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本当に退屈な失敗作 2008/2/25
本作は、島原の乱と60年安保闘争をムリヤリ重ね合わそうとした結果、何を描きたかったのかもよくわからない失敗に終わった作品として、良く知られている。
『日本の夜と霧』のような傑作を期待するとはぐらかされ、絢爛たる東映的時代劇を期待すると裏切られる。
なお、商品説明には「神の栄光のために原城に立て篭もる」とあるが、篭城戦の場面は無い。
蜂起の意義を問う中途半端な議論のうちに、何の盛り上がりも無くエンドマークが出てしまう。
また、ここでの天草四郎は、なし崩し的に蜂起のリーダーに祭り上げられてしまうだけの農民の若者に過ぎず、「新しいヒーロー像」が描かれているわけでもない。
失敗作だと知った上で覚悟して観て、まさしく失敗したなぁと自分の目で確認したい、奇特な方にしかオススメできない。
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これぞヌーヴェルヴァーグ 2008/3/8
東映と言う最古い体質の世界に、大島渚が乗り込んだ傑作だ。宗教弾圧も映画における監督差別も、孤独に堪える戦いである。俳優たちに、時代劇的な台詞まわしをさせず、その場で起こっている空気を、見事に撮っている。光と影、バワフルな演出、大島渚の「飼育」に負けない傑作だ。ラストの論争は、安保闘争の意見の食い違い、派閥に別れて行く様を、宗教に於いても変わりないと提示している。なんと言っても、引き画の迫力。必見である。