●主演:木村拓哉 監督:山田洋次 原作:藤沢周平 『盲目剣谺返し』(『隠し剣秋風抄』文春文庫刊)
2007年正月映画邦画NO.1の大ヒット作がDVDで登場!
木村拓哉と山田洋次という日本が誇るトップスターと巨匠のコラボレーションが生みだした傑作『武士の一分』。
『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』に続く、山田洋次監督×藤沢周平原作時代劇三部作の最後を飾るこの作品がDVD化。
夫婦の愛の物語であり、白刃閃く復讐譚でもあるこの異色作は、山田時代劇三部作のフィナーレを飾るに相応しいまぎれもない最高傑作である。
AMAZON.CO.JP 山田洋次監督による『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』に続く、藤沢周平原作小説の映画化。役目のため失明した下級武士を支える妻と中間、そして一分を通すため復讐に挑む侍の姿を描く。主役の武士に木村拓哉。その妻に映画初出演の壇れいが扮し、新鮮な存在感を見せている。
山田監督の作品は、一点一画を疎かにしない、きちんとしたドラマを描くことに定評があるが、『武士の一分』においてはそれが堅苦しさではなく、娯楽映画としての完成度を高める方向に作用している。前半。城中で毒味をする武士たちが、横一列に並んで役目を果たす、その軽快な動きの楽しさ。木村拓哉という絶妙な素材を得た山田監督の演出ははずみ、時折“SMAPのキムタク”をも見せて笑いを誘う。ドラマが佳境に入ると同時に、徐々に緊張感が増してくるが、息苦しさを感じさせることはない。木村の侍が復讐をとげる、その決闘シーンは良質なアクション映画さながらのテンションと迫力を誇示。その後に描かれる、ほろりとさせられる結末。そしてどのような武士にも守るべき一分があることをさりげなく示唆する、その優しさと余韻の豊かさ。娯楽映画として、完璧な出来である。(斉藤守彦)
1
凡庸な作品 2007/6/9
三部作の中では一番劣る。個人的に山田洋次が合わないというのもあるが、全編刺激を欠いたフィルムでTVの2時間ドラマレベル。
縁側で木村拓也がイラつくシーンがある。手に持っていた湯飲茶碗を地面に叩き付ける…それ自体は良い。しかし、続いて彼の顔のアップが入り、彼の苦悩する表情を撮ってしまう。ここはロングショットにすべきで、彼の感情はオフ・スクリーンよる演出で観客の想像に委ねるべきだと思う。あまりにも説明的なショットが多すぎる。木村の演技云々はその後話。
2
原作は良いんだけどね 2007/4/2
木村拓哉はタレントとしては一流なんだと思うけど、役者としては三流なんだなと思った。 結局、何を演じても「キムタク」にしか見えない。タレントとしてのキャラクターが強すぎるのかなぁ・俺は木村拓哉だ!ってオーラが出すぎな感が・・・ もう一寸「我」を抑えられるようになったら、良い役者になるんでしょうが。
3
悔しくて悔しくて... 2007/8/28
前作の「たそがれ..」「隠し剣...」と尻上がりに素晴らしくなっていった山田洋次監督の期待の新作。
ずっと、ずっと妻と楽しみにしておりました。....が、フタを開けてみると、現代劇のような主役のセリフ回しに10分で観るのがイヤになりました。
感情移入も出来ぬまま映画を観終わった後、こみあげてくる怒りにも似た感情。特にキムタクファンの私の妻は怒り爆発で「観なきゃよかった」と。
僕もキムタクは好きですが、その後も「どこがダメだったのか?」何度も妻と議論した末に導きだされた我が家の答は...
役者と呼ぶにはあまりにヒドイ木村拓哉の演技力、そして脚本の甘さにあるような気がします。これではせっかくの素晴らしい役者陣も台無しです。
トレンディードラマ等での等身大の役なら良いのでしょうが、あの難しい主役は無理だったのでは?
脇役陣の中でも唯一光っていたのは赤塚真人さんと小林稔侍さんぐらいでしょうか。
檀れいさんも頑張っていましたが、脚本があれでは「たそがれ..」の宮沢りえさんに軍配が.....
