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愛と希望のファンタジー 2006/10/23
子供の頃、あの世界名作劇場で小公女セーラを見ていた人には懐かしい作品だと思います。
美しい映像はもちろん、裕福な生活から一転、孤児となってしまったセーラが、けなげに生きようとする姿に励まされます。この映画を見るたびに学ばされるのは、人の価値はお金や物ではないのだということ。
ミンチン先生は態度を激変させセーラを使用人にしてしまうけれど、後でその報いを受けることになる。子供の頃はミンチン先生が意地悪で嫌いだったけれど、大人になった今は彼女の妬みや悲しみもわかる気がします。きっとセーラのように父親から愛され、裕福な暮らしには縁がなかったからでしょう。
「あなたはまだ自分のことをお姫様だと思ってるの?」と言われたセーラが、「そうよ。女の子はみんな、誰でもお姫様なのよ。年をとってても醜くても貧しくてもお姫様だって、お父さんにそう教わらなかったの?」と、言い返された後のミンチン先生の涙が忘れられません。
人として大切なことは何か、決して見失ってはいけないことを気付かせてくれる愛と希望のファンタジーです。ご家族でも楽しめる作品だと思います。
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アルフォンソ・キュアロン監督 2006/12/19
公開時から大好きで年に何回かは観たくなる作品です。
この作品で知った監督の以降の作品『大いなる遺産』の公開時に映画誌の特集で知ったのですが、監督が大好きなこだわりの色が緑なんだとか。この『リトル・プリンセス』でも緑色はふんだんに使われていて、衣装やセットのセンスも素晴らしく、目に楽しい作品です。
そして、これは監督の作品のもうひとつの持ち味だと思うのですが、いつも映画の中の“物語”だけに終わらず、“現実”の私達に色々と考えさせてくれる所が大好きです。『リトル・プリンセス』では、辛いことが続いてくじけそうになっても人の気持ちのあたたかさに触れる事もあったからこそ前向きな気持ちを取り戻していける‥だからこそセーラもただの現実逃避な女の子に終わらない強さや行動力を持てたのではないでしょうか・
他の方が指摘する通り、原作とは違う性格のヒロインや結末なので原作とは別物かも知れませんが、とても大切な事を教えてくれる、物語として完成された良質な映画だと思います。
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日本版アニメ・小公女セーラとのギャップ 2006/12/21
1800年代なかばのイギリス。戦地に向かう父クルーは
一人娘セーラをミンチンスクールに預ける。
心優しい父クルーとそれを受け継ぐセーラ。
最愛の娘セーラをおいていくのはさぞや心苦しかったろう。
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日本のアニメ『小公女セーラ』のイメージがとても強いので
ギャップを書いてみます。
■この作品のミンチン先生は完全な冷酷さはなく、
セーラに向けるまなざしに優しさが残る。
■ベッキーはセーラを慕って尽して大好きで
という印象があまり感じられなかった。
■セーラはひたすら心優しい少女だったが、
ここでは寂しさが前面ににじみ出ていた気がする。
ちょっといたずらしたり…という意外な面も。
■ロッティはそんなにセーラを慕ってはいない?!
■古き良きイギリスの上流階級のお嬢様たちが集う学院
だけあって、室内装飾の美しさは大きなみどころ。
■生徒はみなグリーンの制服を身に付けていて、
それぞれの金銭事情が表れるドレスは着ていない。
■セーラが大切に持っている両親の写真は、
ここではロケットペンダントにおさめられている。
■一人孤独に屋根裏部屋でパパと呼びながら泣くシーンは
何度見てもせつない。
■インドのおとぎ話に登場する原色のきらびやかさと、
イギリスの深みのある濃い色使いが見事にマッチしている映像美。
■イギリスの古い建物、舞う落ち葉。この組み合わせは絶妙。
■舞台はイギリスだが、出演者はイギリスなまりではない。
■記憶を取り戻した父クルーがセーラの名を叫ぶシーンは泣ける。
※「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュアロン監督作品