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夢に見た映像 2005/8/27
「魔の山」はいままでの人生で7回読みました。部分部分なら数知れず。その映画化なので、半ば期待、半ば半信半疑で購入しました。僕が学生のころ、あのルキノ・ヴィスコンティが映像化する予定との情報もありました。このDVDはドイツのテレビ局の製作だそうです。見た印象は比較的原作に忠実に描かれていると思います。とくに主人公ハンス・カストルプの従兄弟ヨアヒムの死の場面は感動的です。しかしながら小説山場である「雪」の場面や映画の結末などは小説に遠く及ばない印象は否めません。
それでもあの長編小説の雰囲気だけでも味わいたいという方には贅沢すぎるDVDだと思います。是非DVDを見た後は原作を読んでください。
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深遠な文学ですので・・ 2007/2/6
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原典は「ファウスト」と並ぶ人生哲学の文学書。ぶ厚い。主人公ハンス・カストルプは重ねて・平凡な男」だと記されている。ハンブルクからスイス・ダボスへ。いとこの3週間の見舞いのつもりが7年間もサナトリウムにいて療養患者達の話を聞くことになる。ダボスは今でこそ国際経済会議が開かれるスキー・リゾート地だが、昔は結核療養所があるだけの山間だった。「魔の山」ピラトゥスは、これもリゾート地になっているが、昔は人を寄せ付けない雪と岩の山だった。これらに象徴的に閉ざされた中で、多くの人と知り合い、精神的成長を遂げていく、というのがテーマだが、映画ではどうしても画像中心、目に見える表現どまりとなるので、その文学性を表現することは難しい。