1
Life 2007/2/20
若者に麻薬を売りつけ利益を貪ってきた者に未来がないことは当然の報いである。
刑務所で男に犯される事など、目に見える形での罰に過ぎない。
どんな形であれ築いてきた自分の生活はもう取り戻せないことが最大の罰となる。
罪人にも親があり、友がいて、そして恋人がいる。
そのつながりを継続しているのは悪事(金)ではない。
普通の人間が持つ感情、それだけでつながっている。
でも誰も励ます以外にモンティにしてあげられることはない。
それで良い。他人に出来ることなど高が知れている。
頭を使って他人よりも濃い人生を過ごすせた数年間は、
他の誰も得ることの出来ない人生の軌跡だ。
人間に共通に与えられているのが時間だけである。
だから人生の価値を時間の長短で考えてしまいがちだが、それだけが全てではない。
例え短い人生だとしても、自分への後悔さえなければそれは良い人生だ。
全体的な感想を少し。
9.11の跡地の映像は何かを考えさせられるのに必要十分な効果があり、
クラブでの映像はモンティになりたいと思わせるだけの格好良さに溢れている。
2
人間の矛盾を描く 2007/3/21
登場人物は、俗っぽい人たち。俗っぽくは描かれていないが。
善も悪もある、矛盾に満ちた人間という存在をこれだけ鮮や
かに描ききった作品を他には知らない。これは脚本の勝利か。
スパイク・リーはその才能を遺憾なく発揮し、印象的なシーン
を次々と紡ぎだす。ホフマンの学校での場面、バーでの場面、
クラブでの場面と、その顔の違いを引き出している。
そのホフマン、主演のノートン、友人のバリ・ペッパー、
父親のブライアン・コックスと、俳優の演技も見事に絡み合う。
素晴らしい脚本と演出と演技の幸運な邂逅がここにある。
そして、最後のシーン、しみじみとした感動をもってこの
映画は終わりを迎える。オン・ザ・ロックを片手に味わうよ
うに見たい映画。
3
さすがスパイク・リー。 2007/11/20
主人公であるモンティ(エドワード・ノートン)は二枚目だから刑務所に入ると掘られるという理由から、
友人フランクに醜くしてくれと懇願するが当然の如く拒否される。
そのフランクに対して、罪悪感を薄めるためにだと思われるが、罵声を浴びせ、
近くにいた友人ジェイコブを張り倒すなどして、フランクの頭に血を上らせ、
ようやく念願が叶い、顔中はアザだらけ。
泣きながら殴るフランク。
意識が朦朧とする中、友人と抱き合うモンティ。
このシーンに究極の友情の形を見た。
終盤での父親と刑務所へ向かうシーンでの葛藤も考えさせられる。
4
あっという間に 2008/2/3
映画が終わった。すごく温かい映画だと思う。
主人公の周りの人達の暖かみも感じます。ラストはハッピーエンドかと思ったんですが違ったんでしょうかね。
5
喪失の後に 2008/2/11
エドワード・ノートンに惹かれて、見た映画。
911以降のアメリカの内省的な雰囲気と麻薬の売人をしていたがために自分の人生をドブに捨ててしまった主人公の翳りのある心象がよくマッチしている。
時間はもう戻らない。人生において何が大切なのか。
911後で混迷するアメリカ社会に対し、主人公の生き様を通してそれを伝えようとするスパイク・リーの姿が見える。
人生に迷ったときや、落ち込んで何もやる気が起こらない時に見ると、不思議と元気付けられる。
それは映画を通して、挫折し、闇に陥っても、生きるということをまっとうしようとする意思が感じられるからだと思う。
ラストシーンはハッピーともサッドともとれる。
見た人に感じてもらいたい。
6
かっこよすぎ。 2007/11/5
・・
負け犬の映画ですがテーマがぼやけてしまうほどノートンが渋くてかっこいいです。映画の魔力のとりこになりそうなセクシーな負け犬。いい俳優になりました。最新作がハルクというのもいいですね。