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センセーショナルさを排した文芸映画の如き作品。 2007/8/4
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前衛的でフェティッシュな写真家ダイアン・アーバスのアーティストとしての誕生の一時をフィクショナルに描いた作品。題材が題材だけに、フリークス、グロテスク、異端、フェチ、エロティシズムと言ったキー・ワードが垣間見えるが、作り手が飽くまでディアンの内面を掘り下げる事を主軸に押えており、きちっとしたカット構成とカメラ・アングルで、映像も綺麗な為、エキセントリックではあるが決して嫌悪感を与えない仕上がりになっている。ただ、その分倒錯性が薄められているので物足りなさを感じる向きもあるかもしれないが。性的抑圧と精神的重圧、特殊な性嗜好を抱えている内向的な女性が、自我を解放し、異端の官能の渦に飲み込まれていく繊細な心理的葛藤ぶりを演じたのは、プラスチックの如き整った人工的な顔立ち(即ちフェチ顔)のニコール・キッドマン、相変わらずの上手さだが、ハリウッドのエンタテインメント性の強い作品からどちらかと言えばアート・フィルム系の作品に重きを置いている彼女からすれば、この程度の演技はもはや朝飯前だろう。ちょっと興ざめだったのは、まるで狼男かライオン丸のようなロバート・ダウニーJrのメイク・アップ、あれじゃ、まるで「美女と野獣」だ。
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毛皮のエロス・ 2007/8/10
邦題に難ありですね。エロスが重きじゃないはずです。
ですが,全く別世界の人間が同じ芸術を理解しあい,美に昇華させてゆくのは真珠の耳飾りの少女と似ています。ダイアンアーバスを知らなくて,ロバートダウニーJr目当てでみましたが,音楽が終始に渡って印象的に使われていると思います。主演二人の,最初からすべて許しあう関係ではなく,たゆたう感覚がとても,後半のラブシーン以上に官能的でした。特に,ディアンがライオネルの毛を剃るシーンは…繊細でいて官能的です。ロバートダウニーJrは声がいやらしくないのにすごくセクシーなのでこういうアート系の映画にはぴったりですね。昔から贔屓目で見ていたからかもしれないですが…
性描写に重きをおかないで見ることをお勧めします。これはポルノではなく,ダイアンアーバスへのオマージュなので。
にしても,ロバートダウニーJrは昔から芸達者で,この作品でも才能を遺憾なく発揮していますね。彼のライオネルを見るだけでも価値ありです。彼以外がライオネルを演じると本当に奇人になるのに,ロバートダウニーJrにかかれば,きちんと芸術を理解した,紳士的な男になりますし。にしても音楽はよかったなあ。
DVDにキャストインタビューがついてないのですが…ライオネルが素敵な紳士だったので星4つです。
真珠の耳飾りの少女やキャメロットガーデンの少女が好きな方はきっとハマります。
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ブルネットのニコールが良い 2007/8/23
他所のレビューにエッチでもフェチでもないとあるので、家族で見てしまいました。
同じ高級アパートの上と下で繰り広げられるパーティーと擬似恋愛。
しかも、「有名だけどノーマルな」夫と多感な時期の娘二人を巻き込んで。
あくまで「ディアンへのオマージュ」と受け取れば、オッケーです。
ヒロインが頻繁にお召し替えする、フィフティーズファッションが素敵です。
ベッドの下から青いドレスを取り出し、「青髭公」ではなく、心優しき野獣のもとへ通うおとぎ話。
チュチュのまま目隠しされてバスタブに浸かるシーンは、女性なら憧れるシーンではないでしょうか。
だから、多毛症男が人間の姿になって結ばれて、海に出るシーンから興ざめしちゃいました。
所詮、黄色いモンゴロイドがビンテージドレスに身を包んでも、ウエストが弾けとぶ…そういう居座りの悪さはあります。
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う~ん 2007/11/18
毛のイメージの強い映画としか… 冒頭の楽園みたいな所には、口があくほどビックリ!ある意味セクハラともかく、旦那がいながら、ライオンみたいなライオネルと恋に落ちるニコール・キッドマンの話…
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人の心は難しい~ 2007/10/6
形はどうあれ~不倫の話??
1958年ニューヨーク。
フリークスを真っ正面から見つめた写真を芸術の域にまで押し上げた伝説の写真家アーバスのお話だそうだ。
なんとなくストーリーに追われて
なぜフリークに魅せられたのか、
私には伝わりにくかった。
みなさんはどうかしらん ^^
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彼女を駆り立てたものは・ 2007/11/3
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「伝説の女性写真家ダイアン・アーバス」について多少とも調べて再度観なおすことで、冒頭の字幕「彼女へのオマージュ」の意味するところが、やっとわかった。
目を疑うような映像から始まったオープニングに、まずドッキリしながらもクリア。しかし彼女がフリークスたちを我が家へ招き入れる場面では、何処へ目をやったらよいのか、大いにまごつく自分があった。私の、後ろめたい思いとは裏腹に、彼女の視線は「フツウ」であり、一方彼らも明るく登場してきた。闇の中に封印された人々と「フツウ」に交わるダイアン。「彼らに倒錯美とも言うべき価値を感じていたのだろう。」という批評家がいるように、実際の彼女はフリークスたちを被写体にした多くの作品を残している。彼女の行動についていけなくなっていく夫に同情。
「ライオネルとの関係」。一つの報われない切ないラブストーリーとして感激した。特に、「あこがれた姿」になり、フツウの男として彼女と向かい合えた彼が、彼女に「自分の息」を残し、「あこがれた海」を最期に選んだ思いには、大いに胸打たれた。
フツウでない人々に惹かれた彼女。「キャンプ・ビーナス」でのラストシーンを観ながら、私には彼女を真に理解することなどとてもできないことを実感した。そう感じる自分に、なぜか後ろめたさがある。
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普通でないものほど… 2008/1/5
魅力的。
印象としてはダイアンの自分探しでした。ダイアン(ニコール・キッドマン)の内面の変化がとても綺麗に表現されています。暗く悩みのある目を持つダイアンが、後半では目的を見つけ目を輝かせんばかりになります。いわゆる・普通の人・で・る夫はついていけなくなってしまいますが…。
特筆すべきは映像です。ダイアンの駆け上がって行く階段からドア、細部に当たるまで芸術的な美しさでとても印象的でした。
映像は美しいのですがストーリーとしてはやや物足りない感じ。ニコール・キッドマンの演技に支えられた映画。
ダイアン・アーバスを知っている人も知らない人にも。
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やや中途半端・ 2008/2/18
ニコール・キッドマンという女優、
昔でいえばイングリット・バーグマンを思い出させる
実に正統派の女優だと思います。
演技はうまいのですが、育ちのよさが隠せない。
これは役によってはとてもよいことなのですが、
この映画に関していえば、
内に秘めた異常性といったものがまったく感じられなかったため、
なにか中途半端な作品になってしまった印象があります。
デビット・リンチとか、せめてティム・バートンあたりが監督だったら
もっとマニアックでおもしろいものになったかも?