『天国の日々』から『シン・レッド・ライン』までが20年。その後、本作までが7年と、寡作である分、一作一作に渾身の思いが見てとれるテレンス・マリック監督。この『ニュー・ワールド』も、映像への生半可ではない野心が伝わる作品だ。17世紀初頭のアメリカ大陸を再現した風景がすばらしい。実際にアメリカ東海岸に残る原風景を探してロケしただけあって、たちまち過去へトリップさせる説得力がある。さらにネイティブ・アメリカン、入植者であるイギリス人、それぞれの言語や外見、生活様式など、この時代を扱った過去の映画とは比べようにならないほど歴史に忠実だ。
そして、これは正統派のラブストーリーでもある。敵対する関係にある男女が愛を育み、女が相手を失ったかと思ったときに、別の男が現れる。『ロミオとジュリエット』に『ひまわり』を合わせたような古典的な展開は、多くの人の胸を打つはずだ。とくに後から加わった男の献身的な愛情は切なすぎる。コリン・ファレルの野性的な魅力に対し、本作のヒロインに大抜擢されたクオリアンカ・キルヒャーのみずみずしい演技が必見。要所に挟まれた美しい自然の風景が、それぞれの人物の心象を表すのも、マリック監督らしい演出だ。ヒロインの名から分かるように、ディズニーアニメの『ポカホンタス』は同じ伝説が原作である。(斉藤博昭)
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより) 『シン・レッド・ライン』のテレンス・マリック監督が、コリン・ファレル、クリスチャン・ベールほか豪華キャストの共演で描くラブロマンス。17世紀初頭を舞台に、英国人の開拓者、ジョン・スミスとネイティブアメリカンの娘、ポカホンタスの純愛を描く。
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美しい 2006/7/15
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17世紀初頭のアメリカ大陸を舞台に、イギリスの冒険家ジョン・スミスとネイティブ・アメリカンの娘ポカホンタスとの言葉と文化の壁を超えたピュアな愛(メロドラマでもありますね)の物語が、ストーリーの起伏はとても少ないが、壮大なスケールと美しい映像で綴られてゆきます。
迫力の戦闘シーンとかは、そこにありません。映像中心に鑑賞すべき映画なのかもしれません。お芝居を、あたかもドキュメントのように撮った作品で、ワンシーン、ワンショットをゆっくりと、何度も何度も違う角度から見せます。ほんとに美しい。澄んだ大気まで感じられるよう。モーツァルトピアノ協奏曲が印象的に何度も使われます。さらにそこにノイズが重ねられる。それは「ノイズ=雑音」という意味ではなく、地球上の音という意味なのかな。
タイトルもうまくつけたと思う。新大陸にやって来たのは西欧人たちだった。しかしポカホンタスもまた様々な困難を越えて『New World』へと踏み出していったのだ。まだ見ぬものへの不安と憧れや夢。場所としてではなく、未来もまたその意味では『New World』だ。
コリン・ファレルは、相変わらずの野暮ったさだけど、この役には合ってたと思うし、クリスチャン・ベールが予想以上によかった。というより儲け役でしたね。ポカホンタスを演じた新人は、雰囲気は悪くないんだけど演技はもう一つでした。
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脳みそ映画の最高峰 2006/10/8
ポカホンタス伝説の映画化。
登場人物の思考レベルが全員哲学者レベルなので、どいつもこいつも新大陸に来てまで内省か独り言の反芻しかしない狂った映画。
最近流行りの脳みそ映画の最高峰。
でも基本ラブストーリーなんで『シン・レッド・ライン』よりは世間向きじゃありませんか?
クリスチャン・ベールが「君は私を愛していないのだな」「では私は愛されるまで待とう」なんて言えば人類の半分落とせそうですね。クリスチャン・ベールしか言えませんが。
3
複雑な心境 2006/7/21
イギリスからの開拓者と、アメリカ原住民の酋長の娘ポカホンタスとの物語。
開拓者のコリン・ファレルがいきなり鎖に繋がれてるので、それが反逆罪だとわかるまでに時間がかかりました その後、ネイティブに捕えられ、そこでポカホンタスと出会い、心を通わせていく。このへんはいいですね。“純愛”って感じで。詩的な映像が多いので、純粋な気持ちが伝わってきます。しかし別れなくてはならない時が来る。コリン・ファレルは「死んだことにしてくれ」と、イギリスへ戻る。ポカホンタスはアメリカに残る。そこで新たな男性との出会い。結婚もするんだけど、ある時、コリン・ファレルが死んでないことを知るんですよ。複雑ですよ、これは。
悩みますよね。愛しているのはコリン。でも、結婚して出産もしたのはクリスチャン・ベール。どうしよう…、と。
最終的にはなんか清々しいラストでしたね。あぁ、こういう展開になるのか!と。
開拓前のアメリカの大自然の感じと、近代的なイギリスの騒々しい感じの対比がうまかったですね。
4
現在のところ、今年2本の指に入る映画です。 2006/8/20
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現在、今年2本の指に入る観てて眠くなる映画です。
