1
看板に偽りあり 2006/8/13
壮大な発想の原作に基ずく作品の筈だが。
何ともチープ。安直。
オープニングこそ、そこそこのスピード感だが。
後は、子犬救出物語に変身。
ラストはガックリ。
役者が熱演するほど、白ける、不思議な作品。
2
心もモヤモヤ 2006/8/3
首都圏の上空に突如厚い雲が覆い被さる。
強力な電磁波で、電気・ガス・水道・電話はストップし、雲を境に出入りができなくなり、
内外の全ての情報が遮断されてしまう。
離婚騒動の渦中の科学者の妻が雲の中に。
雲によって娘と別れてしまった女性記者。
両者にほのかな愛が芽生えるが・・・
懸命に兵器を開発して戦うが、台風の接近によって雲は晴れていく。
物語の進行はとてもかったるく、甘ったるいラブストーリーに傾き賭けることもしばしば。
なかなか霧が晴れず、見てる側の心もモヤモヤ。
ポジティブに見れば、名取裕子が初々しい。
そして少女時代の石野陽子も。
3
ついついヒーローものに仕立ててしまうのよね… 2007/5/16
原作は日本SF大賞受賞のパニック巨篇。映画はスキマ感漂う微妙な仕上がり。
『首都消失』…もしも日本から東京が無くなったら…、それは誰もが「これは面白そうだ」とピンとくるテーマだろう。原作が書かれた時代はちょうど首都機能の一極集中が問題にされていた時代らしい。
小松左京は、都心を覆う半径30kmmの雲状の異変によって、首都をこの世から切り離してしまった。
雲は一切の情報を遮断し、物理的な侵入も不可能。その中の人々の生死も不明。
政治経済の中枢を失った日本がどう動くのか、ソ連と米国の本心はどう出るか。
映画は最初の15分で、首都圏を覆う謎の雲の出現が関係者の間にパニックを起こす様子を上手く描いている。しかし、この映画がテーマに据えたのは雲の中に家族を持つ人たちの「家族愛」と「救出劇」。SF的なシチュエーションに対する国家規模のシミュレーションは、どちらかというと脇筋になってしまった。
原作が「雲」を科学的に定義していて、謎解きみたいになっているなら、映画の「雲と戦う」というアプローチでも面白くなったかもしれないが、この「雲」はある日突然現れ、ある日突然消えてしまうような存在だ。原作には「宇宙人の仕業」みたいな話も有るけれど、物語の中での意味は「日本から何日か首都を隔離した」という舞台背景としての存在に尽きる。
アメリカだと大統領を主人公にした映画はいくらでも有るけれど、本来の『首都消失』は、政治家や経済界の人物を主役に据えるべきだったはずで、電気屋さんの開発部長が秘密兵器で雲に立ち向かう、なんてことが主題になるのは明らかにピンボケだと思う。
民間人と自衛隊が協力してちょめちょめする流れは、ガメラシリーズとなんとなく同じ匂いがする。徳間/大映が得意なのは知っているけれど。
結果的に、オープニングの迎賓館方面から見た新宿の遠景が懐かしい。なんて感想だけが残る映画になってしまった。
徳間書店が作る映画は、自社でサウンドトラックレコードを出す…というメディアミックス戦略があるのだが、モーリス・ジャールのテーマ曲のワルツがまた、ものすごい違和感。大失敗。全然映画を盛り上げない。
映画の半分は音だ、ということを痛感させられる音楽だ。悪い意味でね。
ちなみに、キャストも凄い。
猛烈に濃厚な塩辛い汗の匂いがしそうな面々である。
渡瀬恒彦、名取裕子、山下真司、大滝秀治、財津一郎、ぼんちおさむ、竜雷太、夏八木勲、岸部一徳、渡辺文雄、丹波哲郎、石橋蓮司
ね。
なんか「食いしん坊万歳」っぽくもあり、ヒジョーにキビシィ!感じもあり
4
東京・横浜はどうなったんだ・ 2007/8/11
突如あらわれた雲?に覆われる東京・川崎・横浜!連絡も取れずに首都機能は完全マヒ!大阪府知事がこの時とばかりに総理大臣宣言!こんな大騒ぎのなか、大滝秀治は名取裕子と料亭だかで和食食ってる。大阪のシーンもみんな超のんびりムード。サラリーマンも普通に働いている。米軍基地壊滅かもしれないのに、どこの国の軍隊も来ない。チンケな警察とメーカーの人たち数十人が救おうとしている。
なんじゃこりゃ。「ノストラダムスの大予言」のほうがそれでもまだ数倍まし。ちなみに埼玉と千葉は無事なのか?