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海外版はこの上なく美しい映画です。 2007/4/14
奇妙なのは、たいていこの映画に対する批判は、
この映画に別の何かを求めているように思える事です。この作品は十分に語るべき事を
映像と音、人物たちの振る舞いと台詞そのもので語っているように思えます。
ありきたりの図式的な少女像なり設定なりを求めるなら他の凡庸な映画をお勧めします。
アメリカでは既に100ドル近い価格がこの作品のdvdについている事にも海外での評価の高さが
感じられます。
ただし、日本でこの映画が批判をしたくなる印象を与える事は、正直のところ、この日本版の画質の
問題が大いに関係しているようにも思います。自分は先ずフランス盤のdvdで観ましたが、日本の映画館での
フィルムやdvdの画質のあまりの悪さに愕然としてしまいました。
この映画を日本で観て気に入っている方にも失礼かもしれませんが、
ぜひ、どこの国でも良いから海外版のdvdで再見してほしいと思います。
言い換えると、はっきり言って日本版は買っても観てもなりません!
「麻酔にかかったような美しさに魂がかき乱される」とスコセッシがこの作品について
語った理由は海外版でなければ全く分からない、と言えると思います。
なぜ日本でだけこのような画質で見せられなくてはならないのか、という事に
関して・・特にヨーロッパ映画のdvd等にその例が多いので・・もっと議論されてしかるべき、
と思います。逆に言うと、あまり良い印象を持たれなかった方にも海外版で見直してほしい、と思います。
日本版ではつぶれて見えなくなっているものが画面の中に沢山見えるはずです。
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何ともコメントが難しい。でも絶対に美しい良い映画。 2007/2/15
劇場公開時のプログラムからして、監督インタビューと映画評論家の解説に大きな隔たりがあったり、また、劇場で観た人の感想を観ても、これまた印象や見方の切り口、レイヤーがそれぞれ異なる。
にも関わらず、見た人間は皆口をそろえて「美しい良い映画」と結論付けるのであった。
そう、「美しい良い映画」としか言いようが無い。強いて言うならば「万華鏡」の様な映画と言えるかも知れない。万華鏡の中身は変わったりはしないが、覘く度に。。。つまり覘く人によって、全く異なる模様を描き出す。そしてそれはどれも「美しい」のである。
閉じた全寮制バレエ専門学校内での、「女の子と女たち」の群像ドラマ。そのドラマは外界から覘かれることを前提として綾なされていく。。。本作の構成もまた「万華鏡的」であるかも知れない。
ちなみに俺は、ロワッシーの幼年舎という印象が拭い去れなかった。ロワッシーとは、ポーリーヌ・レアージュの恋愛官能小説の大傑作「O嬢の物語」に登場する愛人養成所である。
このエコールで少女達が学ぶことは、自身の肉体のエレガントな見せ方とセックスの本質に尽きる。後者の意味では、「O嬢の物語」というより「後宮小説」といった趣きもあるが、女教師エヴァの「服従こそ幸せ」というセリフがあまりに重い。
一方、ラストシーンで紫リボンの少女ビアンカの見せる正に無垢故の妖艶さと、新たに送りこまれた赤リボンの少女の天性の媚態の対比構造など考えると、どーも男性原理のファンタジーというパラダイムから抜けられなかった。
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★少女が哀れ・・・★ 2007/2/12
・・
棺に入れられて寮制の学校に入れられる少女達。
6歳から12歳の間、そこでダンス、そして生物・・・を学びます。
6歳のイリスは大好きな弟と会いたいといいながらも
段々と寮の生活になれていきます。脱走すると一生ここから出れらない
という規律?と、寮にいる2人の先生は、脱走したからここに
いるんではないかというウワサ。そんな中、イリスの同級生のローラは
ボートに乗って脱走を試みます。しかし待ち受けていたのは死でした・・・
少女達が下級生の面倒をみたり、歳が近い少女にいじめられたり、
訳も分からずダンスにあけくれている・・・ そんな姿は幻想的ですら
ありますが、6年たって寮を去るとき、その後彼女らに待ち受けているであろう
運命を考えると、哀れでなりません。何のための寮かの説明はありませんが、
誰もが1つの結論にいきつくと思います。
彼女達に救いはなく、キツイと言えばキツイ物語ですが
なぜかひきこまれてしまう、そんな物語です。
4
耽美で、幻想的で、どこか残酷な作品 2007/4/4
