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ナイト・オン・ザ・プラネットのレビュー

ジムジャームッシュが徹底的に作りこんだ映画!音楽と言語に高評価  2006/7/12

・・ 一期一会を職業とするタクシードライバーたちの一夜の体験をオムニバス風に5編綴った作品。のっけからトムウェイツのかすれ声の歌で始まり、世界各所(ロス、ニューヨーク、パリ、ミラノ、フィンランド)と、違った国のタクシードライバーたちの生活を切り取って見せてくれる。タクシーに乗客を乗せる時間帯が微妙に違っており、夕方のロスから始まって、最終話のフィンランド編では物語が朝方に終わるようになっている。5編のストーリーはそれぞれ独立しており、つながりはない。喜怒哀楽を織り込んでいて出来がいいし、何よりすごいと思ったのは、きちんと各国語を母国語として話す俳優を使っていること。日本語の字幕は変わらないが、国が違うたびに皆きちんと母国語でやりとりしている。タクシーという閉鎖的環境の中で、乗客との会話が大きなムードメイクを果たすので、言語のこだわりには大変感動した。映画「ベティブルー」以来顔を見ることのなかったベアトリスダルが本作品に出演していたのには驚いた!この映画は非常に作りこまれているので、おすすめの作品。ストーリーは個人的にはNYとミラノ編がノリがよくて好きだが、最終話の哀愁も侮れない。見ごたえのある映画。



地球一周  2006/10/21

短編映画5編構成。ロス・アンジェエルズ、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキの深夜タクシーとお客の会話が内容の映画。ほんと、ほぼ会話だけで映画がなりたっています。 さわやかな人生計画をもった女の子の話で元気をもらい、ノリのよいN.Yのお兄ちゃんにノセられ、ローマでは変態行為なんだか、大爆笑なんだかわからん話だったりして、とても幅広く心うごかされます。笑わされたり、悲しさをしんみりとあじわったりできます。 東京のサラリーマンの毒舌上司悪口大会があってもいいかもねえ。 とてもよく人間味がでた、名優ぞろいの名作です。笑いたいときにも、元気づけられたい時にも、悲しくなったときにも、そういう時々におすすめの作品です。



珠玉のオムニバス映画  2006/6/5

ジム・ジャームッシュ監督の珠玉のオムニバス映画。 ジーナ・ローランズで始まり、ロベルト・ベニーニを経由して今は亡きマッティ・ペロンパーへと、顔ぶれも最高。 そしてとどめは、エンドクレジットのトム・ウェイツ。 何度観てもまだ観たい、至福の一時。



世界と世界のぶつかりあい  2007/1/11

タクシーの中というのは全く異なる人生がある一時間、場を共有する特殊なところである。現実よりもより個性的なタクシー運転手を配置することで、その特殊な場の面白みを表現し、そしてそれを気張ることなく軽快にそして粋に描ききっている。運転手のもつ世界と乗客のもつ世界が、タクシーの中で一緒になることにより一時からみあい、交感し、そして離れていく。その両者の世界からでる言葉やしぐさのぶつかり合い。例えば機械工を夢見る全く着飾ることの無い若い女性運転手と、有名女優を輩出するプロデューサーの中年女性の対決。もとドイツのサーカス役者だったのが、車の運転方法さえわからぬままアメリカに来てタクシー運転手になった初老男性と、アメリカ社会の中を軽快にわたり歩く黒人男性。盲目ながらいろいろなことを見透かす妖艶な令嬢と、アフリカ出身の堅牢な青年運転手などなど。この世のある一つの場の真実を絶妙に描いているが、肩こることなく心地よく軽快に見れる粋な作品。



