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脚本偏差値72。 2007/3/26
予告編に騙されて、崇拝するデ・パルマに乗せられて、ジェイムズ・エルロイ原作に吸い寄せられて、劇場まで足を運んだ『ブラック・ダリア』。体を腰で切断された女の惨殺死体を巡る謎と陰謀、捜査線上に浮かび上がった一編のポルノフィルムに隠された驚愕の真実とは!・・・とかなんとか言いながら、この脚本、途中で字幕を読み切れず、内容を把握し切れず、衝撃的な映像と気持ちがリンクできず、ドルビーサラウンドの絶叫が虚しく館内をこだましておりました(マ、マデリン?うーん誰だっけ?とか考えてるうちに字幕がどんどん進んでいって理解不能になる、あのパターン・笑)。同じエルロイ原作の『L.Aコンフィデンシャル』は、筋書き的には本作とかなり類似しているが、脚本が素晴らしくわかりやすく、ガイ・ピアースとラッセル・クロウのコントラスト、キム・ベイシンガーの熟れ具合、ケヴィン・スペイシーらの重厚な助演がピタリとハマり、スムーズだった。それに比べて本作は、慶應医学部クラスの脚本偏差値と、少しお子ちゃま的配役が実にアンバランスで、「ありゃ?やっちゃったかな?」というデ・パルマ危うし!のドキドキ感に全体を支配され集中力ゼロに。キム・ノヴァクを彷彿させるヨハンソンの美貌、シルエットや螺旋階段を効果的に使ったヒッチタッチ等、見どころは随所にあるものの、『ボディダブル』『殺しのドレス』のような妖しさは完全に封印されている。大好きなヒラリー・スワンクもダークな不気味さがまったく足りない、僕と二人で反省会を(笑)。唯一の希望は惨殺されたエリザベス・ショートを演じたミア・カーシュナーの可能性。『ツインピークス』と対極を成す、世界で一番“醜い死体”への道のりを、切なくも美しく演じきった。
ま、デ・パルマ・ファンなら、現在の巨匠のコンディションをチェックする上でも、一応は手元に持っておきたい作品・・・ではある。
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駄作になってしまった 2007/2/27
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1940年代のLAの雰囲気を出すためにガンバッたのにお気の毒です。人間関係が複雑すぎました。何を描きたいのか、中ダレがひどいです。配役もぱっとしません。ウーリー・ロメル監督の悪質な「キラー」ものよりはましですが、見ていて「なんのこっちゃ」です。良いのは題名と所々に漂う怪しげな雰囲気だけで、これが星一つ分です。
3
『LA~』と比べるとアレだけど、及第作 2007/3/16
原作が『LAコンフィデンシャル』のジェイムズ・エルロイ。
(『ブラック・ダリア』『ビッグ・ノーウェア』『LAコンフィデンシャル』『ホワイト・ジャズ』を
『暗黒のLA4部作』と呼ぶそうです。)
でもって、奇才ブライアン・デ・パルマが監督というワケですから、期待するなという方が
無理というもの。
今回は、どんな『デ・パルマ美学』を魅せてくれるのかと、期待を大きくして臨みました。
見事。期待は裏切られませんでした。
『ファイアー』と『アイス』。2人の警官と1人の美女(スカーレット・ヨハンソン、口がポカンと
開きがちですが、すごく可愛い。)との奇妙な三角関係、
そして1体の『世界で最も有名な死体』をめぐるサスペンス。
それは、ハリウッド誕生にも迫る、闇の歴史でもありました。
ストーリーが入り組んでいて、その謎が謎を産み、それが解かれていく様は、
単に伏線だけを用意していて、あとでグダグダになるような作品とは大違いで、
とても丁寧に作られていました。さすがはデ・パルマ。40年代のLAを、その時代はこれしかないという
淡い色彩で全編を録り、観る者をその時代へといざないます。(デ・パルマらしくグロいシーンも
あります。苦手な方は要注意)
脇を固めるのも、実力者揃いで、LAの暗黒時代を生きるしたたかで腹黒い登場人物を、
見事に演じきっていました。
お勧めの1本です。
4
残念、、、 2007/3/4
