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掛け値なしで80年代のアメリカ映画を代表する傑作。必見! 2007/3/21
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寒々とした冬のボストン、早朝からパブでビール片手にピンボールに興ずるくたびれた男の横顔のシルエット。
かって有能だったものの、今ではすっかり落ちぶれてしまったアル中の初老の弁護士。
新聞の死亡欄を見ながら、小銭稼ぎを細々と続ける男に、降って湧いた儲け話は、巨大病院の医療ミスに絡む示談話。一獲千金と簡単に事を進める男、だが、被害者であるまだ若い女性の余りに痛ましい病床姿を見るにつけ、忘れ去っていた“自尊心”と“良心”が呼び醒まされる。
映画「評決」が感動的なのは、人生を諦めていた男が、もう一度自己の復権を賭ける魂の再生のドラマを、よくあるハリウッド的な爽快なエンタテインメントとしてではなく、等身大の人間として、その弱さと情けなさも描きつつ、しどろもどろになりながらも、勇気を振り絞ってそれに立ち向かっていく姿に熱い共感を覚える処だ。
第1級の法廷サスペンスでもある為、これ以上は触れないが、単純なハッピーエンドにはなりえない苦い幕切れが、いつまでも余韻に残る。
主人公を支えるS・ランプリングにJ・ウォーデン(昨年逝去、合掌)、そして、狡猾かつ強力な相手側弁護士集団を率いるJ・メイスンと名優たちの演技も見事だが、何と言っても、ポール・ニューマンに尽きる。クライマックスでの最終弁論は、“民主主義の原点”と、ニューマン自身の人生哲学がオーバーラップされて、極めて感動的だ。
この名作が初DVD化にしていきなりの廉価化!FOXの英断に感謝しつつ、映画ファンは必見の価値ありと叫んでおきたい。
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法廷ものの傑作 2007/7/29
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主演のポール・ニューマンのみならず、ジェームズ・メイスンやジャック・ウォーデンらのプロフェッショナルな演技とシドニー・ルメットの抑えた演出で、法廷ものの傑作のひとつになりました。残念なのは最後の評決で、それまで形勢不利であった原告側の切札的な証拠が採用されなかったにもかかわらず、評決で原告が勝ってしまったことです。順当であれば当然、敗訴するべき状況であり、このどんでん返しは感動させる演出であると同時に、理論的には腑に落ちないもので、最初に観た時からここだけが納得できませんでした。もし陪審員席に「十二人の怒れる男」のヘンリー・フォンダがいれば、一人だけ無罪に手を挙げ、そこから全員が説得されて、被告無罪で原告敗訴になったに違いありません。
ポール・ニューマンはこの作品の演技でアカデミー賞受賞確実と言われましたが、単に「ガンジー」のそっくりさんでしかなかったベン・キングズレーに破れています。この有名人そっくりさん受賞はアカデミー賞の悪い癖で最近3年間の主演男優賞は「レイ」のジェイミー・フォックス、「カポーティ」のフィリップ・シーモア・ホフマン、「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウイテッカーと全て実在の人物を(演技ではなく)模写した俳優に与えられています。ニューマンは4年後、彼のキャリアの中ではベスト5にも入らない「ハスラー2」でついにアカデミー賞を受賞することができましたが、単にポール・ニューマンへの謝罪として贈られたオスカーであり、同年の「モナリザ」のボズ・ホスキンスの素晴らしい演技の方が受賞にふさわしかったと思います。ちなみに私の考えるポール・ニューマンのベスト5は「ハスラー」「暴力脱獄」「スティング」「スラップ・ショット」「評決」です。
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法廷ものの屈指の名作でJ.・・・・の名演が光る一篇 2007/3/24
法廷ものの中では屈指の名作。古き良き・・・・の良心があって、P.・・・・・が落伍者から立ち直っていく人間模様も見応えがあります。しかし、本作の・・・・・を高めたのは何と言っても敵役のJ.・・・・の名演があればこそと思います。冷静にずる賢くそして冷徹に演じる・・・・がいてこそ、P.・・・・・が綺麗に輝いたように感じます。
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これは「ハードボイルド」なのだ。 2007/6/2
いわゆる現在のアメリカ映画的な「感動できる社会派ドラマ」を期待するのは止しましょう。
これはそんな「軽い」ものではありません。
監督のS・ルメット、主演のP・ニューマン、ジェームズ・メイソンにS・ランプリング、J・ウォーデンといった「存在感」のある面子が織り成す物語は安易な感動を売りつけたりはしません。
巨大病院の医療過誤を巡る示談交渉を任された初老の弁護士が病院に対して孤高の戦いを挑むことで自己再生していく様はきれいに描こうとすればいくらでも感動的に作れる素材です。
しかし演出もニューマン氏の演技もそんな安易な方向に流されたりはしません。
ともすれば主人公の弱さや独善性すらもが見え隠れします。
もちろん「商業映画」ですから娯楽性を無視するようなことはありません。しかし譲れない線は決してゆずらない、気骨を感じさせる堂々とした「ドラマ」です。
あの鳴り続ける電話のベルに込められた苦味を含んだ情感は正にハードボイルドとしか形容のしようがありません。
お見事。
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衝撃!!ポール・ニューマン、引退。。。。。 2007/5/27
ポール・ニューマンが引退を表明しました。
ファンとしては誠に悲しいお知らせが届いた。
だか、ニューマンが映画界に残した足跡は
素晴らしい、数々の作品がある!!