ジャームッシュ。  2007/2/28

・・  基本的にタクシーに乗った人がドライバーと延々会話しているだけの短編映画です。それが五本あります。そしてとてもおもしろいです。  そのおもしろさは、たとえば柴崎友香の小説とくらべあわせてみてもいいかもしれません。彼女の小説にはいわゆるドラマ性というようなおもしろいものは皆無です。でも、読んでいてひたすらおもしろい。ナイト・オン・ザ・プラネットもそうです。独特のユーモアとくだらない会話をおもしろく撮るのは、やっぱり非常にむずかしいんだと思います。そこにあるのは現実のリアリティというものではなく、現実を模倣してつくられたリアリティであるにも関わらず、私たちはそれをリアルに思えてしまうのです。  4つ目の話がいちばんおもしろかったです。そして、5番目の話だけが異常につまらないのが不思議でなりません。  そして、映画や小説=物語だと思っている人にはおすすめできません。



夜の切ない空気感  2007/7/7

夜一人で車を運転している時、流れる街の灯りを見ながら、人生の悲哀やもどかしさ・懐かしい人や出来事などに思いを馳せた事のある人。昼間と違うひんやりした空気に包まれた、切なく悲しく温かい時間を愛する人なら、きっと好きになれる映画です。 運転手と乗客という関係に過ぎない登場人物達は、ほんのわずかな時間をタクシーの車内で共有し、短い会話の中で相手の人生観や生活を垣間見る。彼らが特別親しくなる訳でも、それぞれの悩みに答えが出る訳でもなく、ただ「ある時間、世界の五つの場所で存在した小さな人間模様」を切り取る形で映画は進んでいきます。 起承転結があるわかりやすい映画ではないかもしれません。 疲れた夜にゆっくり飲むコーヒーの湯気とか、眠りにつく前の温かい闇とか・・・そういうものと似た雰囲気を持つ映画です。



5話が絡み合わないんじゃ意味なし  2007/1/8

この5話の話が絡み合ったらお見事!という作品になっていたことでしょうが。「めぐりあう時間たち」のような作品を期待していただけに残念でした。何の関係もない5つの話を詰め合わせるなら誰にでもできそうな気がしますけどね。 5話目のヘルシンキの不幸話の競い合い。ミカの話はそんなに不幸なのかしら。今があるアキの方が不幸とも考えられるし。生き延びて一生障害を負った子供を育てなければならなかったら?母子共に駄目になっていたら?二度と子供が産めない状態になった訳じゃないし。ミカの落ちはそうだと思いましたよ。いやいや、みんな女房がいて他の三人は子供もいて、一人もので何の支えもなく生きている人の方がよほど不幸だよ。支え合う相手がいさえすればそれでいいんじゃない。 ブログに字数制限なしの感想載せています。 http:chinchila4.blog76.fc2.com/



ABCDEFG  2007/6/10

舞台はすべてタクシーの中という設定ですが、人生について考えさせられる作品でした。 全く境遇の異なった人間同士が、出会い、そこにひとつの事象が生まれる。 それぞれが嘘の無い自分自身を出している事で、出来上がるどこか「抜けた」化学反応が見事で、何か音楽に通じるものを感じさせられました。あくまでもドラマですが、どこかリアリティがあって、普遍性に帯びていて、どんな境遇の人が見ても、考えさせられる絶対的な何かがあるような気がします。 個人的にはパリでの話がとっても大好きです。



優しい映画  2007/8/17

世界あちこちのタクシードライバーのドラマ。 ウィノナ・ライダーやロベルト・ベニーニといった個性豊かなドライバーと、 これまた個性的な乗客が織り成す物語の短編集みたいな感じです。 感動や大爆笑はありませんが、全体的に優しい雰囲気に包まれたとてもいい映画だと思います。 時間のある日の夜にお酒でも飲みながら見ると、 見終わった後にとてもいい気分で眠れるような、そんな映画です。おすすめ。



朝は誰にでもやってくる  2008/1/20

ロスの夕方から映画は始まり、ヘルシンキの朝で映画は終わる。 映画はタクシーに焦点をあてた作品だが、タクシーという世界のどこにでもあるシステムの中で、一種の特殊な職業がそこにあった。 5カ国で構成されている映画だが夜を中心に描かれており、夜がもたらすはかなさとクレイジーさがでている非常にいい作品だと思う。



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