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余韻の残る映画でした。 2007/4/29
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良い映画でした。原作のファンタジックな味わいを上手に描いた作品に仕上げられていたと思います。理解しあえなかった親子が、子供の視線からは見えなかった父親の人生を知ることで深い愛情に気がつくという物語です。タイムスリップをして若き日の父親の姿を知るのですが、ご覧になった方は自分の父親の人生に思いを馳せることでしょう。女性なら、きっと母親の人生に。そして子供ができたときの喜びを思い出すことでしょう。主演の堤真一さんはこの役が実に似合っていたと思います。父親役の大沢たかおさんが青年時代から壮年に至るまでを好演しています。この映画を見て地下鉄に乗ればファンタジックな想像に取り付かれるかもしれません。お勧めです。
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存在の限りない哀しさについて・・・ 2007/2/6
浅田次郎さんの原作を読んでから観た映画ですが、原作に負けない、なかなか味のある作品に仕上がっていたと思います。
強権的なエゴイストである父を憎んで家を飛び出した男は、自分の中に父の性質と相通ずるものがあることを薄々感じつつも、それを否定しながら日々を送っていました。
そんな彼がひょんなことから過去にタイムトリップして、父が送ってきた激動の半生を目撃し、母や死んだ兄の真実についても知ることになります。
これは男が遠い存在であり続けた父のことを理解して受け入れ、やがて自分の中の父とも和解していくために必要な魂の旅だったのでしょう。
しかし、男と一緒にタイムトリップをする破目になったその彼女にとっては、自らの出生の秘密を、そして父の存在を確認する旅になってしまいます。
男と自分が同じ父を持つ異母兄妹であることを悟った彼女は、自分が両親の愛を受けてこの世に生を受けたことを知って泣きますが、次の瞬間に彼女が選んだのは自分という存在を最初から消し去ってしまうことでした。
この展開はあまりにも唐突で悲し過ぎ、僕は画面を見ていて眩暈がしそうになりましたが、これは存在ということの限りない哀しさ、辛さを知っていた彼女にとって避けがたい選択だったのでしょう。
地下に網の目のように張り巡らされた異空間を走る地下鉄。そこには時空を超えていく隙間があるのかも知れません。
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タイムスリップの方法が無理矢理だし、人間関係が複雑すぎ 2007/5/7
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主演の堤真一、岡本綾、大沢たかお、常盤貴子の演技は良かったのですが、あまり面白い映画ではありませんでした。
まず第一にタイムスリップしてしまうタイミングやタイムスリップする方法みたいなものが無理矢理だったような気がします。最初の地下鉄に乗って階段を上ると東京オリンピックの年の東京だったと言うのは面白いかったと思いますが、その後のタイムスリップが、「寝ていて気がついたらタイムスリップしていた」とか、とにかく無理矢理でした。あと過去と現在を行き来できるというのもなにか釈然としません。第二に、人間関係が複雑すぎると思います。最初始まってしばらくは人間関係が分かりにくかったし、過去の父親や母親との関係なんかも無理矢理だし、真次とみち子の関係も複雑すぎたと思います。見ていない人の為に詳しくは書けませんが、この二人の本当の関係はありえないと思います。常盤貴子と岡本綾の最後のシーンはもっとありえなくてブーイングものだと思います。
本当は星ひとつでもいい内容だったのですが、東京オリンピックの年には「マイルドセブン」がなかったことが分かったので星ふたつにします。
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父親とは何か・・・ 2007/3/31
原作を読んでから映画を観ました。浅田先生の作品はやはり原作が素晴らしいと思いますが、この映画は涙が出てしまいました。父親というのは嫌われて当然なのかも知れないけれど、父親というのは、子供達が知らない所で、愛を伝えているのだと感じる作品だったと思います。
大沢たかおの今までの演技を覆すような、汚く、弱く、そして優しい演技をしていたので驚きました。
ただ、のっぺいを強調してほしかったな~。
5
※私は原作を読んだことがありません。 2007/4/5
最初の昭和のシーンはノスタルジックさがかもし出されており
イメージ通りといった感じで、次第に出てくるシーンは戦時中まで時
代をさかのぼっていきます。最後の方の大沢たかおさんは最初の
