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リスボンの下町とマドレデウス 2007/9/15
リスボン市の依頼による作品ということで、リスボンの観光名所てんこ盛りかと
思いきや、さすがにそのようなことにはなっておりません。
リスボン下町のアルファマ地区をメインに、観光ではまず行かない
ような平凡な郊外まで主人公は足をのばし、行方不明の映像作家の友人を
探していきます。テーマやストーリーを追いかけるよりも、何気ない
アルファマの階段風景、テージョ川を望むダイナミックなパノラマ夜景などを、
ポルトガルで最も国際的に知られているであろうマドレデウスの音楽を背景に
楽しむ作品だと思います。ヴェンダース作品としてはロードムービーの系譜に
入ると思いますが、軽いつくりなので深刻にならずに見ていられます。
しかしなんといってもこの映画はマドレデウスの動画として貴重で、ボーカリストの
テレーザの初々しい演技(?)など、ファンにはうれしい一枚です。
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ヴェンダースらしい作品 2007/12/22
ヴェンダースというと「ベルリン天使の詩」とか「パリ・テキサス」あたりが有名だけど、それよりもっとヴェンダースらしい作品のような気がします。「アメリカの友人」とかが好きな人には向いているかも。もちろんリスボンの町並みもすてきなんだけど、オープニングからまさにロードムービーの雰囲気。マドレデウスの曲もすてきでした。「ことの次第」ほどマニアックではなく、もっとゆったりと楽しめる感じ。わざわざ単発で売られていたのも納得です。ただし、もちろん、スリリングなアクションとか盛り上がりとかはないです。
余談ですが、他の作品同様、なんだかいろいろと細かいところに細工がしてあるのに気がつきます。主人公が音響技師なので自分でマイクを持って歩いていますが、これがなにげない設定なんだけど、よく注意して聞いてみると面白いですヨ。エンドクレジットまで遊び心満点で、またいつものように繰り返し見てしまいました。
ゆっくり楽しんでくださいネ。
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日本語字幕が難点 2008/1/10
ヴェンダース作品の空気感や色彩が好きな人には、間違いなく楽しめる作品でしょう。
マドレデウス(ポルトガルの伝統音楽・ファドをルーツとするバンド)の魅惑的な演奏シーンも、リスボンの子供たちの笑顔も、とても良いです。
しかしあえて不満点を挙げておきたいと思い、星3つとしました。それは日本語字幕についてです。
「其(それ)」「此処(ここ)」など、あまり日常的ではない漢字表記がなぜか用いられているのです。そのためテンポの早い会話シーンなどでは、字幕を追うのが苦しくなる感覚があります。
また字幕のミスも二ヵ所ほどあるようでした。(連続する二つのセリフに、同じ内容の字幕が二回表示される)
この点を星1つ減点して、星3つとしたいと思います。上記が気にならない人にはおすすめできる作品です。せっかくの良い作品ですから、発売元は改善すべきだな、と思いました。
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ヴェンダースの映画 2008/1/5
『リスボン物語』は、本作の11年前の『パリ・テキサス』、22年前の『都会のアリス』の延長上にあるロードムービーの秀作である。
自動車で国境を越えるという、日本人には憧れにも似た冒頭の映像。
長い距離を感じさせる道程のハプニング。
「リスボン」の下町を中心とした生活。
そして「歌」。
ヨーロッパに住む人々の感覚がリスボンを媒体として伝わってくる。と同時にヴェンダースの「映画」そのものへの愛情を感じさせる作りになっている。
こじんまりとした映画ではあるが、ヴェンダースの温かさが伝わってくる。