3度劇場鑑賞しましたが、映画好きの俺でも眠らずに最初から最後まで見るのがとてもきつい映画でした。
ストーリー展開は無さすぎ、アクション無し、延々と登場人物の内面の声の演出アリ、です。
テレンス・マリック監督らしい心理的な映画とも言えます。
「人生でもとても眠くなる映画ベスト5」ぐらいに入る作品です。
見る際は夜遅い時、体調不良の時に鑑賞しないことをお薦めします。
ヒロインはかわいいですが、3度目の劇場鑑賞でようやく最初から最後まで内容がわかりました。
しかし、つまらないとは思いましたが、酷い映画だとは不思議と思わなかったのでこの評価です。
風景は良いですが、本作に冒険物を期待する事は絶対ダメです。
5
静かな静かな愛の物語 2006/11/3
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コリン・ファレルやクリスチャン・ベイルの名前を見て、こちらが勝手に内容に期待してしまっていたのがまずかった。愛する男女間に台詞はほとんど無いし(ナレーションを多用)、手を繋ぐ、抱き合う、程度がほとんどの波風の無い「愛の表現」。気が付いたら子供が生まれていた。こういうのを「美しく哀しい愛の物語」と言うのかも知れない。これなら子供連れで見られるが、大人には大いに物足らない。そもそも起伏の無いストーリーにがっかり。
自然の風景映像だけは美しかった。これが一番の見所だと思う。
6
強い感動はないけれど 2006/10/11
アメリカに入植してきたイギリスのスミス大佐と現地人のアポホンタスの愛。
死んだと思ったスミス大佐、そして新たなイギリス人との出会い、出産。
再び、スミス大佐との出会い。
アメリカのヴァージニアでこのようなラブストーリーも実際に合ったのだろうか。しかし、言葉が違っても愛に落ちるものなのか。アポホンタスの英語を覚える早さはすごいものだ。見習いたいぐらいだ。
7
映像は美しいけど・・・ 2006/11/3
公開前にかなり期待してただけに、なんとなくガッカリ。
主役2人の愛情の深さがイマイチ表現されてなく、引き裂かれる状況となっても、あまり悲しくはなかった。
ストーリーの”濃さ”みたいなのを感じる事ができなかったのが残念でした。
8
生粋の純愛…だけど切ない 2007/1/22
頭で観る映画ではなく、心で感じる映画だ、と思って観て下さい。あまりストーリー展開に期待したり、強い刺激を求める映画ではなく、優雅な自然や、クオリアンカ・キルヒャー演じる、ポカホンタスのピュアな演技を観て、人間の愚かさに気付いて下さい。毎日が忙しくて時間に支配されたドライな暮らしをおやすみしたい、ストレス対策映画って所でしょうか。実際の収録時間より遥かに長く感じるのは、きのせいでしょうか。
9
コリン・ファレルがカッコ良かった 2007/9/20
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映像美と役者の魅力を楽しめる映画。
特に、クオリアンカ・キルヒャーの
ナチュラルな雰囲気が良かったです。
内容は微妙。話の練り込み方が甘い。
ちょっとピンボケって感じでした。
許されない恋といっても、恋愛中心の作り
でないから切なさが伝わってこなかった。
2人の男性の間で揺れ動く心情も、
植民者の描き方も中途半端に感じました。
この物語は、侵略する側、される側と、
正反対の解釈をした本があったので、
描き方を比較する楽しみがありました。
ポカホンタスのドラマチックで悲しい人生が
あまり伝わって来ないのが残念ですが、
丁寧な作りに満足できる映画でした。
10
地球にニューワールドがたくさんあった頃 2007/10/6
ニュー・ワールド・・・
それは、列強各国が世界に乗り出し
新しい土地を見つけ出したときの言葉。
神が与えたもうたこの新しい土地を切り開き
自由と平和の国を作ろう・・・
それは、先住民の意思を無視した言葉。
しかし、実際にはそこに古くから住まっている
先住民がいる。
文化の違い、生き方の違いが
開拓民と先住民との間に軋轢を生む。
その中で絶対の矛盾は、先住民の土地に
自分たちの論理で入り込み、開拓していった
人たちと、古くから土地を守ってきた人たちの
土地争い。
キリストの名の下に開拓していった事実に
私は、苦しさを覚える。
キリストの望んだことは、そういうことではないと・・・思う。
人は、キリストの名の下に人を殺し、十字軍を派遣し、野蛮人と称して幾多の人々を殺戮していった。
それは、本当にキリストの意思・・なのだろうか。
仏教でも、比叡山の焼き討ちに代表するように宗教の違いに名を借りて、人間通し殺戮を行う。
ここで もう一度 良く考えてほしい。
キリストの名の下にといって、殺戮・開拓と称して、ニュー・ワールドに入り込む理由を、考え出したのは人間だということ。
キリストの思想を具現化し、行動するのは人間。そして、人間の行動が誤っていると、キリストの名の下に過った道に進む。
おろかな人間を・なかなか欲に逆らうことのできない人間を・・神よ 許してください。
そして、少しでも その心に近づくことのできるよう・・
私たちを 導いてください・・・
新世界開拓の歴史の1ページである、この映画を見ながら・・
そう感じたのはわたしだけであろうか・・