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LAコンフィデンシァルの原作者ジェイムズエルロイ。殺しのドレス、ボディダブルアンタッチャブルを撮ったブライアンデパルマが監督。そして今旬のスカーレットヨハンソンが主演と来れば面子が揃っています。40年代に実際に起こった迷宮入りとなった猟奇殺人事件を元に話が展開します。映像は40年代のアメリカらしく、綺麗なのですが、もう一つ筋が徒に入り組んで、すきっとしませんでした。真珠の耳飾の少女、マッチポイントの方が、ヨハンソンの良さが出ていました。
5
残念ながら、期待外れ。 2006/10/15
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その凄惨な暴力描写とデモーニッシュなストーリーが強烈なジェームズ・エルロイの原作を、極めつけのスタイリッシュなサスペンス・スリラーの鬼才ブライアン・デ・パルマが、ハリウッドで、今、最もホットなジョシュ・ハートネット&スカーレット・ヨハンソン主演で完全映画化、と聞けば、それだけで期待十分なのだが、正直、カンヌでの不評ぶりが頷ける残念な出来栄えだ。確かに、デ・パルマと、久しぶりのコンビを組んだ70年代から80年代に掛けてのハリウッドが誇る名カメラマンのヴィルモス・ジグモンド(懐かしい!!)による暗黒で淫靡なムードを醸し出すざらついた色相と映像感覚は、全編ノワール的世界が充満していて、良い感じなのだが、今ひとつ濃厚さと香り高さに欠ける。脇を固める、物語の鍵を握る登場人物たちの書き込みが足らない分、ドラマの展開を主人公のモノ・ローグで説明させているものの、原作を読んでいない者には、やはり分かり難く、かつ冗長だ。そして、一番のマイナス・ポイントは、タイトル・ロールを演じるミア・カーシュナーと、ヒラリー・スワンクの2人で、主人公たちが取り憑かれるほどの、華も、悲劇性も感じさせないのが興ざめ。同じエルロイの小説を映画化したカーティス・ハンソンの「L.A.コンフィデンシャル」と比較する評を読んだが、あの傑作と比べるのは、ハンソンにとっても、デ・パルマにとっても不本意な事ではないか。
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もう少しで 相当の傑作なのだが 2007/3/4
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機内上映で見た。正直言って余り買えない。
映像は凝っていて 独自の美学を感じる。但し 脚本が複雑すぎて 筋が追えない。おそらくメモでも取りながらではないと 作者の意図が正確に把握出来ないのではないかと思われる。
猟奇事件を扱うハードボイルドという設定自体は魅力的な筋だ。しかし 例えば「エンゼルハート」あたりと比較しても 映像面では対抗できようが脚本面では かなり本作は落ちると思う。
惜しい作品だ。もう少し脚本が練られたら 相当の作品になっていたと思う。
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だめでした 2006/11/2
原作は未読です。ただ、あまりにも有名なエルロイの小説のことはもちろん知っていましたし、それをデ・パルマが撮るときけばいやでも期待してしまいます。役者さんも今が旬な方ばかり。ところが観終わっての感想は、「だめだこりゃ」でした。40年代アメリカの雰囲気は十分に感じられ、またデ・パルマらしい外連味溢れる撮り方(死体発見場面の長回しのワンカット等)も随所に味わえるのですが、この映画、エモーショナルな部分で全く盛り上がらないのです。登場人物は観客そっちのけで勝手に苦悩したり、怒ったり、愛し合ったりで、こちらが心を動かされることが全くといっていい程無い。物語も脚色が悪いのか必要以上に複雑になっている感じで、途中から人間関係を頭の中で整理することにかなりの労力を要しました。これは原作を読んでいないからかも知れませんが、もう少し何とかなっただろうという気がしてなりません。そんな状況ですから、ラストも「ああそう」くらいな感じで、何の意外性もカタルシスもありませんでした。
