信州が産んだ製薬王・犬神佐兵衛が莫大な遺産を残して亡くなった。佐兵衛には母親の違う3人の娘、松子・竹子・梅子がいたが、なぜか遺言状には全財産を佐兵衛の恩人の孫娘・野々宮珠世に譲渡すると書かれていた。しかも珠世が財産を受け継ぐことができるのは、松子ら3人の娘たちのそれぞれの息子のいずれかと結婚することが条件だった。早速、珠世を巡って息子たちは争奪戦をくり広げ、ついには殺人事件が巻き起こる。遺言状を預かる法律事務所の依頼を受け、名探偵の金田一耕助は捜査に乗り出すのだが…。
76年に角川映画の第1弾として製作された『犬神家の一族』を市川崑が自らリメイク。だがプロデューサーの指示で、構図からカット割りに至るまで76年版をまんま踏襲。エンディングだけは大きく異なるが、このDVDで手軽に過去の作品が見られる現代で、なにゆえもう1度同じものを作る必要性があったのか、正直、理解できなかった。しかし金田一役の石坂浩二は年齢を感じさせないような役作りをしているし、30年前と同じ役で出演した加藤武と大滝秀治らもやはりいい味を出している。結果的には76年版の偉大さを再認識させることになっている。(横森 文)
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより) 横溝正史の原作を76年に市川崑監督が映画化した大ヒットミステリーを、再び同監督がメガホンを取りリメイク。犬神財閥の創始者が遺した全財産を相続することになった珠世の周りで、次々と殺人が起こる。金田一耕助役をオリジナル同様、石坂浩二が好演。
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市川崑監督のファンには残念な作品 2007/8/11
市川崑監督は76年の作品で成しえなかったことを今回のリメイクで表現しようとしているのだろうと勝手に思い込んでこの作品を観た。そういう意味では新しい表現、オリジナルにはない新しい展開を期待していたのだが、残念ながらそういったものは今回の作品には一切なかった。76年の作品では細かいカットを組み合わせた斬新な表現でスピード感とアートな感覚を楽しめたし、会話をわざとかぶせ臨場感を高める技などを用いて観る者を驚かせたが、今回の作品にはそれを超える表現は一切なかった。逆に構図が76年版と同じで1つ1つのカットが長めとなっている為、スピード感が失われてしまっている(そのため76年版より上映時間も若干長めになっている)。脚本も当時とほとんど変えておらず新しい展開もなかったため、役者の演技力による違いが鮮明になっている。残念ながら、珠世役の松嶋菜々子は島田洋子ほど薄幸感が表現できておらず、富司純子も高峰三枝子ほど迫力がなかった。極めつめは旅館の女中役の深田恭子で、76年版で坂口良子がコミカルに演じたちょっとヌケた感のある田舎娘はそこにはいなかった。76年版ではうどん屋で坂口良子がうどんをかきこみながら金田一に依頼事項を報告するコミカルなやり取りが陰惨な殺人事件のなかで清涼剤的な役割をしていて好きだったが、この作品では深田恭子が妙に上品なやり取りをしていたため笑えなかった。
全体的に市川崑監督のパワーが落ちた感じがして、老いさえ感じてしまったのは私だけだろうか。76年版を意識せずに観ると面白いのかもしれないが、市川崑監督のファンには極めて残念な出来となってしまっていた。
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石坂金田一初体験です。 2007/7/28
