な残虐なシーンは出てこない。しかし絶えず
聞こえる銃声、檻に入れられ“性奴”にされる女性、街を埋め尽くす夥しい死体
の数・・これらのシーンで、人間の心に潜む“闇の憎悪”が、逆に強調されてい
るようで、恐怖を感じる。誘導され嬉々として非道に走る者と、ポールのように
それを止めようとする者、この違いは何なのか、正直考えさせられる。
6
あまりにつらい 2006/11/13
昔からアフリカには興味があって、大統領戦の時期にたまたま現地に行ってしまった
事があります。現地の人に繁華街や政府の施設のあるエリアのホテルは使わない方が良いといわれました。理由は「食料がある。自家発電がある。見晴らしがよい。」という事が理由でした。当時の記憶がフラッシュバックしてきました。一歩間違えば、私もあの場にいたかもしれないと思うと本当に怖かった。そして私は現地の人を見捨ててバスで逃げていく側の人間なのだと痛感しました。英語以外にスワヒリ語が少し出来ると現地の人に可愛がられますが、部族語で挨拶をすると向けてくれる笑顔が段違いです。どんな気難しそうな老人でも足を止めて、私の目を正面から見て、誇りをもって挨拶してくれます。国以外に部族という物があると痛感する瞬間です。
話がそれましたが、人間のいやらしさ、弱さ、知恵、崇高さ余すところなく見せてくれる映画だと思います。遠い国の為に何かできることは無かったのかと自問自答してしまいました。
昨今、日本では子供の自殺が相次いでいます。相手を「臭い。死ね。」といって虐めることは、結局こういう出来事の延長線上にあるんだという事。いじめられている人を遠巻きにするのは「怖いね。と言ってディナーを食べ続ける行為。」なのだと痛感します。そして虐められる側にも命を守りつづける強さを学んで欲しいとおもいました。是非、思春期の子供達に見て欲しいと思いました。
本当は星5つなのですが、あまりにつらかったので1つ減らしました。
7
すばらしい映画である。最後の歌に涙が止まらないだろう 2006/9/19
フツ族によるツチ族の大量虐殺ジェノサイトは壮絶なものであった。それを黙殺した国連平和維持軍、世界のジャーナリスト、フランスなどその罪は重い、映画で先進国を皮肉る、私たちに訴える。アフリカの悲劇を、民族を根絶するために子どもたちを虐殺するとは何ということだろう。国連平和維持軍、世界のジャーナリストの力のおよばない悲しさ、ぜひ、この映画をみんな観てほしい。
8
恥ずかしいということ 2007/9/6
国連平和維持軍は援軍が来るどころか撤退の判断がなされる。即ちそれは、ホテルに隠れた
人々を置き去ることを意味する。恥じた大佐は、主人公に向かって「唾棄してくれ」という。
虐殺を撮影してきたメディアクルーは、主人公が「これで世界が助けてくれる。」と言うと、
「怖いね、といってまたディナーを始めるだけだ。」と答える。その彼も報道が不十分なまま
バスで退去する際、雨の中、ホテルマンから傘をさしかけられると「恥ずかしい」とつぶやく。
そうなのだ。言葉も宗教も生活も同じでありながら殺し合うフツ族とツチ族の人々の行為が
恥ずかしいのでなく、それをただの残虐行為などと言って、見過ごしてしまうことこそが
恥ずかしいのだ。この映画の上映の意義を見出せなかった無関心な国こそが恥ずかしいのだ。
9
少し、物足りない 2006/9/13
数年前、某新聞でこの大虐殺事件を特集していました。
こんな惨劇が起こった歴史的背景から、虐殺の具体的な内容、
生き残った人々のその後の惨状、そして、「問題はまだまだ続いていて、根本的に解決した訳ではない。」という、
かなり力の入った特集でした。
その内容が私にとって衝撃的だったためか、この映画には、正直言って物足りなさを感じました。
虐殺シーンはまさに象徴的で、「美化してるの?」とさえ感じた。
活字で感じた緊迫感がほとんど伝わってこないのです。
残酷なシーンを入れろと言っているわけではありません。
この映画では、現実に起こった出来事の、現実の恐ろしさや残虐さ、
矛盾や絶望感がかなり薄まっており、問題の根本を訴えかけるという
意味では弱かったという感想は否めません。
ただ、何だかんだ言っても、日本という国がいかに平和な国なのか、
世界中で起こっている民族間の抗争、宗教紛争等々の争いが、いかに根深く、残酷なものなのかを知るきっかけにはなるはず。
どんどん公開し、放映して欲しいジャンルの映画です。
10
配給会社には怒りを覚えます 2007/4/18
ルワンダで二つの部族による内戦があった。
フツ族は数日間でツチ族を100万人も殺害した。
その中、フツ族の主人公は自分の経営するホテルに
ツチ族難民1200人以上をかくまい命を救った。
その男の行動を再現した実話の物語である。
感動の実話として描かれているがそれだけでは括りきれない部分も多い。
キレイ事だけで描かれてはいないのだ。
なぜフツ族であるこの男がツチ族の人を救ったか。
やはりこれは妻および親戚がツチ族であったからだと思う。
最初、彼は夜中、隣人のツチ族が虐待を受けているのを見て見ぬフリをする。
手出しをすれば自分の家族も危険な目にあうかもしれないからだ。
次の日、家族及び隣人が、武装したフツ族の民兵に殺されそうになるが
彼は民兵のリーダーに金を渡して命を救いホテルにかくまう。
フツ族の民兵を阻止するため彼はギリギリの選択で危機を乗り越える。
その中には、賄賂や脅しなども含まれるがそれも包み隠さず描かれている。
結局、彼は家族と共に国外への脱出に成功する。
彼はやはり基本的に家族を救おうとしたんだと思う。
その家族愛がいつしかホテルにかくまった人達にも
向けられるようになっていったという感じである。
現に彼が、道端で殺されかけている人や敵の拠点で奴隷扱いされている
人達をどうしようもできなくてそのまま見過ごしてしまう様も描かれており
決して美談だけが描かれてはいない。
それゆえこの作品は観る人の心を揺さぶり衝撃を与える。
当初、配給先がなくネットによる呼びかけで公開されたが、
そもそも純粋に映画として非常に良く出来ているしクオリティの高いこの作品を
なぜ公開しようとしなかったのか疑問である。
収益があがらないと思ったのか分からないが、そうだとすればあまりにも観客を
信用していないしバカにされているような気さえしてくる。
そのあたり、観客の意識と配給側の意識に相当なズレが生じてきているのでは
ないかという気になってしまう。