更にいえば、役者さんはそれぞれ健闘してはいると思いますが、全般的にミスキャストではないでしょうか。特にヒラリー・スワンクなんかはどう考えても違うと思うのですが。
「LAコンフィデンシャル」の興奮よもう一度、は残念ながらなりませんでした。他のレビュアーさんが書いていらっしゃいましたが、やはりあの映画と比べること自体が無謀で意味のないことなのでしょうか・・・
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駄作ではないが、デパルマ監督作としては凡作・ 2007/3/17
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被害者とそっくりな女、運命の女、翻弄される男、妄想にとりつかれた人々と、いかにもデ・パルマ的な映画です。
あくまでノワールなので、映像は控え目ですが、ここぞとばかりに使われる映像テクはさすがに超絶。序盤のボクシング場面でのフラッシュバックや手前と後ろの人物両方にフォーカスが合うカット(パン・フォーカス)は何度も使われます。
死体が発見されるあたりから、別の事件での銃撃戦へのクレーンによる移動俯瞰(このワンシーンワンカットは素晴らしい!!)、重要ポイントとなる俯瞰での落下シーン、スローモーションと、いくつか挙げることはできますが、基本的にはオーソドックスな撮り方です。トリッキーなショットはいたって控えめだし、オドロオドシイ死体そのものも、しっかりと映像に映し出さない。
物語自体が、2時間にまとめるのには無理な話だったようで、主人公たちの三角関係を中心描いています。それはそれで正しい選択だったとは言えるでしょうが、それでもなお、怪しげな登場人物がワラワラと登場して、整理がつかないと言うか、間延び気味なのに、怒涛のクライマックスを迎えちゃう。
そして、ラストで一気呵成気味に展開して、アレヨアレヨと解決してゆくのはなんだかなぁ、と言う感じだし、サスペンスがメインながら、男女の愛憎、人間模様、社会風刺とかいろいろ絡んでくるけど、特にメッセージ性はないし、すべての謎が解けてもそこにカタルシスは生まれず。そういうことだったのか、で終わっちゃった。
全体的に、主人公の4人も少々魅力薄でしたが、ブラック・ダリア役のミア・カーシュナー、ジョージィ役のウィリアム・フィンレイあたりが印象的な演技で良かったです。
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ひざカックンを食らった感じです 2007/5/17
TVCMで観た予告編がすごく良くてすごく楽しみで観ましたが、主題のはずの「ブラックダリア」に行き着くまでの話が長く、「あれ?」という感じになり、予告編では思わせぶりだったスカーレット・ヨハンソンはそんなに「ブラックダリア」と関わりなく…私のテンションは徐々に下がりました。所々引き付けられるシーンはあるものの、登場人物の多さと刑事(ジョシュ・ハートネット)の恋愛問題の絡みに比重がかかったのが難点だったように感じました。原作は知りませんが「ブラックダリア」に焦点を絞った作品を観たかったです。『「ブラックダリア」と呼ばれた死体がある』という事実と本物の写真のインパクトに映画は遠く及ばなかったと思います。
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作品が謎☆ 2007/6/4
映像的には舞台にふさわしい何かありそうな雰囲気が漂っているんですが、本当にそれだけでした。
長く無駄に淡々と単調でさらに説明的、かといって先が気になるような謎解き・サスペンスでもありません。
色々入り組ませている感じですが、散漫で結局どこにも落ちつけず、見るべきところがわかりません。理解出来ないまま終わってしまいました。
より背景など知っていれば違うんでしょうか…。自分は「ブラックダリア」というテーマがなんとなく面白そうで見てみたのですが、少なくとも同じような人で楽しめる人はまずいないんじゃないかなと思います。ブラックダリア中心なものではないですし、他の筋に魅力がなくとてもわかり辛いです。