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また1つ、名画と出合えました。 2007/3/19
印象に残った台詞をご紹介。
「探し求める過程で見つけた間違いを、正していきたい」
…これにはぐっときました。
困っている人や日の目を見ない生活の人、所謂"社会的弱者"の立場にある人間の弱みに付込むあたり…
今も昔も変わらぬ嫌な風潮だと、こと新たに感じられました。
荒廃した社会で、職と幸せを求めたくましく、懸命で直向に生きる人々の姿に感動。
得るものが多く、この作品にとても勇気付けられました。 …女は強し。
2
こんなアメリカがあったのだ!ジョン・フォード畢生の名作 2008/3/13
アメリカ資本主義の勃興期、巨大な資本の蓄積が進む一方で、格安の労働力供給源として農民は農地から追い出され膨大な貧困が進行していった。
土地を追われた小作農が、葡萄摘み募集の広告一枚を頼りに、おんぼろトラック一台に全家族、全財産を積み込み、夢に見た楽園カリフォルニアを目指す。
ヘンリーフォンダ演じる刑務所帰りの貧農の息子トム・ジョードとその一家も、ジョン・キャラダイン演じる元説教師と共に、夢の西海岸へ出発する。
途中で死んだ祖父を道端に葬り、今にも止まりそうなボロトラックを駆って彼らは進む。
そして辿り着いた約束の地、そこに待っていた現実は・・・。
過酷な搾取と弾圧、そして飢餓!こんなアメリカがあったのだ!
スタインベックの小説に描かれた大恐慌時代のアメリカをジョン・フォードが渾身の力で描き上げた名作である。
ヘンリー・フォンダ、ジョン・キャラダインの名演が光る。
導入部、奪われた土地に隠れ住む亡霊さながらの農夫の語りは、シェークスピアの舞台を思わせる。いつもながら、白黒のカメラワークも素晴らしい。
この頃のフォード作品には各々、古いアメリカン・フォークソングから採ったテーマ曲があって、この作品では、「Red River Valley」だった。