とにかく名状しがたい、人によっていくらでも見方が変わる不可思議な映画。
冒頭にイリスが言ういくつかの「何故?」は見る側も感じるでしょうが、
その明示的な答えは最後まで示されず、不安定なまま物語は進みます。
ただ確かに、全体を通して受ける印象は「何かとてつもなく美しいもの」。
BGMすら無く、各シーンの間は常に長めで抽象的、故にどのカットを止めてみても、
悉く美しい抽象画を見ているかのようです。
劇場公開時一部ネットで騒がれたように、少女の裸体やら下着姿やらが普通に描写されていますが、
おおよそその手の趣味で愉しむ代物ではないです(^^;
むしろ終始無機質なカメラワークから受けるのは、耽美と同時に襲う、何かの残酷さかも知れません。
この雰囲気は、この年頃の少女達を主題にしなければ絶対に出せなかったものでしょう…。
ただ、個人的には最後の“卒業生”たちのその後的な描写は蛇足な気がしてなりませんね…
ビアンカの噴水場での描写のせいで、一気に「少女の思春期を描いたもの」という色を帯びてしまっているような。
確かに思春期を抽象画にしたような内容ではあるのですが、
ビアンカ達が車両に乗ったままフェードアウト…のほうが、幻想的なまま終われたのでは…。
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雰囲気を楽しもう 2007/2/14
・・
原作は1903年に独劇作家のフランク・ヴェデキントが書いた小説「ミネハハ(笑う水=インディアンの一部族語)」で、主人公が隣の老婦人から渡された原稿の題名。その老婦人は森の中の寄宿舎で不思議な少女時代を暮らした。映画は、棺の中で裸で横たわる6歳のイリスがこの寄宿舎(邸宅)に来るところから始まる。7歳から12歳までの少女が年齢ごとに7色のリボンをつけている。勉強はダンスと生物学のみ。男性はいない。ダンス教師役は「ビッグ・フィッシュ」のマリオン・コディヤール。監督は「ミミ」を撮ったルシール・アザリロヴィックという女性。したがってロリコン映画ではない。むしろ、陰影のある美しい風景に謎っぽい怖さがあり、なんとも言いがたい少女期の情景を象徴的に描いたもの・・・程度の雰囲気を楽しむ映画でしょう。
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好き嫌いが分かれます。 2007/8/10
この映画の何がすごいって、数々の謎を提示しておきながら、「実はこういうワケだった」という説明一切無しで、謎が謎のままでほったらかしということ。
例えば、「高い塀で囲われた森の中に、6歳から12歳までの少女だけがいる学校があって、そこに、棺に裸で入れられた少女・イリスが入学してくる」という冒頭からして謎だらけだが、何の為にこんな学校があるのか、どうして森の外に出ることを一切許さないのか、イリスはどうして棺に入れられて入学してきたのか、何故裸なのか、等々、種明かしも説明も無い。
また、原作の小説「ミネハハ」が発表されたのは1903年だが、この作品の中では、ダンスのBGMをLPレコードで流している。ということは、1903年ではないものの、現代(この映画の公開は2004年)よりは少し昔という設定だろうか。それもまたハッキリしない。
私はこれを「ヘタなネタばらしやツジツマ合わせが無いからこそ、インパクトが倍増するし、こちらが想像を膨らませる余地がある」と好意的に解釈したが、「こんな脚本が許されるなら、脚本家は楽だよなあ」と感じる人にとっては、「何をやっているのかも分からない、退屈な映画」ということで星1つになるだろう。
つい最近まで「芸術」として認められていたものまでが「児童ポルノ」として犯罪扱いされる今の世の中。かつての「ビリティス」などの様な過激さは無いとはいえ、この作品が公開・DVD化されたことだけでも充分奇跡的(協賛してくれたアニエスbに感謝)だが、残念ながら、肝心の主人公・イリスが、どうみても美しくない。
美少女がたくさん出演している中で、よりによってどうしてこのコを主人公にしたのか…とまで言っては気の毒かもしれないが、星3つにとどまった最大の理由はこれ。
冒頭の、棺から裸で出てくるシーンも、もっと美少女だったら、最高に美しいシーンになっただろうし、他にも残念なシーンがいくつかある。
お勧めできるかどうかと訊かれると、決して安くない価格設定もあって、やはり星3つどまり。
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やっぱ性差は超えられないよ 2007/5/28
この映画は、内容紹介にあるミステリアス・ドラマではありません。
その辺りはこの映画に対して大変な誤解を生んでいると思います。
しかもドラマ????