30年前の作品は産まれてないので知りませんが、古畑ファイナルの石坂浩二さんの話がとても面白かったので「犬神家の一族」が少し気になってました。他の方の評価が低いので、あまり期待せずに見ました。 ところが、めちゃくちゃ面白かったです。多分この映画は僕のような若い世代の人に見てもらいたいために作ったのじゃないでしょうか・。たしかに昭和20年代に見えないような景色や場面があり、深キョンもかなり浮いてました。ということは30年前の旧作はこれよりもっと素晴らしい作品という事なのでしょうか・。石坂さんの金田一シリーズは5作品あるとのことなので、全て見たくなりました。僕はこのDVDを見た後に本屋さんで原作の文庫本を買っちゃいました。いままで金田一少年やコナンなどのマンガくらいしかミステリーに触れてないんですが、これがきっかけで横溝正史の小説にハマりそうです。本作は旧作の出来があまりに素晴らしすぎたために厳しい評価になってしまったんですね。早くお金をためて旧「犬神家の一族」のDVDと「悪魔の手毬唄」他が入ってるBOXが買いたいです。それ見たら本作の評価が厳しくなっちゃうのかな・。でも僕は大満足でした。
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リメークの意図不明 2007/8/31
・・
セルフリメークする意義はなんなのだろう。
観客はリメークを見に行く以上はたとえ前作を越えられなくても前作プラスアルファの何かを期待するのが普通である。作る側も、前回は技術的あるいは倫理的な問題とか描けなかったことを映像化したり、まったく異なる脚本を元に演出することだったりするのだが、この作品では同じ脚本を元に俳優のレベルを落として映像化しているだけである。これは明らかに作る側が過去を懐かしんでいるだけであって、お金を払って見る観客に対して失礼である。
もし前回の雰囲気を楽しみたいなら前回の作品を見ればいいのであり、1976年版のDVDを買えばよい。市川昆または金田一耕介のコアなファンでなければ、このDVDを買うのはやめた方が良い。
どうせリメークするならヒッチコックが「暗殺者の家」を「知りすぎていた男」でリメークしたぐらいの出来にして欲しい。少なくともヒッチコックの2本はそれぞれが独立して批評の対象となりうるぐらいのレベルにはあった。
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とても残念です! 2007/8/7
恐らく、リメークされたこの作品に期待された金田一耕介のファンは、然程多くはなかったと思います。得てして、リメーク作品が前作を超える程の評価を与えられることは滅多にありません。しかし、ファンにとってこの「犬神の一族」は特別な作品の一つに当たり、自身は、前作のイメージを壊したくない一方、気になって仕方なく、躊躇しながらも鑑賞しました。結果は言うまでもなく、見たことを後悔せざるを得ない内容のもので、何を意図してこの作品を世に出現させたのか到底理解できません。金田一耕介や署長さんは歳を取りすぎていて・・・・・・を感じません。また松嶋さんの演技にも映画女優としては疑問が残ります。前作で三姉妹を演じた高峰三枝子、三条美紀、草笛光子さんの3名は、圧倒的な存在感があり、見るものを魅了しました。やはり「犬神家の一族」を見るのであれば1976年度版をお勧めします。
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オリジナル版を観るべし 2007/9/1
キャストと映像の中の空気が軽い。
なぜ今?
76年のオリジナルに軍配。
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うーん… 2007/8/2
市川犬神家は前作で完成されていると思います。
キャストについても、演技(演出)についても納得いかないところがありました。
前作での高峰三枝子さんのさりげない演技と圧倒的な存在感。
島田陽子さんの楚々とした美しさ。加藤武さんのパワフルでコミカルな演技。
脇を固める役者さん達のキャスティング。
どれをとっても、新作では超えることができなかったように思えます。
石坂さんもちょっと年を取りすぎたし、加藤武さんもパワーダウン?
