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タイトルと中身が違う 2006/8/9
ナチスの蛮行や戦争の悲惨さを期待して見られるとガッカリすると思います。文学的な内容でリトアニアが舞台のため、わかりづらい部分が多いと思います。一度見ただけで内容を理解するのは無理があるのではないかと思います。
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内側から見たホロコースト 2007/1/15
本作は危険思想犯としてナチスに捕らわれ強制収容所に送られながら辛くも生き延びて戦後を迎えた老教授の強制収容所体験記である。一般に強制収容所を外側から見た作品(シンドラーのリスト等)、客観的に見たドキュメント(ホロコースト等)は国内でもよく知られているが、実体験を主観的に映像化した作品は珍しい。
強制収容所は一般のイメージと異なり、囚人達による一種の自治社会に委ねられていた。しかし、その社会を律していたルールは暴力と生存本能だけ。彼らは檻の中の獣の群れであり、SSはその檻から獣が逃げ出さないように監視するだけである。劇中、元は善良だった囚人が暴力的になったのを「全てこのシステムのせいさ!俺たちは悪くない!」と叫んだ。まさに戦慄のシステムであったのだ。
ジャケットとタイトルには確かに違和感があるが、リトアニアという搾取され続けた国を舞台としている事も注目したい。物語の冒頭、街路を歩いている兵士はドイツ軍兵士だが、物語のラストでは街路を歩いている兵士がソ連兵になっている。
ナチスが目指した「東欧政策」とソ連が目指した「膨張政策」、その末端レベルでの現実を写した作品としても非常に興味深い。
3
ドイツ語は滅茶苦茶だけど・・・ 2007/5/6
この映画でドイツ語が本来のガシガシした響きと正確さを
保っていたら、さぞかし凄い作品になっていることでしょう。
俳優達が部分的に用いるドイツ語さえ、この作品では滅茶苦
茶です。せめて収用所長はドイツ人俳優を使ってもらえれば
さぞかし緊迫感は異なったでしょう。
でも、本当にこの映画が描いたのは、本当に収容所の恐怖
支配を保ったのはドイツ本国政府の権威でもなく、現地のSS
隊員達の厳格さでもなく、裸になったときの人間相互の優越
感・劣等感、相手に支配権を奪われたときの人間の屈辱、相
手にそれを感じ取ったときの人間の強圧感といったものであ
ったことでしょう。逆さに言えば、そのくらいドイツ人の存
在感が薄い映画なのです。最大の見せ場が、ドイツ敗戦後に
「囚人」達に愛想と擬似慈善を施してまわる収用所長の奥方
と娘の姿にあるくらいです。
その意味ではどうしようもないないくらい凄い作品なので
す、ナチズムなどという思想的根拠は無かろうが、人間を
家畜以下に扱う連中はごまんといるということを眼前に見せ
てくれているのです。
ポーランドでさえ大国になるリトアニアという国の歴史に
おいてこそ描きえた作品といえるでしょう。