少女から女性へと成長する束の間の時間を、比喩表現を多様しているため難解に見えますが、
使われている比喩表現そのものは古典的です。
●冒頭、少女は棺桶に入って学校に入ってきますが、
棺桶=死(肉体と精神が分かれた状態)ということから
これは2つの意味があると思います。
1.少女が自我が確立された状態である
2.作者が「これは少女期の自我状態を象徴的またはイメージ的に振り返った物語です。」とのことわりを入れている。
●学校の教科がダンスと生物の2つしかない理由
ダンス=女として
生物=母親として
●劇場
経済、社会を表現表現していると思います。
無垢な少女たちも男たちのこうした行為によって無垢でいられる環境にあると
●男、噴水、女
これは、あえて説明はいらないですね。よくある比喩表現です。
●ビアンカと入れ替わりに入学してくる少女
ビアンカが過去の少女なら、彼女は今(現代)の少女で、
時代の移り変わりを表現している。
この作品を共感をもって観るか、ステレオタイプ的だなと思って観るか、
これは、観ていただく女性の各々の体験によって評価が変わってくると思います。
ぜひ、貴方自身ご覧になってあの時のことを思い返しながら観ていただきたい作品です。
俺は男だから全ては理解できないので★4つ
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ユートピア(楽園)とリアル(現実) 2007/7/21
まずは感想から。
とても、綺麗で何度も見たくなる。そんな、作品です。
少女たちばかりのユートピア。学校を舞台にした自然で不思議な物語。
この舞台設定が、より見ている自分をリアルから引き離し、物語へと引き込んでくれます。
内容には賛否両論があるとは思いますが(少女たちのシーンなど)、それはこの物語において自分たちを、より引き込むために必要だと思いますし、実際、気にせず完全に物語に引き込まれて自分もそこに居るような感覚で見ることができました。
しばしの現実との別れ。
こんな、世界もあるのだと思わせてくれるとともに、見る人によって終わった後の感触もいろいろだと思います。
私にはこの少女たちの行く末を良いほうに捕らえることができました。
パッケージでもわかると思いますが、少し不思議な世界に自分を置いてみたいなら、ぜひお勧めしたい映画です。
9
しかし、つまらない映画だ 2007/4/6
全てにおいて中途半端。
結局、監督は何が言いたかったのか
理解不能。小さな女の子の映像が
撮りたかった、ただのロリコンなのか?
この映画に何か哲学性を求めても
単なる屁理屈の部類に入ってしまうのでは?
少なくともエンターテイメントの域に
達する映画ではない。退屈な映画だ。
10
私は キモヲタでしょうか・ 2007/4/13
割と 良いと思ったのですが…下の方で 真性キモヲタしか 受け付けない的な事が 書かれていましたので、ちょっと 自分が オカシイのかなと思ってしまいました。
私は コレは 十代後半から二十代前半の女性に見てほしいと思いました。『語らない映画』ですが、なんだか 色々考えさせられてしまいました。でも 決して 万人受けはしないでしょう。