松嶋菜々子さんは、デカ過ぎた(笑)
個人的には、本陣殺人事件か悪魔が来たりて笛を吹くの映画化を望みます。
しかし、今作でのラストシーンで、もう市川(石坂?)金田一は終わりなのかなと感じたのですが、考えすぎでしょうか…
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リメイクした意味がまったくわかりません・・・ 2007/10/1
がっかりしました。
市川崑はけっこう好きな監督で、高齢など感じさせない
その精神の若さには敬服していました。
今回は私が大好きな名作のセルフリメイクということで大いに
期待したのですがとんでもない肩透かしに終わりました。
その理由のひとつは、脚本や構成があまりに前作のまんまであったこと。
最近とみに物忘れがはげしくなってきている私でさえも
「あれ、このシーン前のときと全くおんなじだよな~」と呟いてしまう
箇所があまりに多く、それは「うわっ、懐かし~!」といったウレシイかんじ
ではけっしてなく、「なぜ敢えてまたこの台詞、この構図なんだろ・・」と
興ざめしてしまう類のものでした。
ふたつ目はキャスティング。前作のこれでもかというくらいコテコテに
アクの強い俳優陣と較べるとどうにも存在感が薄い人たちばかりでどっちらけ。
珠世が持っていなくてはならない“薄幸・清純!のイメージなど微塵も感じられない松嶋菜々子は言うに及ばず、
とうてい帝国軍人には見えない佐清役の尾上某他どれをとっても印象が弱すぎ。
喩えるならゴッホ作品のような重厚な油彩画を小学生用の安物水彩絵の具で模写したかんじ‥というところでしょうか。
わずかに救いだったのは主演の石坂浩二や神主・大滝秀治、署長・加藤武といった面々が思いのほか
若々しいままで、時の移ろいを感じさせなかったことくらい。
まあそんなチャンスは絶対無いと思いますが、万が一もう一度だけ同作をリメイクするようなことが
あった暁には、オリジナル、そして今回の作とは全く異なる新解釈の構成・演出で、
老いてなお進化する市川崑ここにあり!ってとこを見せてほしいものです。
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リメイクはもう止めませんか・ 2007/10/14
設定をいじってリメイクすれば、往々にして失敗する。名料理人の料理に醤油やソースをかけ、台無しにしてしまう。
そのため、監督、俳優、内容をいじらないでつくってみた、そんな映画です。
でも、やはりオリジナルの方がすべてにおいて断然いいです。
というより、この作品、本当につくった意義があったの?という疑問を持ちます。
製作会社があの名作という話題性だけを意識し、売り上げをあげるためにつくったとしか思えません。オリジナルから30年たち、懐かしさもあり見るだろうと踏んだのでしょう。
それに対し、多くの人が観に劇場にいったり、DVDを買ったり、、、腹立たしい限りです。
横溝、市川、石坂、の「新作」を切に希望します。新作ならもし失敗でも、よくやった!と拍手を送ります。
リメイクはいじってもそのままでも、もう止めませんか?
成功例ないですから。
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類例なきセルフリメイク・・・・・ 2007/7/8
同じ監督が主要な出演者もそのまま、セットの建込みや調度、小道具に至るまで全く30年前の旧作と同一で撮り直す、というのは世界的にも前代未聞だろう。
オープニングクレジットの作りやカット割まで旧作をなぞったかなりマニアックなリメイクで、新旧比較の面白さは存分に味わえるものの、
その結果は皮肉にも、今なお全く色褪せない旧作の洗練された斬新さ、力強さ、大野雄二作テーマ曲の魅力、俳優たちの気合の素晴らしさを再確認させるに至った。
唯一旧作を凌いでいるのは冨司純子の凄みか。
みなさん、ジョナサン・デミが・羊たちの沈黙・をリメイクすると思いますか?
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いまいちでした~ 2007/10/13
・・
市川崑監督の「犬神家の一族」と言ったら、
1976年に作られた方が100倍も面白かった!
リメイク版はテレビ映画っぽくていまいち~。
安っぽいし、役者陣も魅力薄で物足りなかった。
だいたい宿屋の娘のメイクが、現代を連想
させるもので最初からガッカリしました。
有名な人はたくさんいるのに、人が背負った
業のような深みも感じられなくて・・。
隙を感じさせなかったオリジナル版の演出も、
今回はビミョ~に古くささが漂っていた。
物語が面白いのでそれなりに見てしまうけど、
出演者のファン向き。これって失敗作では・・?