イーストウッドの西部劇への思い、ここに結実!アカデミー賞作品賞に輝く最高傑作!!
<ストーリー>
かつての残忍な悪党が、娼婦の懸けた賞金を得ようと、昔の仲間や若いガンマンと共に最後の追跡の旅に出る。これぞまさに「荒野の用心棒」から始まる彼の西部劇映画史の総決算!そこではイーストウッドが演じ、描き続けていた西部のアウトローが、年老いたガンマンという形で登場。銃の腕もおち、馬も巧みに乗りこなせなくなった彼が、生活のための金稼ぎから転じて、伝説の男として甦る姿が身震いするほどスタイリッシュに映し出される。仲間を殺され、復讐鬼と化した主人公の問答無用のガン・ファイト!その伝説の男が去り行く馬上の姿を見届ける娼婦たち...。今は亡き恩師セルジオ・レオーネとドン・シーゲルに捧げられたことでも話題となった、1992年度の映画界を代表する真の傑作である。
AMAZON.CO.JP アメリカン・ウエスタンのテレビドラマ、『ローハイド』で初ブレイク。その後渡ったイタリアのマカロニ・ウエスタン『荒野の用心棒』で大スターに。以来映画作家として西部劇と共に歩んできた、クリント・イーストウッド。本作は、そんな彼の歴史が集大成された「世界遺産」的作品だ。
かつて西部中に悪名を馳せたが改心し、老いさらばえた男。だが相棒(モーガン・フリーマン)が無実の罪で殺されたため、捨てたはずの銃を悪徳保安官(ジーン・ハックマン)に向けることになる。
当時白人警官が黒人を暴行した「ロドニー・キング事件」への怒りも反映された、正義をめぐる物語だ。自作自演で長年の企画を実現させ、作品賞、監督賞、編集賞、助演男優賞のオスカー4部門を獲得した。役者として、また演出面でも多大な影響を受けた映画監督、ドン・シーゲルとセルジオ・レオーネ、師匠2人に献辞を捧げているのが感動的だ。(轟夕起夫)
1
許されざる者について 2005/12/30
すべてを観終わっての感想は、「さすが、クリント・イーストウッド」という感じがした。初めから最後までずっと渋い演技が光り、ストーリも何かを世間に訴えるかのような作りである。
この映画が作られたのは1992年なので、クリントも50歳程度であるまだまだ元気十分のはずだったが、映画の中では死にそうな初老の演技をところどころに散りばめている所がなんとも憎い。
かつては列車強盗や冷酷な殺人で悪名を馳せていたウィリアム・マニーことクリント・イーストウッドに始まり、悪徳?正義?(どちらとも言える)の保安官ことジーン・ハックマン、マニーの昔からの相棒こと、モーガン・フリーマン等、今となっては全員アカデミー賞受賞している超豪華メンバー俳優人のそれぞれ光る演技がすばらしい!そのため、アカデミー賞では、作品賞・監督賞・助演男優賞・編集賞の4部門を独占したのも納得できる作品です。
クリントファンならぜひとも、別にファンでは無い人でも観る価値はあるかと思います。
2
単なる西部劇ではない 2006/9/4
改心した人殺しが、再び人を殺すまでの映画です。西部劇の格好よさは、この映画にはありません。人を殺すことの罪の重さ、人の命の大切さが、そのままタイトルと構成につながっています。主人公が立ち去るときに「娼婦を大切にしろ」という台詞を残します。安易に人を殺していた頃とは違い、殺す以上に残酷なことがあるのだということを、この台詞が物語っています。
3
ゆったりと見たい映画 2006/12/4
かつての悪名轟く大悪党(クリント・イーストウッド)、その友(モーガン・フリーマン)
そして、町の保安官(ジーン・ハックマン)
キャストを見ただけでも、名作と決まっていると言っても決して過言ではないだろう
かつての大悪党も、妻との出会いで真人間になり、二人の子を授かり平和に暮らしていた
だが妻も亡くなり、貧窮の生活の中、娼婦を切り刻んだカウボーイに賞金がかかる
生きる為に再び銃を取るが、かつての腕はなく、馬にも満足に乗れない程老いてしまっていた
友と共に町に辿り着くが、そこは絶対的な正義を振りかざす保安官の支配している町
そして友の命を奪われた時、保安官は誰もが恐れた男の伝説を目の当たりにする事になる
守るべき生活、愛する妻子を得て、そして老いて戦う事も馬に乗る事も満足に出来ない二人
だからこそ戦い方はリアル
目にも止まらぬ早業で次々と打ち抜くのではなく、自分に出来る速さでしっかりと狙って撃つ
正面切っての決闘も殺しには不要、トイレに入ったところ、馬で移動中等々に暗殺
かつての腕はもう無く、そして愛情を知り人の命の価値を知りながら、
生きる為に殺す事を選択した二人の行動は重い
保安官は暴力と恐怖を持って町を支配しているが、誰もが思いつく悪ではなく、正義の立場
ただ、彼の正義は娼婦には適用されないし、また彼が悪党と決めた相手には非情で傲慢
友を殺された怒り、娼婦達の憤りを受けて戦う主人公
決して派手な大立ち回りではないが、あっけなくも残酷な、現実的な戦闘に見惚れる
西部劇ではあるが、銃撃戦がメインではない
老いたかつての大悪党、そして現在の行き過ぎた正義漢、それぞれの思い、生き方
何度も見て、自分なりの理解、解釈を交えて楽しむ映画だと思います
大人が見る、素晴らしい映画です