シーンのイメージを大きく覆す父親の愛情というものを感じさせ
てくれます、が、その後のシーンの衝撃で感動が驚きに摩り替わ
ってしまいました。
薄味の感動ストーリーを想像してみると少し裏切られるかも知れ
ません。でも私は最後まで引き込まれて見ることができました。
6
原作は未読です。 2007/4/12
まず一番は、大沢たかおさんの演技が素晴らしかったと思います。
これがほんとに同じ人間か?と思う程、うまく演じられていました。
作品の方はもう大変です。
現在と過去を行き来するのですが、かなり頻繁にタイムスリップするうえに、過去からさらに過去に行ったりと、原作未読の僕はついていくのが大変でした。
ただ、少しずついろんな事が明らかになっていくのがわくわくしました。
後半のメインキャスト4人のシーンではもう涙ぼろぼろです。
原作が読みたくなりました。
突っ込みどころがけっこうあるような気がしたので星は4つですが、個人的にはかなり好きな作品です。
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話はいいけど少し戻りすぎな感じで☆3です 2007/3/25
地下鉄を降りると昭和60年代へタイムスリップする
っていう時代設定はよかったし
昭和の時代を知らない僕たちにも
どこか懐かしさを感じさせる設定なのは好感を持ててイントロからのめり込めました
ただしこの映画では主人公の父親に特に焦点を絞っているので
60年代のほかに戦前や戦争直後などちょっと蛇足的になっているような気がする
僕はこの映画で描いてほしかったのは家族だった
だから「ALWAIS三丁目の夕日」のように暖かい昭和を描いてほしかったと思う
そんなんで☆3です
もっと昭和を感じたかった作品でした
8
エディプス・コンプレックスの克服 2007/5/4
浅田次郎の長編小説「鉄道員」のようにお涙
頂戴の映画かと思ったらそうでもなかった。
この映画は、感動はしませんでしたがしばし重く心に残りました。
最近多いタイムスリップをモチーフにした映画は、
「バタフライエフェクト」、「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル 」
「 この胸いっぱいの愛を 」などがありますが、
「地下鉄に乗って」は、地下鉄に乗ったら過去に行けちゃいます。
主人公「真次」は、高校卒業と同時に家を出て、下着の
セールスマンをしています。
ある日、地下鉄に乗るとそこは過去の時代。
大東亜戦争で徴兵され、生きて帰れるか不安の中、満州へ
向かおうとする父と遭遇したり、終戦後の闇市でしぶとく生きる父
に出合ったり、どんな境遇でも前向きに生きる父に共感して
いくように思えます。そして....
昭和39年の東京、兄が亡くなったその日事故を阻止しよう
としますが、やはり運命は変えられません。
エディプス・コンプレックス(異性の親を愛し、同性の
親を疎ましく思う感情)の時期に父親と決別して、
姓までも変えた男が、日常では、当時の父と同じ様に
子供と上手く接することができず、また、父と同じ様に
傲慢であったり、家族の他に愛人(軽部みち子)がいます。
愛人(軽部みち子)は、「真次」と共にタイムスリップして
自分の母に「母親の幸せと愛する人の幸福どちらを選んだら
いい」と尋ねます。
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理屈に合わない 2007/5/6
第一に、お話が飛躍しすぎて、理屈に合わない。この映画のテーマは「知らなかった親の真実を知り、最も身近な人間を理解することの重要性を問う」といったところか。しかしながら、過去へのタイムスリップの理屈が通らない。浮気相手と一緒にタイムスリップする理屈も不自然。どうしてこんなストーリーで脚本が通るのか理解できない。子供向けアニメでももうちょっと都合を付けると思いますけど。
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タイムスリップにはこだわらずに、はかない夢の愛の物語としてみたほうがよいかも 2007/7/8
映画マニア間で評価がわかれるそうです。どうもタイムスリップの手法をマジメに考えるとうけいれられないみたいで、それをどうでもよいと思えた私は大好きです。大沢たかおは単なる二枚目でなく何をやってもかなりうまいですが(ジョニーデップみたい?)、時空を経て人間臭くたくましく生きる男を怪演するこの作品では、日本アカデミー賞の男優賞をとっただけあって、もう、拍手喝采、です。さて岡本綾がせつなく、美しく、狂おしく、やがて運命の流れにのまれてしまう女性を熱演しています。このひとに感受性のあるかたでしたらこれだけでおススメですね。彼女を見失う主人公の心痛は察してジーンと泣けてきました。物語は屈折した家族愛と偶然ではかない男女の愛を描いていますが、せつない夢の愛の物語としてみるとよいとおもいます。