韓国映画界のこれからを担う中堅や新進の映画監督たち6人が、「もし、あなたなら」というテーマを観客に問いかけるべく撮りあげた、ユニークなオムニバス映画。一重まぶたで太めという自らの容姿に悩む女子高生、性犯罪の前科がある男とその近所に住む少年、英語早期教育に熱心なあまりに子供に舌の手術を受けさせる親と言った人々を主人公にした、6本の印象的な映像が展開する。
ここで提示されるのは、さまざまな形の社会的抑圧、そして矛盾。わかりやすい結末のショートストーリーを望めば肩すかしを食らわされるかもしれないが、言葉ではなく映像の力で問題提起するという最大の目的は十分に果たされている。中でも、見た目が韓国人そっくりであるために精神障害者と間違われてしまった出稼ぎネパール人女性を主人公にしたパク・チャヌク監督(『オールド・ボーイ』)の一本は、メッセージ性を強く持ちつつユーモアとスリリングさを失わない良作だ。自らの国の暗部に目を向けんとする韓国映画人たちの強い意識に、隣国に生きる我々も刺激を受けずにはいられない。(安川正吾)
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより) 韓国を代表する6人の気鋭監督が“韓国の今”をユーモラスかつシリアスに切り取ったオムニバス。『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督が無銭飲食で訴えられたネパール人の滑稽な悲劇を描く『N.E.P.A.L. 平和と愛は終わらない』ほか、全6作品を収録。
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韓国の国の人権委員会がつくったらしい。なんだか凄い。 2005/8/19
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個人的な記憶能力の問題といえますが、
オムニバス形式の作品って、印象に残るのは六本あれば
良くて四本、酷いと二本ぐらいってことないですか?
私だけかもしれませんが・・・。
このオムニバスはですね、どの作品も鋭く敏感で、計算ずくで
はっとさせられました。
だからどの作品の世界も思い出すことが出来ます。 パクチャヌク監督の作品『N.E.P.A.L.平和と愛は終わらない』は
『オールドボーイ』を考えると、かなりタイプが異なります。
ドキュメンタリー作家の作品に思えます。
ある種復讐テーマともとれますけどね。 全く知りませんでしたが、『彼女の重さ』のイムスルレ監督も
今後の作品が楽しみに思えます。
ともかく韓国映画界の層の厚さを感じざる得ない六本。 いやしかし、このような映画に見ごたえがあるということは、
テーマに重みがあるということです。怒り爆発的な。
この映画に出てくる偏見の数々に日本人としては違和感を抱くけど、
割と日常的なものですよと監督は言います。結構キツイ社会です。
ゆえに、韓国の一流?アーティストは積極的に社会問題に
取り組んでいるのでしょう。 第二段もあるらしいので、素晴らしい作品を期待しましょう。
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隣人「韓国」の遠さとすごさを教えられた。冬ソナで勘違いしている方々必見! 2006/1/4
第1話は、美醜によってバンバン女を差別する話。第2話は、性犯罪者が住むマンションの住人たちの話。第3話が、身体障害者の視点から見る社会。第4話が、「英語熱」のために、子どもの舌を切って英語の発音用に強制する話。第5話は、美人となると気楽に声をかける男が経験した恐怖。第6話は、韓国に出稼ぎに来たネパール人女性の数奇な人生の話。
6本ともすごい。韓国社会がかかえる様々な問題を風刺ホラーで描いた秀作ぞろいです。すべていいです。何回見ても発見があります。
韓国って遠い国ですね、やはり。この6本の映画で描かれている「身体感覚=身体を人工的に変えることへの抵抗感の希薄さ」と(舌の手術の場面とか、気軽な整形美容手術への対応とか)、目的達成のためにストレートに動く行動様式とか。
同じアジアだろうが、隣国だろうが、全く違う。日本人は、この違いを直視して、学ばないとなあ。この映画を視ると、日本人がいかに酔生夢死の、ぼんやりとした国民かわかる。
蛇足ながら、第5話に出演しているチ・ジニさんは、『チャングムの誓い』でヒロインの恋人を演じた美男男優ですが、演技力もある人だということが、この映画を見るとよくわかります。この5話がさりげなくホラーで、私は好きです。こんな短編映画作れる監督って才能ある!