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大山倍達、もはや人間ではない! 2006/9/13
千葉ちゃんが大山倍達自身に扮し、氏の激動の人生を綴ったアクション映画の最高峰。
「今の空手はダンスに過ぎん!」と一人警鐘を鳴らし、「実践空手」を武器に革命を起こそうとするのだが、それを成就させる為に繰り広げられる壮絶なドラマの数々。 まったく、見ているだけでも胸毛が生えてきそうな男気だ! 暴れる雄牛を徒手空拳でなぎ倒し、はたまた恋する多岐川裕美にまで愛の正拳突きをお見舞いする暴挙ぶり。 渥美健こと渥美二郎の侠気ソングをバックに宮本武蔵を読み漁っては、海岸に出て兄弟(弟子役 千葉治郎 千葉ちゃんの本当の弟!)並んでの汗の滴る稽古に次ぐ稽古。 まったくマス大山とは、ここまでとてつもない人物だったのか?
のっけからボロボロの胴着で登場し(な、なんと帯は荒縄!!)私の度肝を抜いたが、皆3枚4枚と瓦割りを競っているが、途中参戦した大山のみ「この高さまで。」と初っ端から17枚割り!! これだけでも本当見ていて泡を吹くくらいの男臭だが、これも単なる序章に過ぎないのだ。もう怒涛の如く大山拳が炸裂する!
「死刑執行人」と異名を取る黒人ボクサーの腕はへし折るし、空手界を牛耳る洗武館・中曽根館長(成田三樹夫)の仕掛けた魔の手(弟子多勢)を相手に単身激闘を繰り広げ、ラストは宿敵・南波(石橋雅史)との一騎打ち!! まさに壮絶極まる男と男のぶっつけあいに、手の汗握って鑑賞せずにはいられない。 巨匠・山口和彦監督の渾身の力作!得と御覧あれ!
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マス大山と一騎先生も登場 2007/2/21
日本は世界でもっとも格闘技熱の高い国である。アメリカ合衆国、ブラジル、オランダなども格闘技が盛んな国ではあるが、ファイトマネーが絡む興行で巨額の金が動く国としては日本に並ぶ国はないであろう。現に、他国の格闘家たちが、自国では大した収入が得られないこともあって、日本を主戦場としているのは周知の事実であろう。
ではなぜ、日本は格闘技大国となったのであろうか。その功労者として、素人は力道山やアントニオ猪木の存在を挙げるかもしれない。しかし、最大の功労者は梶原一騎先生とマス大山である。両者が蜜月時代に世に送り出した共同広報戦略が日本の青少年の心理にボディブローのように浸透し、それが後年、マンガ、アニメ、映画、ゲームなどに波及していったという事実は看過できないであろう。両者は「男のロマン」をくすぐり続ける活動によって、昭和期の日本で格闘技が広く認知されるための基礎作りを果たしたのである。
この映画では、そんなマス大山と一騎先生が冒頭から登場し、正拳突きの練習を披露し、内容に対して、いやが上にも期待が膨らむ。が、しかし、本格的な格闘技映画を期待すると肩透かしをくらうでしょう。
この映画は、コメディーとして観ることをお勧めします。時代性もありますが、撮影技法、カメラアングル、テロップの字体など、全体の雰囲気は当時の東映ヤクザ映画そのものです。独特の後味の悪さもヤクザ映画と共通しています。特にお勧めなのは、由利徹と小林念持の演技。これが笑えないという人は観ない方が賢明でしょう。
当時の極真会の猛者たちもチラチラと映るが、シャレのわからない生真面目な人や極真会に極度の思い入れのある人は観ない方がいいと思います。(実は千葉兄弟も立教大学裏の大山道場の出身ですけどね。)