1
凄すぎる!! 2006/6/21
・・
冒頭に「早回しはしていません」といったテロップが出てきました。そんな、ことわりをするのは良く分かります!! もう『踊り』というより『闘い』ですし、驚異的なスピードで『マシーン』のように手足を動かしまわり、ときにストップモーションやトリッキーなステップを挟み込む。
どうしてダンスなのか? ストリート・カルチャー(ファション)として表面だけ取り入れる日本に住む者にとっては、すごくショッキングな面を見せつけられます。全米でもっとも危険な地区とも言われるLAのサウスセントラル。その黒人社会のありのままの姿。犯罪と暴力に溢れ、いつも死と隣り合わせのこの街で、若者たちが生き残る唯一の手段、それがこの“クランプ・ダンス”だった。ギャングにならずに、まっとうな生活をしていけるのは、パーティへの出張やショウを行なうダンスチームのおかげ...。
クライマックスでは、エミネム主演の映画「8mile」での「ラップバトル」のダンス版のような、ダンス対決の大会があるというのが面白い。会場に詰め掛けた観客のノリと言うか熱狂も凄い。ただ、驚くばかりだけど、その熱狂とは裏腹の深刻な地域社会の様子とダンサー達のその後の人生。深刻で矛盾に満ちた社会のありのままなんだけどね...。
2
史上最高に面白いドキュメンタリー 2006/11/4
クライマックスのダンスバトルでタイト・アイズという人のダンスを見たとき「ホンモノ」を見れたことに感動しました。
日本人がやると「踊りきるだけで精一杯」って感じだし、型通りで突拍子もないおもしろ技は期待できませんが、ホンモノはキメ技が面白い!
白人や東洋人はリズム感は黒人に劣るがダンスが好きという気持ちに優劣はないし、ドラゴン曰く「才能は恐れずに出すことだ」という最後の方の台詞に感動したッ!
彼らのかわいい(?)ピエロメイクも派手で素敵すぎます。子供から老人までダンスで繋がってるなんてなんて暖かいんでしょう!
暗い話、いじわるな捉え方しかしないウソくさいドキュメンタリーはいくらでもあるけど、退屈せず笑えて見終わった後の後味がこんなにいいドキュメンタリーは初めてです!
なんでアカデミー賞穫んなかったのかフシギです。見てよかった!
3
まさに生き抜くための踊り 2007/5/4
よくある流行のダンスをネタにした青春ダンスムービーを期待すると
大きく外される。
そこにあるのは、希望のない街でまさに”生き抜くために”踊る若者たちのドキュメンタリーだからだ。
ダンスバトルがあったりして、いわゆる競争があるのはあるが、
犯罪や暴力に走ることなく、本能のままに自分たちの思いの全てを込めて踊る姿には感動を覚える。
これを見終わった瞬間に、本当にたまたま
日本の若者のダンスバトルをTV番組でやっていたのだが、
ここまで魂のこもった踊りを見た後では、テクニック以前に
あまりにうわべだけをなぞっているような印象すら覚えたほどである。
HipHop系のダンスに興味がある人は是非見るべき傑作である。
4
ダンスは生きるための表現 2006/8/17
・・
ダンスというより、格闘技に近いと思いました。日本と違って、腕や腰、足なんかを振り回し、
まるでケンカをしているかのようなダンス。それは貧困地区(GHETTO)に住む場所を追いやられた黒人達が生み出した、
自分が生きているという証、そして強さを見せ付けるために生まれたのだと思いました。弱いものは食われる、という
弱肉強食の現実がこの映画にはありました。弱い子供も女も老人も関係なく殺されてしまう危険な場所で生きるダンサーの姿がここにはあります。
ラストのダンスバトルでは、白熱、熱気ムンムンで見ている自分でさえも会場にいるような感覚になります。
5
二回目、冷静に見ておもった。 2007/2/18
暴力の絶えない貧困街で生まれたダンス。激しいダンスは日々の怒りを吐きだすため。
しかし、映像は、変化していく彼らのスタイルも映している。ヒップホップ界をさして拝金主義に走ったと非難する彼らだが、求めているものは、ずばりエンターテイメントであると主張している。ということは、彼らもそのうち拝金主義に陥るだろう。ギャングの抗争に嫌気がさしてはじめたダンスだが、バトルさせることで、新たに抗争問題に発展していく可能性は高い。
ヒップホップの誕生もはじめは同じような背景にあったと思う。
ただダンス自体は素晴らしいので、一見の価値あり。
6
スピリットに圧巻 2007/10/13
ブラック文化に全く興味がない自分が興味本位で借りてみました。
まず、文化がわからないので「・」な部分が多かった。
でも
ダンスに対するスピリットは伝わった!
自分達の現実に対する怒り、想い、全てがダンスとして放出される。
何度みても
彼等のハングリー精神と強さに
本当に勇気づけられた。
本当に圧巻させられた。
7
カルチャーショック 2008/1/20
昼夜関係無く、外を出歩くと殺されるかもしれないと言うサウスセントラル。
彼等は趣味や娯楽の為にダンスをやっているのでは無く、真剣に戦ってます。
大会出場中にトミーの家が強盗に荒らされていたシーンは、普段平和に暮らしている
自分にとってはカルチャーショックで、大変印象に残っているシーンです。
8
戦い。 2008/3/9
RIZE=這い上がる。という意味です。実は僕もスラムとアフリカのある部族に一定期間行ったことがあるのですがスラムと部族は、一種ゲットーのような世界で、以外に他の世界とは隔絶されていたりします。無論スラムの場合は、TVなどでは世の中とつながっているのですが、なんと言いますか精神的に孤立する集団といいますか、、例えば、アフリカのだと、国は国なんだけど、部族でゲットーを創っており、例えば隣同士の部族間の交流がそれほど無い閉鎖社会だったりします。で、独自なものを生んだりします。LAの場合は、そんな閉鎖社会なんだけど、マスメディア的には繋がっていて、そこから貧富というプレッシャーで、何か、いつも驚く創造物が生まれてくるという構造なのです。喜んでいいのか悲しんでいいのか複雑な気持になります。そもそもアフリカでダンスとは隣の部族に対する宣戦布告だったり、威嚇だったりしますし、戦意鼓舞だったりします。今まで生まれたダンスの中でそんな要素が一番強いクランプが示すものとは、隣の部族つまり、人をお平気で殺すスラムギャングやTVや地下鉄に乗り町を出ると分かるアメリカの富から置き去りにされる、ということに対する戦いであり、自分の中の感情との戦いを表現したものなのでしょう。かなり、追い込まれているのではないかと危惧しますが、逆に言えば、彼らの精神力がそれを跳ね返すことができている証拠とも受け取れます。世界的ファッションカメラマンのデヴィッド・ラシャベルが、ハイコントラストに汗と動き、空気と彼らの気を撮り、非常に魂の籠もったフィルムになっています。一見の価値あり。