殺陣もヒドイものでした。「隠し剣..」でのスリリングな殺陣は何処へ...リアリズムのカケラもありませんでした。
忍者のようなジャンプ力のある剣豪VS病床から這い出してきたばかりの盲目の剣士。空いた口が塞がりません。
制作現場で何があったかは知りませんが、結局のところキャスティングも脚本も監督の責任は重大です。
次回作は十分な時間を割いて、練りに練った脚本と、キチンと演技が出来る役者で今回の挽回をお願いいたします。
偉大なK監督の晩年の駄作連発にならぬよう、山田洋次監督、ほんとうに頑張って!!こころまちにしております。
4
期待を裏切りません! 2007/6/5
前作二つも見ましたが、本当にクオリティが落ちないと言うか、期待を裏切らない作品で感激しました。
後味の良さでいったら、全作品中No1でしょうね。前作までは最後が少し切なかったのでほっとしました。ただやっぱりなんかひねった方がよかったのかなぁ・・・とも思ったりw
キムタクも最初は彼である必要はあんのかな、と思って見てましたが、途中からその独得のオーラとキャラクターがハマってバッチリのめり込んでしまいました。時代劇もっと出て欲しいですねw
とにかく話題性も内容も一級品なので、DVDで何度も見直してほしい映画でした。
5
キムタクに武士の貫禄はないけれど 2007/4/14
演技力はなかなかのものでしょう。冒頭部分の夫婦のやりとり、台詞まわしとかにキムタクっぽさが見え隠れして、時代劇としては多少の違和感を禁じ得なかったのですが、盲目になってからの表情の演技は見事でした。
ヒロイン役に、しっかりした演技のできる大和撫子ふうの美しい女優さんを起用したことがとてもよかった。やたら甲高い声で叫ぶだけのアイドル女優なんかをもってきたら台無しになるところでした。
下男役の俳優さんがとてもいい味を出していましたね。桃井かおりのおせっかいな伯母さん役も好き。
キムタク、よく頑張っていたと思いますよ。ただ一つだけ個人的にクレームをつけるなら、侍役としては「痩せすぎ!」なこと。横から見ると体の厚みがなさすぎて、殺陣のシーンでは貧相に見えました。役作りのために増量して筋肉つけてほしかった。あ、でもそうするとキムタクの印象かわっちゃうかな・
夫婦のしみじみとした情愛のシーンでは不感症の私でも不覚にも泣きそうになったから、みなさんも感動できるとお薦めします。
6
観終わって 2007/7/1
正直面白くなかったです。
テーマが重要かもしれないけど、なんか押し付けがましいし。
観終わったときに「だからなんなんだ?」と思ってしまう。
一度観てもまた観ようと思わない作品は、テーマ云々の前に映画として失敗していると思う。
7
少なくとも3度は見ましょう―3部作中の最高傑作 2007/12/21
しかしまあ日本人というものはどうしてここまでとことんやるんでしょうか。「武士道とは死ぬことなり」なんて簡単に言うけれど、生半可なことでは生まれてこない言葉です。この徹底的にやるリアリズムというのは東洋では日本人だけの特質、そしてこの点が唯一西洋人と共通している面で、だからこそ今日の日本があるのではないでしょうか。
映画では3部作をとうして共通しているものは「戦うことのむなしさ」。家族を愛し、自然を愛し、つつましく暮らす名もない下級武士がひょんなことから自分のあずかり知らぬことで戦うことを余儀なくされ、勝つには勝つがそのむなしさを思い知らされたのち、再び愛するものとの暮らしを取り戻す・・・「剣術など勝っても負けてもあさましい」とは、かの坂本竜馬の言葉。活躍した時代背景が彼にそのように言わせている面もあるが、そのあさましさをなんとか厳しい作法や形式のなかにとりこもうとしたのが武士道というものなのか。
光を失い、そのことから妻の不貞をも知らされる侍の心の葛藤・苦しみをキムタクは見事に演じきっている。髪の毛の一本からつま先にいたるまで一人のサムライになりきった彼の演技なくしてこの作品は成立しなかったと思う。
そしてもう一つ、普段は自分の主人にまるで保護者のように思いっきりタメ口をたたく徳兵衛が、新之丞の時折見せる鋭い眼光にふれるたび、「大だんな様みてえだ~」と恐れおののく場面は、町人と侍の違いのコントラストがよく表現され、侍の面目躍如の感と微笑ましいこの二人の主従関係をあらわしていて、私は大好き。
8
DVDでも感動しました 2007/6/2
娘と妻と一緒にDVDを見ました。今までの経験だと、映画館で感動しても家で見たときには気の抜けたビールみたいな印象を受けること常です。ところがこの作品に限っては最後の場面でやっぱり泣けました。家族に泣いているのを悟られないように、トイレに行って鼻をかみました。やはり良い作品はどこで見ても良いです。娘も感動したと言っていました。買って良かったです。
9
この感動を一分も早く次世代DVDで! 2007/5/9
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人情味溢れる映像、景色の美しさ、役者の微妙な表情、泣ける展開、日本映画でコレ程に満足したのは久しぶりだ…奥さんが帰って来るシーンは涙が溢れた!DVDでも作品の素晴らしさは理解出来るが、次世代DVDなら感動も桁違いだ!周りの役者の微妙な表情もハッキリ確認出来るからだ!DVDでは、そこまで見えないのだ是非とも一分も早く次世代DVDのリリースを…
10
今も昔も人は生活している 2007/6/20
何よりもその美しい映像美に目を奪われた。セットの中で殆ど撮ったとは思えないほどの季節感と空気感。現代社会にもある「しょうもない仕事」が昔もやっぱりあって、しかもプライドの高い武士がその仕事をしなければならなかったという哀切もあり、しょうもないことに命すらかけなければならなかった悔しさが伝わってくるようだった。
木村拓哉、壇れい、笹野高史の演技も、方言も、時代や生活感を醸し出していてよかった。私的には桃井かおりが一番のつぼ。木村拓哉が、時代劇的には痩せすぎなのも、下級武士の貧困と粗食という状況にリアリティをもたせる事ができて、逆によかったのかもと。
映画賞的評価はどうあれ、江戸末期の平凡な中にもドラマのある市井を描いた、優しい後味を残す見てよかったと思える一本だった。