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ナタリー円熟の熱唱 2008/3/20
1992年のグラミー賞ウィナー、ナタリー・コールの1時間半にも及ぶ2003年のライブである。フルバンドをバックに豪華衣装を着こなし、スタンダードナンバーを中心に18曲を歌いこなしている。
亡父のナット・キング・コールは天才歌手&ピアノ奏者で40代の若さで他界してしまったけれども、ナタリーは遅咲きのスーパースターといえるだろう。幼いとき溺愛され、若いころは無軌道ぶりの目立つポップスシンガーだったが、父親の年齢を越した今、父に勝るとも劣らない実力と人気を備えるようになった。
声は中高音で一時はがなる事が多かったが、「アンフォゲッタブル」でグラミー賞を獲得してからは実に味のあるジャズを披露するようになった。1曲1曲歌詞をかみ締めて歌い、この人のステージは何よりも華がある。本作品は脂の乗り切ったナタリーのエンターテインメントを十二分に楽しめる。
ゲストとしてダイアナ・クラールが招かれている。普段余り笑わない彼女が歯茎を見せているところなど、いかにナタリーを尊敬しているかがわかる。