この『評決』もその1つである。この作品で
個人的にはアカデミー主演男優賞を上げたかったなぁ・
(ハスラー2で獲得してるけどねぇ)マジ、良い演技しています!
監督も良い!シドニー・ルメットらしく鋭く
問題提議もしており、見応え充分です!
ほんとにポールお疲れ様でした。貴方の映画は
私達の中で強く心の中に残っていきます!
ありがとう~ポール・ニューマン様
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昨今の凶悪事件を考えて… 2007/5/21
子供が被害者になるむごい事件が多発する最近。
「陪審制度があれば もっと市民感覚のある判決を出せるのに」
と思われる方も多いはずです
本作品は医療過誤になった原告とポールニューマン扮する
ギャルビンが戦う物語です。
全体を通じて、個人の弱さ 組織のあるは体制の強さを
感じずに入られません。しかし そんな中でも うらぶれた
弁護士になっても 忘れてはいけないことがある
いえ 弁護士に限らず どんなに惨めでかっこ悪い境遇に
なっても 最後まで持ち続けなければならないものがある
そんなことを 穏やかに教えてくれる作品です
日本でも司法改革が進み 一般人が裁判にかかわることが
当然になってきます。
そんな今だからこそ
是非 見ておくべき映画だと思います。
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さすがの演技 2007/7/7
ポール・ニューマンは良い役者だと思う。しかめっつらで台詞と台詞の間の微妙な間合いを取るのがうまいと思う。こういう演技で見せる役者は数多くない。この映画の役柄は彼にぴったりだと思う。挫折し,葬式で客を捜すうらぶれた弁護士が,次第に輝いていく。そして絶対に負けるとわかっている最後の最後で,彼の心が陪審員を動かす。正義という言葉は日本語でたった2文字だ。英語でもたった7文字だが,とても大切にしなければならない言葉だ。その大切さをアメリカ映画はうまく描いてくれることが多いが,この映画もその一つだ。その中でも特に優れた作品だと思う。
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今年の最高傑作 2007/12/30
ポール・ニューマンの演技がすごいです
落ちぶれた弁護士になりきっています
内容は医療訴訟ですが病院の過失が問われます
カルテに改ざんがあったことを突き止めますが
証拠として採用されません
ポール・ニューマンは苦境に陥りますが
最後に逆転勝訴します
勝ち負けよりも医療事故に至った経過が大切です
日本でも米国でも裁判を行わないと真実は解明されないようです
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ラストがしびれますね 2007/10/27
1982年のアメリカ映画です。ちょっと古い映画ですが
「笛を吹く」内部告発をするときに勇気に繋がる映画です。
裁判の判事まで含めて全員敵の時に、心を許した女性まで
敵だったと知って、それでも正義のために自分の信念を
守り通す役はさすがポール・ニューマンです。
最後の電話のシーンはしびれますね。
陪審員制度も悪くないと思える映画です。
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1980年代のアメリカ映画、或いは法廷ものの最高傑作の1つ 2008/2/17
主人公ギャルビン役のポールニューマン、彼の片腕となる弁護士、実は許しがたい魂胆を持つギャルビンに近づく女性、裁判官、被告側の弁護士、証言する元看護婦、揃いも揃って名演技である。演技であることすら忘れてしまう。田舎芝居、大根芝居が多い中で、間違いなく一級の作品である。
かつての栄光も過ぎ去り、食うにも困る初老の弁護士ギャルビン。場末のバーで一人ピンボールに興ずる姿はいかにも哀れである。しかもかなりのアルコール依存症である。
そんな彼が、あまりにも痛々しい医療事故の植物人間のケースに、その姿に直面した時、忘れていた弁護士としての矜持が蘇る。
しかし、相手方は協会をバックボーンとした病院、俊腕の弁護士事務所、財力、まったく勝ち目はない。しかも、有力な証人は相手方に篭絡された。八方塞の状況の中で、ギャルビンの行動力、知力が冴え渡る。かっこいいが、決して明るいヒーローものでない。等身大の悩み・苦しみの中で、1つずつ苦境を打破していく。
骨太の映画と一言で評してしまうのも気が引けるが、浅薄でないことは間違いなく、複数回の鑑賞にも堪えうる価値の高い作品である。