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こんなに美しい映画は無い 2007/2/15
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久しぶりに見た本当に美しい映画。原作は小川洋子だが、映像美は女性監督によって全く別の芸術的なものとなった。フランス語のやりとりに混じるウィスパー系の音楽。雨の音や物が落ちる音。照明も計算され、全てにわたって繊細な感性にあふれている。・人は自分から遠ざけたいものを標本にする」という・標本室」を営む男は、実は主人公オルガ・キュリレンコの心そのものなのだろう。いわゆるフレンチ・ロリータ、スーパー・モデルの彼女にピッタリの役柄だ。名優ではないが、他の人では逆にギラついて浮かび上がってしまうだろう。このDVDは買ってもすぐに見ないで、雨の休日など、ゆったりとした時間にご覧下さい。
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大人の鑑賞に堪えうる、この映画の存在は貴重。 2007/1/21
映画公開日に観に行きましたが、内容の美しさに恍惚としてしまいました。
ランキングを賑わす、昨今流行りの映画のような派手さはありません。しかし、このような映像美で見せる映画はよく評価されて然るべきだと思います。
とにかく映像、音楽ともに美しい映画ですので、ひとりでも多くの方にご覧になっていただきたいです。
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どこを切り取っても美しい 2007/8/12
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久しぶりに最初から最後まで魅了されたフランス映画でした。
小川洋子の原作をフランス人の女流監督がどう描いているのか気になってみてみたのですが、彼女の作品の持つ現実と幻想のはざまの微妙な雰囲気を見事に映像化していたように思います。
ブリットポップバンド、PORTISHEADのベス・ギボンズのアンニュイな音楽がぴたりとはまる、深みのある色合いの映像。
本作が初主演のオルガ・キュリレンコはロシア出身の元スーパーモデル。緑の瞳とぽってりとした唇、まっすぐに伸びた白い足、ためいきがでるほどキレイです。
そして彼女が纏う風にそよぐ軽やかな衣装はフランソワ・オゾンの作品を手がけるパスカリーヌ・シャバンヌの手によるもの。
カメラマンのアラン・デュプランティエはフランスでは有名なCMカメラマン。
この映画は地味に見えても、この作品が一流のアーティストによって作られた妥協のない一流の作品だということは、どのシーンを切りとってもカンペキに美しいことからもわかります。
フェティスズムやトラウマ、扱っているテーマはちょっと風変わりですが、こんな美しい映画を私は久しぶりに見た気がします。
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においたつような作品 2007/5/24
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予備知識なしで鑑賞して、結局2回続けて観てしまいました。
イリス演じる、オルガ・キュリレンコの魅力が絶頂に達する、
赤い靴をはかされるシーンは圧巻でした。
あたかも人物がオブジェであるかのような、凝った画面構成を
創り出す、遠隔撮影がある、かと思ったら、一方で、
まるで、主人公たちの絡み合いで、
汗や体臭が画面から臭ってきそうなほど主人公たちの
アップがあったりする。
そして、場面場面の転換に、どこともしれぬ、陰影のくっきりした
一種キリコの絵画のような港町の風景が挿入される。
それにおしゃれだけど、ジャンルもわからない、潜在意識に
語りかけるような、どこか懐かしいような音楽が流れる。
緻密で絶妙で、計算しつくされた構成に、現実離れした
スローモーション的な悠久を感じさせる、濃密な時間と
空間を凝縮した夢のような世界。
エロスとタナトスを、繊細なカメラワークと魅力的な男女と
シュールな風景で閉じ込めた秀作です。
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忘れられない体験になる 2007/8/6
美しい。
原作のファンなので、恐る恐る見たのですが、素晴らしいの一言です。
細かい設定は違いますが、空気というか雰囲気を同じくできる映画と小説ってなかなかないと思います。しかも国が違うのに!それぞれの次元で昇華した作品です。
主人公の宿泊する港の荒々しい乱雑さと標本室の静かな美しさ。透明感のある映像がミステリアスな雰囲気を増長します。主人公の危うさと標本技師の視線、絡みつくような美が見る人を虜にします。
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前戯がわりにどうぞ 2007/7/20
ストーリーは、原作「薬指の標本」に忠実で、心臓の鼓動まで聞こえてきそうな舐めるようなカメラワークに食い入るようにみいってしまう。主人公もスーパーモデルでスタイルも抜群で
所謂、「芸術作品」でもある。彼女の着こなしも、肌をさらけ出すしかない蒸し暑い日本においておおいに参照されたし。
「ワイン片手に彼女を抱き寄せ一緒に観る」映画のひとつだ。
へたな愛撫よりキクかも。。。
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評価は分かれると思う。決して万人に受ける映画ではない。 2007/8/26
予告編の冒頭で原作者の絶賛するコメントが流れる。版権がフランスに移ってしまったので邦画として製作されることはまずないだろう。
「博士の愛した数式」に感動して観賞してみたのだが、冒頭からすぐに入り込むことができなかった。
え?!自分の忘れたい過去を標本する?突然そんなこと言われても……そんなんで食っていけるの?
映像だけでは入り込めない世界、観賞する側に準備が必要だと思った。
しかし、最後まで観賞したとき、バラバラになっていたパズルが全て揃ったような気持ちになった。
私自身、納得のいかない展開だったが、なぜか最後は主人公に感情移入できたのは不思議だ。あまり余計な事を考えないで観たほうがいいのかもしれない。
まだ未見の方は、原作本を読んでからのほうが、入りやすいかと思う。